年の瀬が押し迫ってきた。ちょっと忙しい。既に年末の仕事は一段落しているはずだが、年明け早々に控えている仕事の仕込みをやっていた。
私はMacBookProで内蔵ディスプレイに加えて3種類の外部モニタを使い分けている。デスクワークでは外部モニタをメインに、内蔵モニタを補助的に使い、メニューバーやドックも外部モニタ側に表示させる設定としている。私はMacBookProの内蔵モニタが良いものと思わない。少なくとも我が家で使っているiMac20インチより落ちるし、以前使っていたPowerBookG4にも及ばないように感じる。ちょっと斜めから見ると画面が黄色っぽく見える視野角の狭さが目障りだ。
職場では三菱製19インチCRTモニタ(RDF191S)を解像度1400 x 1050 リフレッシュレート75Hzで3M製のスクリーン越しに眺めている。調整は少々面倒だがこれが一番見易いと思う。自宅ではI-O DATAの19インチフラットパネル。解像度は1280x1050である。これも悪くない。もう一つの外部モニタは講習会場のプロジェクタだ。これはほぼKeynote専用といって良い。
モニタの設定は複雑で難しい。何かのヘマでモニタの設定を誤ると、面倒な問題が起こる可能性がある。モニタ環境設定を眺めていて、面白そうな設定を見つけて試してみたら、モニタがまるで映らなくなるなんてことで慌てたことが何度かある。大抵はエスケープの手段が用意されているはずだが、モニタが映らない状況では、画面は真っ黒で変えてしまった設定を元に戻すことさえままならない。モニタを繋ぎ換えて使う場合に、以前の設定が持ち越されてつないだモニタの動作が不良になると困る。講演会などで、次演者の引き継ぎがもたもたするのは大変みっともない。
モニタの環境設定は癖がある。様々な初期設定の中でモニタだけ特別扱いされているように感じる。たとえば、外部モニタのデスクトップピクチャやドックの設定、メニューバーの扱いなどは、それぞれのモニタ別に環境設定を記録しているらしい。新しいモニタをつないだ時に、「ディスプレイを検出」というメニューを実行するわけだが、おそらくその時に見つけたモニタ用の環境設定ファイルを作るのだろう。
自宅と職場の往復はほぼ毎日のことなので、MacBookProは概ね一日に二度、外部モニタのケーブルを繋ぎ換えている。職場から自宅に戻る時は余り問題はない。自宅でI-Oの液晶モニタを使い、職場で三菱のCRTに繋ぎ換えると(つまり、解像度の低いモニタで使ったあとに解像度の高いモニタに繋ぎなおした時)色々不具合に気がつく。大抵MacBookProの内蔵モニタの輝度設定がMaxになので、毎朝、内蔵モニタの輝度設定をやり直す(輝度設定ボタンを押すだけ)。モニタ周りにはもうひとつおかしな動作がある。外付けモニタの上にメニューバー、下にドックを表示させてメインモニタとして使っている。モニタケーブルを引っこ抜いてスリープとして職場に持っていって、解像度の細かい(表示範囲の広い)モニタに繋ぎ換えると、メニューバーとドックが寸足らずになる。特に、ドックは中に浮いたようになる。ついさっきまでの解像度の低い設定が忘れられないらしい。
講演会ではミラーリングではなく、デュアルモニタの設定でプロジェクタを使う。もちろん、MacBookProの内蔵モニタをメインモニタに設定する。講演会場は左右に広い横長の部屋で、正面の教卓にパソコンを置いてケーブルを繋ぐ。教卓の背後は黒板で、その両側にスクリーンが設置してあり、左右に同じ画面が映し出される。教卓には小さなCRTモニタが組み込まれていて、プロジェクタと同じ画像を確認できる。レーザーポインタで指し示しつつ、喋ろうとするが、スクリーンが二枚あるので、両方同時に指し示すのは無理。CRTを眺めながらマウスカーソルで指し示すのが合理的だが、非常にやりにくい。教卓から離れることが出来なくなる。
で、講演が始まる前後にデスクトップピクチャが表示される。そろそろ季節外れの画像を変更したいのだが、上記の理由で講演会場で本物のプロジェクタにつないだ状態でないと、そのデスクトップ画像の変更はできないのだ。
あぁ、年賀状。まぁ、いつも通りなんだけれど。