私は今まで、ウインドウズパソコン(と云う言い方があるのかどうか知らないが)を所有したことがない。98/MS-DOSユーザだった私が、就職した時に初めてMacintosh Classic IIを手に入れて以来、ずっとマックを使い続けていた。ウインドウズに触わる機会はあった。10年近く前に務めていた職場では、ウインドウズ3.0で動くパソコンがネットにつながれていた。ちょっとあやふやな記憶を辿ると、Telnetとか云う何かを動かして資料の検索をしていたと思う。
私の父は職場にパソコンが導入されてからウインドウズユーザーとなり、私が実家に帰った時にときどきWinMeの富士通を使わせてもらった。(今年、ビスタ搭載の富士通に新調されていた)
今、仕事では特殊な装置のデータ収集用ソフトがDELLのノートにインストールされたWindows2000上で動いている。但し、私はその専用ソフト以外の使い方を知らない。おまけにこいつは英語版OSなので、キーボードから何かを入力したことがない。(せいぜい、ファイル名を半角英数で入力する程度)
大多数を占めるウインドウズユーザーに申し上げるが、互換性に関してはマックのレベルの方が高い。マックは随分早い時期からウインドウズフォーマットのメディアをそのまま扱うことが出来た(が、マック用フォーマットのメディアはウインドウズに拒絶される)。オフィス書類などでも、ウインドウズで作った書類をマックで読み出すことにほとんど不都合がない。逆に、マックで作ったオフィス書類をウインドウユーザーに渡す場合、レイアウトの乱れに大変気を遣う必要がある。結局、仕事に関する文書のやり取りでは、Macユーザーが様々な互換性維持のための配慮を強いられ、これは全く不公平な話。
ならば、ウインドウズを使えば良いではないかと、誰にでも思い浮かぶだろう。私も思った。事務書類の処理はウインドウズでやればよい。云うことが動機付けの一部である。
そんな中、
これらの事柄を背景として、内容や効率より互換性が重視される事務書類(の大半はワード若しくはエクセルフォーマット)はウインドウズ使えるならわざわざマック版に置き換えて作業する必要性はないと判断。あとはコストとパフォーマンスの問題のみ。加えて、次年度より配置換えになる予定なのだが、新しい職場に備えてある様々なシステムが、マックに対応していないと云う苦情が聞こえてくる。私は自分のMacBookProに最高の互換性を持たせるために、ウインドウズビスタとOffice 2007をインストールする決心をして、実行に移した。
以下は現在も進行中のその記録である。
アップルストアのメモリ増設コストが高すぎたので、メモリの増設は自分でやった。秋葉館の通販でSwissbit製 DDR2 SDRAM PC2-5300 2GB(2048MB) SO-DIMMを一枚12000円ほどで2枚。メモリの価格はどんどん下がっている。今はこの時より10%ほど安くなっている。1GBx2を外して装着。取り付けは難しくない。小さなプラスネジ山を潰さないように注意。
Boot Campが純正となったLeopardのインストールを行った。私は上書きインストールを選んだが、いくらかの不都合が出ている模様。朝9時に起動したり、まぁいろいろ。
「仮想化ソフト」とよぶらしい。BootCampを使って出来ることは、ひとつのHDDにパーティションを切って、マックとウインドウズOSをそれぞれにインストールすること。そのままではどちらかのOSを起動システムとして選択し、他方を使う場合に再起動させる必要がある。仮想化ソフトはマックOSのソフトウエアとして起動し、そのウインドウの中にWindowsOSを起動させることが出来る。従って、作業を中断すること無しに、両方のOSを往ったり来たり出来るはず。
これに該当するものとして、Parallels desktopとVMware fusionの2つが有名。どっちが良いのかと思っているうちにVMwear Fusionの48時間限定ディスカウントセールの情報をキャッチし、をダウンロード購入した。8000円くらいだったかも。
これがないと始まらない、WindowsOSなのだが、未だかつて買ったことがない。アカデミック価格で購入して、と思っていた。
マックOSXなら一種類のみ。価格は通常とアカデミック版の二通りで、迷う必要はなかった。グーグルでアマゾンを検索して、アマゾンでウインドウズの値段を調べるという、手の込んだ手順を踏むと、ウインドウズってすごく色々な種類がある。それに高いんだな。高いな。一番高いやつは5万円くらい。前バージョンのXPと新しいビスタから選べるが、私が重視するのは互換性なので上位互換を選ぶべきは明白。そこでビスタ+オフィス2007と云う結論なのだが、どちらも色々なグレードがある。これらのグレードが何を意味するか私には理解できない。同僚のウインドウズユーザーはXPを使っている。ビスタがうまく動かないとか、オフィスの新しいファイル形式がトラブルの元になっているうわさ話もいくつか耳にしたように思う。
とりあえず、ウインドウズ版のソフトが動けばそれで良いので、多分一番簡単なやつで良いと思う。これに該当するのは、ビスタのホームベーシックというやつだ。値段を調べてみると、
の2つが対になっている。通常っていうのが良くわからなが、アップグレードじゃないものが通常らしい。アカデミック版に対する通常版ではないらしい。なぜなら、アカデミックのアップグレード版というのがあったから。
普通のアカデミック版というのが見あたらない。
既にウインドウズユーザーになっていれば教育機関割引のアップグレードが受けられる。思うに、ウインドウズユーザーのほとんどは、ウインドウズのプレインストールパソコンを買うか、今まで使っていたウインドウズパソコンを新調するケースだろう。私のように、ウインドウズをもっていないのに、インターネットでウインドウズを検索する人は極めて稀。そういう浮世離れした人はブートキャンプを使ってみようとするMacユーザーくらいなものだと思い至る。アップルストアにはParallels DesktopやVMware fusionを扱っているが、ウインドウズOSは売っていない。手抜きと思う。
ようやく理解したことは、
一番安いやつでも11%オフで2万4千円か。
一応、念のためにマイクロソフトのウエブページを眺めた。もしかするとアップルストアのような直販店があって、素のウインドウズ教育機関割引版があるかも知れない。見ると真っ先に、「正規のmicrosoftソフトウエア」という言葉が目に入った。正規とか正規じゃないとかそういうのがあるのか!
「正規のソフトウエアの人気ランキング」まである。このマイクロソフトボキャブラリを先ず理解できるように、頑張らなくては。
結局、マイクロソフトのウエブページで、アカデミックで買えるウインドウズの一番安いやつはどれで、お幾らなのか、調べたけれども分かんなかった。
何か、循環してしまった。アップルストアは偉大だな。
とりあえず、無駄な金を払いたくない。ソフトウエアが安定して動けばそれでよい。ならばビスタの一番安いやつ。そして、オフィスは、ワード、エクセル、パワーポイントが揃えばよい。この条件に合う組み合わせは、
となる。多分、これで必要十分を満たすはずだ。事務方に注文を出したところ、業者が言うにはウインドウズの入荷に時間が掛かるとのこと。
メモリの増設、HDDの整頓、VMware fusionのダウンロード購入も済んだが、肝心のWindowsが届かない。滅多に出ない注文なのかも知れないが、随分と待たされた。
(インストール作業につづく予定)