出来るだけ簡潔に。
阪神なんば線開通により、阪神本線沿線の我が家から日本橋に出るのに素晴らしく便利になったかというとそうでもない。直通の電車は少ないから、阪神利用の鉄則、つまり「特急停車駅で積極的に乗り換え」を心がけるべきである。また、なんば駅までは阪神だが、その次の日本橋は一駅だが料金がずいぶん上がる。大した距離ではないからなんばから歩く方が良いだろう。今まで、日本橋の駅から地上に出て電気店街にたどり着くのに大抵右往左往していたが、今回迷わずに行くことが出来たのはiPhoneのマップとGPSのお陰だ。九十九電機とソフマップが並んでいる。どちらも利用したことがあり、双方の価格を較べる積もりでいた。ソフマップでWDの1TBドライブとHDDケース(Century, シンプルBOX)の同時購入で特別割引があり、8千円とちょっと。良い買い物だったと思う。他数社の中からWesternDegitalを敢えて選んだのは、我が家のWDドライブがどれも長持ちしているから。
昼過ぎに家に帰り着き、部活が終わった娘と待ち合わせて近所のイタリアンレストランでランチ。美味しかった。
さて、始めるとしよう。概ねの手順は以下の通りである。
念のため、状況を改めて説明しておく。iMac20インチ(CoreDuo 2GHz, HDD250GB)の内蔵ドライブの容量が不足したので内蔵ドライブを1TBに入れ替える。外付けの500GBドライブにTimeMachineでバックアップは取っていた。
TimeMachineによるバックアップが既に取ってある。作業に取りかかる前に「今すぐバックアップを作成」してやればよい。数分以内に終わる。
今まで何度か経験があり、既に概要をまとめている。
前回MacBookProの起動ドライブを入れ替えたときに、ディスクユーティリティの「復元」を使ってコピーを作ったところ、その後のTimeMachineのバックアップで別の起動ドライブと判断されて,少々苦労した経験から、今回初めてTimeMachineのバックアップデータを使うことにした。
以下に問題点を列挙する。
TimeMachineによるリカバリは他の方法に較べてあまりメリットは見いだせない。元のシステムが好調なら、ディスクユーティリティの「復元」が最も簡単で、トラブルも少ない筈。TimeMachineは失ったファイルを取り戻すの極めて有効な手段であるけれども、ボリューム全体のリカバリーに使うのは、HDDが故障して読み出せなくなったときに限った方が良いのではないか。
まず、いきなり結論だが、インテルプロセッサの初期のCoreDuo、しかも20インチiMacの分解とドライブ入れ替えは、分解にそれなりの経験があればそれほど難しく無い。但し、余程の経験がある人でも元通りに復旧するのは不可能なステップが含まれる。元通りにはならないという覚悟の上で「自己責任で」実行すること。
準備したものについては既にまとめているのでその記事を参照のこと。情報源として私が当初用意した古いMacFan誌(2006年5月号、蒼井優が表紙)の52ページ。「インテルMacをさらにパワーアップ!」という記事の中で17インチiMacのハードディスクの交換手順が写真入りで解説されているが、17インチと20インチモデルは内部の部品配置が相当違っているので注意が必要だ。20インチモデルを分解した記事をネット上で見つけたのでそちらを紹介しておく。
これはほぼ完璧なレポートで大いに参考になった。実は、当初MacFun誌を見ながら分解を始めて、液晶パネルの外し方がどうしても分からずに一度挫折した。諦めてケースを閉じて、外付けのままでお茶を濁そうかと思った。MacFun誌では液晶パネルを上から開くように見えるが、実際には下側から上に開く。また、17インチiMacではロジックボードを外した方がHDDの交換をやりやすいように書いているが、20インチモデルでは、ロジックボードはそのままでも問題なくHDDを交換することが出来る。
このレポートに付け加えることは2つ。
ここをクリアできれば、後はMacBookProのドライブ交換と較べてさほど難しいところはない。おそらく、20インチモデルはケースのサイズに余裕があるので、ドライブ交換も容易いのだろう。温度センサもHDDの側面に貼り付けてあるものを1つ剥がしただけ。
ケースを開くと、iMacの内部はアルミ粘着テープと黒いフィルムで覆われている。パーツに手を触れるにはフィルムを剥がさなくてはならないが、一旦剥がすと元に戻すのは無理だ。おそらく、修理の際にはフィルムを全部剥がして新しいフィルムを貼り直すのが手順なのだろうが、新しいフィルムは手に入らない。少なくとも、液晶パネルの周辺は全て剥がす必要がある。とりあえず出来るだけ丁寧に剥がし、なるべく上手に元に戻そうとするが、皺が寄ったり破れたりする。それがiMacの機能にどれ程影響するか分からない。
モニタを固定しているネジが奥まった場所にあり、特に取りつける方が難しい。トルクスレンチの頭にゼリー状の瞬間接着剤を付けておくとやりやすいと思う。
MacFun誌に温度センサの調整方法に関する記載がある。分解作業後に冷却ファンの高速回転が止まらなくなった場合に対処するためのSMC (System Management Controller) のリセット法が紹介されている。
参考になりましたでしょうか。iMac20インチのHDD交換の場合、温度センサはHDDに貼り付けてあったものを剥がして、新しいドライブに貼り付けるだけであり、私の場合はファンが誤動作するような状況にならなかった。
紹介している画像の解説。
とにかく、ドライブの交換が終わり、液晶パネルを留めていたネジ4つを慎重に取りつけ。(ここでゼリー状瞬間接着剤をトルクスレンチの頭にほんの少しだけ付けてやると作業しやすくなる。)先ほどぐちゃぐちゃになったフィルムとアルミテープを出来るだけ元に戻してケースを閉める。フィルムに皺やたるみがあるとケースが浮いて大変不細工なことになるので注意が必要というか、どうしても元に戻らないフィルムに何かがっくり来ますが、なるべく分解は一度で済ませるのがコツだと思いました。
連休中に二日間にわたり行ったiMacのHDD交換作業の結果、今のところ問題は無さそう。内蔵ドライブの交換は、単にSATAインターフェイスの有効活用とUSBインターフェイスの節約に留まらず、起動時間の大幅な短縮となり良かったと思う。まぁ、やって良かったです。20インチiMacのケースを開けようとしている人に助言するとすれば、
そんなところです。8千円で済んだと知った女房が喜んでいたことも付け加えておきます。