このページのもくじ

  1. 闇黒日記
  2. バックアップは自己責任
  3. ケータイ蚊柱が立つ
  4. MacBookProほか
  5. ウエブブラウザ

二週間ぶり。二週間掛けてだらだらと書いていた。

闇黒日記

闇黒日記という日記をご存じの方は多いと思う。野嵜健秀さんという方が書きつづっていたウエブ日記(という表現が妥当かどうか自信がない)である。

私は2000年の中頃からウエブページの公開を始めた。当初よりドリームウィーバーというソフトを使っていて、おそらく2002年頃に「HTMLの定義のための覚書」を読んだ。その当時の困惑をウエブページから拾ってみる。

せっかくの苦心の作、HPのレイアウトが、まるで自分の意図していない、みょうなものになっている可能性は、夢中になってやっている本人は、なかなか気が付かないものです。

これは色盲の人が、色の見分けが付かないことに、自分では気が付かないようなものです。

誰もをおおむね納得させるようなHTMLを書くのは、私のような素人には無理だと思う。

要はなるべく凝らなければいい、ということになるんですけれど、、、

HP作製は、結局作成者本人の自己満足の賜物で、自己満足の対象をどこに置くかということが重要になります。全ての人に同じように見られることを目指す人もいれば、凝ったレイアウトで、見る人を驚かせたり、感心させたりしようとする人もいる。テキストや写真で、人の気を引こうとする人もいるでしょう。

しかし、見るのは自分じゃなく、他人です。他人からどう見えるか、それが重要であることは間違いありません。ありませんが、しばしば、作成者は、自分に都合のいいような解釈をしてしまうのだってことです。

それは、頭では分かっていても、そこから抜け出すのはかなり難しい。本当に参るというわけです

日付は2002年の3月である。

初めて読む人は、野嵜さんの使う「正字正かな」に困惑するだろう。しかし、彼の書く文章は極めて平易でわかりやすい。

私は「HTMLの定義のための覚書」から大いに影響を受けて、ウエブページのほとんどをStrictなマークアップに書き換えた。私が使っていたドリームウィーバーというソフトウエアはその要求に十分応えてくれた

私は「闇黒日記」の熱心な読者ではなかった。私はアニメには興味がないし、古本の価値も分からない。野嵜さんと誰かの論議の始まりの部分には興味を持つが、二・三度やりとりが続くと読む気がしなくなってくる。大抵の場合、野嵜氏が正しい。しかし、野嵜氏は「見解の相違」「立場の相違」でお茶を濁すようなことをせず、徹底的な反証を試みる。論議の行方は最初から見えている。

私は、野嵜氏個人をほとんど知らない。個人的なつながりも無い。ウエブ上の接点は、唯一アンテナである。そして、自分の書く記事の中で、何度か野嵜氏の記事を引用させて貰った。私は正字正かなを使わないし、彼のフォローワーでない。だから、野嵜氏が闇黒日記、そしてPC-Tips以外の場所で誰とどのような論議をしていたか知らない。彼の日記の中で、ネットストーカーの話題を見かけていた。それだけだ。

闇黒日記が無くなったことを大変残念に感じていることを表明する。しかし、いきさつは何となく分かった。日記を止めるに至る心情も理解できる。また、私は野嵜さんを信頼している。これにより、状況は良い方向に向かう兆しが出てきたのではないかと感ずる。

私は野嵜さんのために何か役に立つことがあるなら、少し骨を折りたいと思う。何しろ、私のサイトがこのような形に落ち着くのに、野嵜さんから受けた影響は余りに大きい。そして、先日来、私のウエブページはかなりの部分を、野嵜さんのスタイルシートをベースに表示させている。私はこの表示が大変気に入っており、恩義を感じている。

彼の主要なコンテンツは「言葉 言葉 言葉」として残っている。また、彼の管理するリンク集にはおやこニュースがリストアップされている。

バックアップは自己責任

久しぶりにトラブルの報告。

概要

居間に置いて家族で共有しているパワーマックG4は様々な補強を経て、未だに現役。最強のPowerMacG4を自認しているのだが、これが起動しなくなった。一旦フリーズして、あれまと思いリスタート後、グレーアップルから風車回転が始まらない。何度やっても同じ。

最強の、といっても内蔵HDDは貧弱で、何処かから転用した二台の3.5インチ80GBのATAドライブ(MaxtorとIBM)がACARD6280M経由、8年ものの10GBのWD製ドライブはオンボードのATAインターフェイス経由でクラシックOSがインストールされている。

OSXのシステムが入っているIBMドライブが読み出せない。取りあえず、OSXインストールDVDから起動して、ディスクユーティリティで復旧を試みた。メールが使えず、また、お気に入りのウエブページの閲覧も出来なくなった子どもたちが、ディスクユーティリティの画面に声援を送るが、却って状況は悪くなった。やむを得ず内蔵ドライブを取り出して、Firewireの外付けケースに納めて、復旧作業用に職場から持参したPowerBookG4で修復を試みるが、変化なし。どうやら、このドライブを復旧させることはかなり難しいという結論に達した。

