随分時間が過ぎてしまったが、以前から計画していたMacBookProの内蔵HDDの交換を実行に移した。

昨年、MacBookProを入手したときに、BTOで内蔵HDDの容量は160GBにした。少し多めにしたのだが、BootCampに32GBを提供し、残りがせいぜい120GBほど。些か残容量が心許なくなってきていた。このところ2.5インチのSATAドライブの値段が下がってきたこともあり、入れ替えを実行に移すこととした。

まず、全体の構想を練る。

2.5インチSATAドライブは500GBが入手可能だが、まだ高価だ。320GBなら一万円を着る程度の価格で今の二倍の容量があるから当面は大丈夫だろう。ノートパソコンの内蔵HDDの入れ替えはPowerBookG4で何度か経験しているが、手技そのものより先ずはどうやってシステムを移行させるかを考える。全く新しいシステムとしてインストールするのは面倒なので、バックアップを取って、データを使い回したい。やり方としては、多分3つある。

タイムマシンのバックアップデータを使う方法は経験がないが、

  1. ドライブの入れ替え前にタイムマシンでバックアップを取り、
  2. 内蔵ドライブを入れ替え
  3. OSを新規インストール
  4. タイムマシンデータからレストアする

という手順になるはず。すでにTimeCupsuleにバックアップは取ってあるから、差分バックアップを取り直してから上記の手順となるだろう。

ディスクユーティリティによる復元は、

  1. 新HDDをドライブケースに入れて外付けドライブとして用意
  2. OSのDVDから起動
  3. ディスクユーティリティを使い内蔵HDDの復元先に外付けドライブを指定
  4. 外付けドライブから起動可能なことを確認
  5. 内蔵ドライブと入れ替える。

確実で安全な方法だと思う。

三番目。新規OSインストール&旧システムから吸い上げ

  1. 先ずはドライブを入れ替え
  2. 内蔵新ドライブにOSをインストール
  3. 旧ドライブを外付けのケースに入れる
  4. 再起動の時に「すでにマックをお持ちですか」云々と尋ねられたら、外付けとした旧HDDをデータ吸い上げ元に指定する。
  5. データのレストア

新HDDを外付けとしてOSをインストールし内蔵旧ドライブからデータを吸い上げたのちにドライブ交換でも良い。この手順も以前に経験している。但し、この方法では移せない設定やソフトウエアが出てくるかも知れない。

手間と確実性を秤に掛ける。復元コマンドを使う方法はすでに経験済みだし確実な方法だ。三番目の方法も数ヶ月前にMacBookProを導入したときに経験がある。但し、いずれも外付けのドライブケースが必要だ。内蔵HDDを出すにせよ、新しいHDDを入れるにせよ、SATAインターフェイスのドライブケースを新規に入手する必要があることに気がついた。私が持っているのは2.5インチATAドライブ用のUSBもしくはFirewire接続のケースである。仕事帰りにヤマダ電機に寄ってケースを物色したところ、ATA、SATAのどちらも使えるUSBドライブケースがあった。900円くらいのケースを期待していたのだが、どっちも入るタイプはその二倍くらいの値段だった。

実は、今回中々踏み切れなかった理由は、ブートキャンプのパーティションにインストールしてあるウインドウズのシステムをどのようにバックアップしたらよいのか分からなかったからだ。何しろ、私はウインドウズが何か苦情を言い出すと、お手上げなのだ。おまけに、こいつには認証という面倒な仕組みがあることを知っている。例えばHDDが吹っ飛んで再インストールする場合などもネックになるらしい。そのために、ウインドウズはきちんとアンインストールの手続きを踏む必要があると、ある人が教えてくれた。

Windows の再インストールが泣きそうだった件(IT戦記:2008-06-30)

Windowsのプロダクトキーを電話で有効化するなら夜中がいいらしい

とても面倒くさそうだ。しかし、何とかしなくては。まずはオフィス2007。コレのアンインストールはなんとかできた積もり。しかし、ウインドウズビスタのアンインストールのやり方が分からない。分からないが、取りあえず元のドライブを残しておいて、後でアンインストールしたらよいのではないかと思い付き、見切り発車することにした。

必要な道具は精密なプラスドライバに加えて、トルクスレンチ。この辺の道具は持っている。

MacBookProの分解は初めてにつき、MacFan誌のバックナンバーを漁るが、比較的難易度が高いというレポートを見かけたのみで、余りよい記事は見つけられなかった。一方、ネット上にはMacBookProの分解に関する記事が幾つもある。

MacBook Proを分解して清掃(サクラプラスα日記, 2007-11-17)
キーボード付きのパネルの扱い方について示唆に富む画像あり
MacBook Pro 1.83GHz/2.0GHz(2006年1月発表、15インチモデル)
ちょっと古いモデルだが、ネジを外す場所など全てリストアップしている。丁寧で解りやすい。
MacBook Pro HDD換装物語(イエスタディズ、2008-01-30)
キーボードパネルの外し方について記述有り。
MacBook ProのHDD交換(like i loved you + 2008-02-17)
システム換装の手順まで。その他参考資料となるリンク集としても役に立つ。

というわけで、続く

分類
Mac
URL
http://www.oyakonews.com/oyanews/homep/HP2008/HP080807.html