自宅の居間に置いているiMacは今やほとんど子どもたちに占領されていて、長女、次女ともにメールのやり取りに加えてブログを書いたり,ネットのニュースを読んだり、自分たちの趣味の関連を検索したり。それから、各自が持っているiPodの同期の相手として。特に、次女にとってインターネットは大人の世界との接点なのだろう。ずいぶんと長い時間をパソコンの前で過ごしているように感じる。三女、長男はテレビやビデオの延長だ。三女は大好きなテレビ番組(ダーウィンが来た!生きもの新伝説)やお笑い芸人のウエブページを眺めている。長男はYoutubeでビデオゲームの攻略法を調べている。妻はメールのやり取り。私はデジカメ画像の保存が主な用途になっている。私が使うには、まず「どけ」と子どもたちを追いやらねばならない。「エー何でよ」という子どもたちは、我が家の民主主義をはき違えている。我が家では、例えば夕食のおかずは6人に均等に振り分けられる。体格や収入を加味して加減することはない。ハンバーグは全員に2つずつだ。大きさに差がある場合は私に大型ハンバーグが廻ってくる可能性はある。しかし、それは妻が若干の配慮をしてくれるからである。我が家ではお父ちゃんだけ優先権を持ったり我が儘を言うことは許されない。しかし、パソコンは話が違う。iMacは元々お父ちゃんとお母ちゃんが使うためにお父ちゃんが用意したのものだ。子どもたちも使えるように居間に置いている。子どもたちはあくまで「借りている」のだ。「おとうさん、今使わせて貰って良いかい?」という気持ちをいつも持っていて欲しいのだ。おとうさんに隠しつつ、コソコソと産経MSNの下世話なページを読んだりするのは止めて欲しい。いや、読むなというのではない。コソコソするなと言っている。
この頃、ちょっとiMacの動作がもたつくような印象がある。Intel CPUがMacに積まれ始めた初期のCoreDuo(2GHz)iMacである。メモリは目一杯の2GB、内蔵HDDは250GBである。購入した当時は十分なパフォーマンスだったがそろそろ時代遅れになりつつあるのかも知れない。購入してから3年が経過している。
先日、「HDDが満杯だ」というアラートが突然出た。まだ、少し余裕があると思っていたのだが早急に対策の必要があるようだ。現実には、おそらくiPhotoとiTunesのデータが大きなスペースを占めていると思う。しかし、これらは膨らむ一方だ。とりあえず、ダブっていた画像ファイルを削除し、少し隙間を空けて対策を考えた。
考えたといっても、要するに起動ドライブを新調する必要があるということだ。500GBもあれば当面は十分と思う。簡単には、外付けのドライブを用意して、システムを入れてやればよい。安く済ませようと思ったらUSB2.0接続の500GBのドライブが数千円で手に入るはず。但しUSB2.0は起動ドライブに使うにはちょっと遅い。iMacの内蔵ドライブはシリアルATA規格で転送速度は1.5GBとある。一方でUSB2.0は「最高480Mb/秒」で、これは400Mb/秒のFirewireよりも実測で遅いという話は良く聞く。また、ただでさえハブでたこ足になっているUSBにヘビーな役割を新たに負わせるのは少し気が引ける。今まで色々とMacのハードウエアをアップデートしてきたが、iMacのケースを開けたことはない。たいへん困難な作業になるというウワサはかねがね耳にしている。先ずはシリアルATAのバルクドライブを買ってきて、一番安いドライブケースも手に入れて、起動ドライブを拵えて、それからどうするか考えようというか、出来ることなら内蔵させたい。ダメなら外付けでまぁいいか。とりあえず必要な物はこの辺り。
20インチモデルはハードディスクの位置など異なるが、iMacで難しいのは外枠と液晶モニタの取り外し方だ。これは両モデル共通なので,その部分だけクリアすれば後は問題ないだろう。などと暢気な事が書いてある。この時点ではとりあえずこれでいけそうと思った。なお、この特集記事には、iMacのケースを外す方法と、分解後にファンの回転が不安定になった場合の温度センサのリセット方法に関する説明が詳しく出ている。
梅田のヨドバシでもバルクのHDDは手に入るはずだが、ちょうど、阪神電鉄のなんば線が開業し、難波から日本橋まで直通となったこともあり、連休二日目、午前中から電車で日本橋に向かう決心をした。前日のうちに、秋葉館でドライブの値段や適当なドライブケースを見繕って大体目星を付けておいて、ポケットのiPhoneからイヤホンを耳に突っ込んで、阪神電車に乗り込んだ。
つづく