倹約家の妻だが、8年目を迎えたPowerMacG4の寿命が尽きつつあることを知っており、また毎日電子メールで様々な連絡を処理する都合上影響は大きく、新規購入の提案はスムーズに受け入れられそうだ。しかし、先日来パソコンの買い換えを検討してきたが、MacProにもっと安いモデルが出るか、Mac miniがもう少し上等になるか、全く新たなMac midiが登場するか、これという選択肢が無くもう少し待つべきタイミングという結論。 起動ドライブのトラブルは明らかで、内蔵HDD交換で、もうしばらく使えそうだ。PowerMacG4の延命にこれ以上お金を使いたくないが、やむを得ぬ。近所の電気店に向かった。

対策

ジョーシン電機では3.5インチ内蔵HDDは手に入らず、ヤマダ電機に向かった。ちょっとしたパーツを並べたコーナーに、ATA、sATA両方ある。各社の値段を比較しているうちに、無愛想な箱に入ったバルクに準じたようなパッケージを見つけた。160GB/7200rpmとある。値段約9000円。パッケージには一年保証と書いてあるから、バルクではない。購入し、家で開梱するとSamsung製(2MBキャッシュ)だった。パッケージにはCFD販売とある。

いろいろやったのだが、外付けドライブケースに収めて、パワーブックからOSをインストールした。何しろ、OSのインストールに11時間掛かった経験がある。PowerMacG4からまっさらインストールは止めた方がよい。インストール後、160GBドライブをPowerMacG4内蔵させ、いくつかのアップデータを入れる。ソネットキャッシュのバージョンが1.4に上がっている。

被害状況

おおよそ一時間余りで、パソコンは起動するようになったが、深刻な問題は80GBのHDDと一緒に設定その他のデータが失われたことだ。妻と子どもたちのメールデータ、アドレス帳、ウエブブラウザのお気に入り。iTunesのライブラリなど。

物理的な問題か分からないが、データの復旧は素人には無理っぽい。パソコンに対する理解度が低いはずの妻が、データの保存とかバックアップといった概念をいつの間にか身につけていたらしい。「前に、お友だちのパソコンが駄目になったとき、バックアップを取らないから全部なくなっちゃたんだって、言っていたわよね。要するに、そうなっちゃったんでしょ。」と突っ込んで来るが、返す言葉がない。全く油断していたというか、他人の使うパソコンのバックアップまで取ってるヒマや余裕が無いというか、やらにゃならんかったのは認める。ただ手が回らなかった。後悔先に立たず

ケータイ蚊柱が立つ

先週末、大学時代の同期会に出席するために実家に帰った。卒業後、およそ20年。ずいぶん大勢が集まった。近況をパワーポイントなどでまとめて各人が二分ほどの持ち時間でプレゼンするという企画で、私も用意した、というか、結局いつもどおり、パソコンを持参して直前に泡喰って準備した。パワーポイントでデータをもってこいという話しだったが、マック持参したらプロジェクタに繋がせてくれるというので、Keynoteを使ってみんなとちょいと違う雰囲気のプレゼンになった。多分5分ほど掛かったかも。

同期会の連絡にヤフーのメーリングリストを立ち上げて使っていた。私はメーリングリストの仕組みを今ひとつ理解していない。参加予定者リストの添付エクセルファイルを眺めていると、会えると期待していた友人の名前が見あたらない。年賀状を引っ張り出して、自宅に電話すると連絡がついた。情報が伝わっていなかったという。よし、じゃぁ今伝えた。これからなんとか都合を付けて参加しよう、と水を向けたが、どうしても抜けられない用事があるとのこと。残念。

翌週に関西に出張があるというので、そのときに一緒に昼飯でも食おう、と約束して電話を切った。

彼の携帯電話番号を教えて貰った。一応念を押す。「実は私はケータイをもっていないから、きっと公衆電話から連絡を取ることになると思う。非通知で電話が掛かったら私からと思って取ってくれろ。」私は携帯電話ユーザーが、発信元によって受信を差別をすることがあると知ったのだ。聞けば、公衆電話からの発信は「非通知」なので取らない、という人が少なくないようだ。携帯電話には私には想像がつかないようないろいろな面倒がある。「ケータイもってないの?なんでよ?」なんでって、要らないからもってないの。「奥さん、もたせてくれないんでしょ。」そういうものなのか。奥さんに持たされるのが普通のケースではないのか。突っ込まれると良く分かんない。

蚊が交尾のために集団で飛ぶ様を「蚊柱」という。蚊柱をつくる時間や地面からの高さなどが、各々の集団で違うために蚊柱ごとに独自の進化を遂げる。そういう話し。「電話して、9時までに」という携帯キャリアのコマーシャルが少し前に話題になった。同じ携帯電話会社を使うもの同士が繋がりやすいのだ。

