仕事でパソコンを使っている。パソコンが壊れるとちょっと困るだろうな。色々な連絡は大体の場合メールで送られてくる。あるいは、職場のグループウエアというやつで受け渡しされる。
グループウエアで「会議のお知らせ」と書いてあって、場所や時間は添付書類というのが困りものだ。無駄なファイルがダウンロードフォルダに溜まっていく。オマケにファイル名が化ける。仕方がないから印刷する。LAN接続のカラーレーザープリンタ（LP5500）を遠慮無く使わせてもらう。
私の部署は部屋が３つ。大部屋の隣、二間続きの小部屋の奥の方に私は机を置いている。部署には私を含め二人。３つの部屋それぞれにLANのコンセントが一つある。同僚は大部屋に、プリンタは手前の小部屋にあって、それぞれがLANコンセントを塞いでいる。将来は人員が増える見込みだ。
仕事柄、パソコン管理の基本、バックアップを取っておきたいと思う。自宅のiMacには500GBの外付けHDDが繋がれており、タイムマシンでバックアップ先に指定している。勝手にバックアップを取ってくれるところが快適だ。仕事用のMacBookProも家に持って帰って外付けUSBのドライブをつないでバックアップを取っていた。この度、同僚もMacBookを手に入れて、LeopardOSの恩恵を受けられる立場になった。LAN接続の大容量HDDを導入して自動バックアップ環境を整えようという運びとなった。しかし、LANコンセントが足りない。
ハブを用意して分岐すると新たなIPアドレスの発行を受ける必要がある。職場のネットワーク管理者代理と管理者が余り中が良くないらしい。IPを一つくれろ、というのがどうも気が重い。それだけが理由ではないが、新たなIPアドレスを消費せずにLAN機器を増やす方法を知っている。ルーターを使えば良い。
LAN接続のHDDのことをNAS（Network Attached Storage）というらしい。バックアップが目的だから、できればギガビット対応としたい、二年ほど前に同じようなことを考えてギガビットのルーターを選んだ覚えがある。事情は良くわからないが、今でもギガビット対応の有線ルーターは種類が少ない上に割高だ。今は無線全盛で、私たちもできれば無線を使いたい。ごちゃごちゃとケーブルを引き回すのは気が重い。職場のネットワーク管理者は部署ごとに無線LANを立ち上げるのは止めてくれとのこと。職場全体をカバーする無線ネットワークがすでに構築されており、干渉する恐れがあるという説明だ。
少なくとも1TBのNASとギガビット対応ルーターという希望を全て満たしてなおかつ安いというのが、アップル製のタイムカプセルである。アップルのサポート電話で問い合わせたところ、タイムカプセルは無線を切って有線ルーターとして使うことができるという。1TBのNASとギガビッルーター一式で、58000円弱（教育機関割引）は無線機能を殺して使ったとしても、かなり割安である。また、他社製品で対抗する製品が全くない。
ようやく手に入れて、セットアップした。設定はパソコンとタイムカプセルをLANケーブルで直結し、AirMacユーティリティを起動する。詳細はそのうちに。
マニュアルに設置方法に関する記載がない。本体はかなり熱くなるので、放熱には十分に気を遣うべきだろう。といっても風通しの良い場所に置く程度のことだが。結構大きいので、縦置きしたいところだが、止めた方が良さそうだ。
当初、大部屋の同僚が使っているコンセントに繋いだ。MacBookはネットワーク設定で「DHCPサーバー参照」で問題無さそうだが、プリンタにつながらなくなったというので諦め、私のLANコンセントをシェアすることにした。まぁ問題なく使えていると思う。本当は、LP5500が使っているLANコンセントをシェアさせようと思ったのだが、プリンタの方をどうやって設定したらよいのか分からず、諦めてしまった。
少々騒々しいことと、本体がとても熱くなるということは注意が必要だ。タイムマシンの快適さ、というか便利さは大変宜しい。けれども、完璧なバックアップを取り続ける道具は取扱いに注意する必要がある。捨てたつもりのやばいファイルが、タイムマシンの中に残っていたりする。動かぬ証拠ごとバックアップを取ってくれる筈だ。特に、初回バックアップを取る前に、要らないファイルは全部捨てる、というとネガティブに聞こえるかも知れないが、とにかくHDDを整理してからバックアップという、大昔からの鉄則がますます重要なタイムマシンだ。
そういうアドバイスを受けた同僚は、ちょっと警戒しているようだ。まぁ、原則的には仕事に使うパソコンだから。ねぇ。あんまり神経質になる必要はないと思うけれどもね。
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