ウインドウズを使って感ずる違和感についてまとめる。
正確には、Macユーザーの私がMacBookProのOSXの中で、ゲストOSとしてWindowsVista(ホームベーシックバージョン)を使って感じる違和感である。基本的な操作がまるで分かっていないために、イライラさせられる。
ウインドウズ積極的に使うために、なるべく多くの作業をウインドウズに振り分けたいと思う。
メールはコンピュータウイルスの問題などがあるので、MacOSXのMailをクライアントとするつもりだ。ウエブブラウジングもセキュリティ上の理由でマックを使う。私はウインドウズにセキュリティ関連のソフトをインストールしていないのだ。インターネットエクスプローラー7には興味があって、少し使った。VMware fusion上で使う分には、マックのアプリケーションのひとつという扱いなので、ネットワーク設定はマックOSXの設定がそのまま有効となる。ついでに、ウインドウズ用のファイアフォックスとサファリもインストールした。
こうして、MacOSXの一部のような気分でウインドウズ環境に接するのだが、困っているのはIMEと呼ばれる日本語変換の操作法とキーボードショートカットやマウスボタンの操作性の問題である。これらはいずれも、パソコンやOSそれぞれがもつ言葉の訛りのようなもので、同じ日本語を入力するのに違う操作を要求するので、理解と慣れが必要となる。
私はアスキー配列のキーボードを使っているために状況は少々複雑である。アスキー配列と普通のJISキーボードの違いを正確には知らないが、私が使っているキーボードには「無変換」とか「カナ」、「英数」、というような余分なキーが無く、その分スペースキーが大きい。それから、アットマーク@やチルダ〜の位置も違っているという話を聞いたことがある。
マックのキーボードショートカットはコマンドキー(Cmnd)との組み合わせが基本である。私のキーボードではCmndはスペースの両側にある。例えば「半角英数」と「かな」の切り替えはCmnd+スペースである。Cmnd+Sはファイルの保存、Cmnd+Qはアプリケーションの終了、Cmnd+Cはコピー、Cmnd+Vはペースト。私は大抵、左手の親指でコマンドキーを押しつつ残る左手の指で組み合わせるキーを押して、ショートカットを使う。定期的な保存(Cmnd+S)は癖のようなものである。ウインドウズがアクティブになっているときに、コマンドキーを押すと面倒が起こる。スペースの左となりは恐らく「ウインドウズキー」なのではないか。仰々しいメニューのリストが飛び出してくる。あと、私の仕事は半角英数を混ぜることが多く、切り替えが頻繁なのだ。この記事を書くに当たり、ビスタのコントロールパネルを探していて、色々と解決した。「地域と言語のオプション」から「キーボードと言語」を選ぶ。キーボードの変更をクリックすると、色々なことが解決するようだ。とくに、「テキストサービスと入力言語」の「詳細なキー設定」というタブで、半角とかなの切り替えはAlt + Shiftに設定できることを知った。AltはMacではCmndの横、optionと呼ばれているキーである。さらにMicrosoft Office IME 2007のプロパティを表示させると、「全般」タブに編集操作のキー設定をATOK風に設定できる。これは有り難い。(キー配列に対する問題は概ね解決したように思う。)
さて、もう一つの問題は、ワンボタン仕様のマックでウインドウズをどうやって使うか。つまり、例の左クリックをどうやって克服するか。私はよく知らずに言及しているのだが、2つボタンがウインドウズの標準という理解で宜しいのだろうか。
私が愛用しているケンジントン製トラックボールとマウスワークスというソフトウエアはOSXに一応対応している(Leopardになって、これと云った不具合が出ていないという意味)一方で、ウインドウズビスタ対応版が出ていない。XP対応版をダウンロードしてインストールを試みたが、うまく行かなかった。(単に私が間違えた操作をしているだけかも知れない)ウインドウズ版のマウスワークスを使ったことがないので、どれくらいのことができるようになるのか知らないが、VMware fusionでビスタを使う分には、マック版のマウスワークスである程度の対応が可能である。つまり、マウスワークスはアプリケーションごとにキーセッティングを設定できるから、四つのボタンのうちと津をRight-Clickに設定しておけばよい。普段、ウエブブラウジングでよく使うScrolling with mouseも設定可能である。ただし、これらのトラックボールのボタン設定はMacOSのゲストとしてビスタを立ち上げた時に通用するが、BootCampから再起動した時には通用しない。
先月より、道具としてのパソコンを模様替えし、とりあえず暫定マークアップとスタイルシートで公開していたところ、Jintrick氏よりコメントを頂いた。
例えば「XSLT2.0の新機能についての考察(何とかブログ)」というリンクがあったとして、それを参照したときに「何とかブログ」という見出しが最も目立つ形で登場するのと、「XSLT2.0の新機能についての考察」という見出しが最も目立つ形で登場するのと、どちらがより期待に応えているか、ということだ。もちろん後者だ。ただし後者を選択したときその「目立たせ方」には注意が必要だろう。ユーザーはページ最上部の色の違う/枠線を引かれたなどの情報構造体を無視して、そのちょっと下の本文部分から読み始める傾向があるそうだから、目立たせたつもりで却って無視される結果になることもある。道具としてのパソコンなどは、その罠に陥っている気がする。
ご指摘の通りで、模様替え以前は<h1>に大した意味はなかった(!)ので余り問題にならなかったはず。
背景に埋まって目立たない<h1>要素が、ページの構成が変わったために重要な意味を持つことになったのだが、忙しさにかまけてほったらかしにしていた。そのうちに罠に嵌った。
ということで、保存版のページは修正した。折角リンクして言及していただいたので、更新版の方はしばらくの間、そのままにしておくことにします。ご指摘に感謝いたします。