あちらこちらにケータイ蚊柱が立つ。私は携帯電話の距離感が嫌いなのだ。追いかけられるところ、ずけずけと入り込んでくるところが嫌だ。ネットワークに縛られるような気がして、加わる気にならない。良く分かんないけど、大きそうな蚊柱に加わる。淡きこと水のごとき人間関係をケータイ蚊柱の中でイメージできない。ケータイを持たぬものは蚊柱に加わることが出来ず、地面近くを一人さまよう羽目になる。

社会の様々な仕組みが、携帯電話をもっている前提で組み立てられていく中で、もたざる人々が、そろそろ本格的に自己主張を始めないと、いよいよ隔絶され、疎外されて「携帯フリー族」の基本的人権が脅かされる状況になることを危惧する。

MacBookProほか

アップルのウエブページにアクセスする必要が偶にある。いきなりコマーシャルフィルムの上映が始まるのをなんとかして欲しい。というか、要するに大変迷惑なので止めて欲しい。いきなり音の鳴るのが問題だ。馬鹿じゃないの?嫌がらせと感じる。追い払われているような気分だ。

MacBookProがアップデートされた。何が変わったのかよく分からない。そういうことを調べるのにApple.com/jpを見ようとすると、CFが流れる仕組み。メモリの搭載量が増えて、Core2Duoのクロックが若干上がって、グラフィックチップが強化され、液晶モニタのバックライトがLED。何かその様な感じ。

現在使っているPowerBookG4/667を手に入れたのが、5年前の今頃だ。塗装があちこち剥げてチタニウム地肌むき出し。トラックパッドが作動せず、メモリ周りのトラブルは自己流修理だが、常に不安がつきまとう。キーボード交換、バッテリ交換、内蔵HDDも二度交換している。USB2.0PCカードを挿入して、未だに現役。しかし、そろそろ買い直したいと思っていたら、いくらか職場から予算が付くことになり、丁度新型の登場。良いタイミングだ。

MacBookPro15インチの2.2GHzをUSキーボード、160GB HDDで注文した。 17インチは持ち運ぶにはでかすぎる。15インチの安い方を選んだ。2.4GHzバージョンは割高。 大きな違いはビデオ用のメモリ搭載量のみだ。購入にあたって、メモリを目一杯と思ったが、アップルストア価格は高すぎる。というか、今メモリの価格はあってないような感じ。メモリは別に通販で買うことにした。

購入するタイミングについて、考えるところがあった。まず、自宅のPowerMacG4がトラブったこと。これはきっかけとして大きかった。そして、MacBookProがアップデートされたこと。OSXが新しくなってから、とか、iLifeのバージョンが上がってからの方が良いという話しを目にするが、今のうちに買えばOSX10.4をインストールできるパソコンが手にはいることになる。

職場でもIntelマックになってこれでいよいよ、クラシック環境とおさらばということになると思う。一方で、ウインドウズOSを入れて使ってみるつもりでいる。近日中に届くだろう。

PowerBookG4の身の振り方、そして我が家のPowerMacの現役引退も、そろそろ考える。一つ変わると、ところてん式にいろいろと動き出すだろう。

ウエブブラウザ

サンフランシスコ、WWDC 2007で何が飛び出すか注目した。報道発表によると、ジョブスは新OSXの機能説明に多くの時間を割いたようだ。で、おそらく、今回の目玉はSafari3.0のウインドウズ対応だったのかも知れない。マックユーザーの私は、別段の感想はないけども。とにかく速いというアップルの主張だ。iPod ユーザーの中には、余り抵抗無くSafari for Winをダウンロードする人が出てくるのかも知れない。ことによると、Safari for Mac << Safari for Winという時代が近く訪れるのかも知れない。何だろうね。アップル・マッキントッシュに対する宣伝広報活動の一環なのかな。ちょっと分かんないけれども、iTunesと組み合わせて何か良いことが出来るとか、そういう感じになると、一気にシェアが増えるかも。ただし、私はサファリを使っていない。 他に無ければ使うんだが、他にもいくつかあるからなぁ。

で、その他のやつも新しくなっている。まずは、Firefoxの2.0.0.4が公開された。セキュリティフィックスのようだ。これと言って変わりはない感じ。それで、不都合な部分もそのまま。

さらに、Camino1.5も公開されている。スペルチェック、といってもテキスト欄に記入するときにスペルチェックが利く。他に、RSSに対する対応、などなど、細かな改良がなされているらしい。職場ではすでに使っているけれども、どこが違うのか、あんまり気がついていない。ついでに、いくつかアップデータをメモっておく。

iTunes 7.2

iTunes 7.2 では、高音質の新しい iTunes Plus ミュージックのプレビューおよび購入、参加している音楽レーベルから DRM フリーの音楽のダウンロードができます。

Security Update (QuickTime 7.1.6)

すべてのユーザの方にこのアップデートの適用を推奨します。このアップデートでは、QuickTime 7.1.6 のセキュリティの強化が行われます。

このセキュリティアップデートの詳細については、こちらを参照してください:http://docs.info.apple.com/article.html?artnum=61798-ja

先日のアップデータに何か穴が見つかったのかも知れない。


次あたりには、新しいパソコンが手に入っているかも知れません。