使い始めた当初、何が楽しいのか分からないというようなことをどこかに書いたと思う。今は大変有効に活用している。
私は普段オートバイで通勤している。所要時間は30分とちょっと。雨が降りそうなときだけ電車に乗る。ドアツゥドアで1時間余り。雨の日の通勤時にiPhoneが活躍している。駅まで歩く間はイヤホンを耳に入れてPodcastを聴いている。私の仕事の分野に関係ある有名なイギリスの週刊雑誌が毎週Podcastを提供している。それから、幾つかの英語ニュースを聞きながら歩いている。耳を慣らすには大変良いと思う。この頃は犬の散歩や色々なときにiPhoneをポケットに入れて持ち歩き、Podcastを聴いている。
電車に乗ったらSafariでWebのニュースを眺めるか、「産経新聞」for iPhoneを読むか。いや私は産経新聞の様々な取り組みとは正反対のポジションにいると自覚しているんだけれど、縦書き新聞紙面をiPhoneの液晶画面に再現して、それを指一本で自由に操作するというインターフェイスは素晴らしいと思う。ページ全体を眺めて、興味深そうな見出しが付いた記事をタップして拡大。指先でドラグしながら記事を追いかけるというスタイルは、現実の新聞紙面を読み進める感覚にかなり近い。電車で吊革に掴まりながらでも簡単にコントロールできる。読み込みは少し時間が掛かるが、ウエブブラウザで様々な記事と関係のない広告やメニューなどの表示を待つことを考えると十分なスピードと思う。この「産経新聞for iPhone」はiPhoneの価値を再認識させてくれた私にとってキラーアプリケーションだ。産経以外の他紙も参入してくれば有料でも利用すると思う。
電車が地下に入り、圏外になったら「iVBook」で夏目漱石を読む。これも素晴らしい。片手で十分に操作できる。文庫本を読むよりiPhoneを操作する方が楽だ。普段の通勤が苦でなくなる。但し、周囲のハンデキャップの人に十分に注意を払わなくてはならないのは当然だ。
外に出るときは、乗り換え案内、地図、カメラなどが役に立つ。カメラはちょっとしたメモ代わり。
職場の中では職場宛のメールをiPhoneで受けられるのは便利だ。私用のメインアカウントであるドットマックも含め、5つのアカウントをiPhoneで一元管理している。妻との連絡はほとんどiPhoneを使う。妻は節約家なので、滅多に電話を掛けてくることはなくメールのやり取りだ。但し、職場で飛び交うメールが全てiPhoneに入ってくるので、片っ端から削除する必要がある。
メール以外には、iCalとの同期が有効だ。会議など、色々な場面でスケジュールの調整が必要になるとき、その場で何とかできるのは忘れっぽい私にとって頼りになる。また、話が混乱したときに、Safariを立ち上げてちょっと検索して調べてみるというようなことが出来る。
コストは毎月およそ1万円くらい。安くない。この半分くらいだと良いと思う。英和辞典と国語辞典をそれぞれ1つずつ、ダウンロードしてインストールしたが、値段の割には使う機会が少ない。移動中に辞書が必要になる機会というのは今のところそう頻繁ではない。家と職場のデスクではMacBookProを使うわけで定位置では、iPhoneの出る幕はほとんど無い。定位置を離れたときからiPhoneは存在感を発揮する。