このページのもくじ

  1. 袋小路のリンク
  2. 新築・引っ越し
  3. LANと電話と地上波デジタル
  4. IP電話サービス
  5. 将来のことは分かんない

残暑、大したことないね。

袋小路のリンク

この世の中には、色々な事件が起こる。ニュースを見たり、聞いたりして、各人が意見を持つ。かつては、女房に愚痴ったり、井戸端会議でぼやいたりしたのが、今はブログである。愚痴というのは聞いてくれる相手を見つけるのが肝要だ。配偶者は最も手ごろな愚痴の相手である。井戸端会議は愚痴やぼやきのはけ口を相互に提供することで、日ごろの鬱憤を有機的に解消するシステムである。

きょうび、それがブログになっている。そう、ブログの大多数は愚痴やぼやきのレベルなのだ。要するに、論理的な裏付けなどは十分でないものの、感情に任せて吐き出す。周囲に聞かせたくてうずうずしているようなことで、ただ聞かされる方は相当な忍耐が居る。迷惑だ。

だから、興味深い事件が起きた時、それに言及している人をブログの記事検索のようなことをしてリストアップすることは、他の人たちの愚痴やら放言を見つけるだけだから余り賢いやり方ではない。

逆に、何かそういった下らない話題に接して何か感想をもち、これは愚痴っぽいと思うようなことをブログに書く時は十分に注意した方が良い。ブログは検索にかかりやすい。また、使い方を誤ると自動的に「トラックバックを送信」したりハテナの場合は「キーワードリンク」やら、「おとなり日記」やら、さらには「はてなブックマーク」の「このエントリーを含む日記 」にリストアップされて、話題になっているネタほど多くの通りすがり読者を呼び込むことになる。しかしながら、こういった自動的に作られるリンク集の類いは元来「自動」であるだけにリンクを辿る側も心得ていて、記事の質はさほど問われないように思う。私自身も、そういったリンクを辿ることがあるが、片っ端から開いて、ざっと見て、閉じる、というパターンとなることが多い。たまに質の高い記事に出会うと、そのブログ主に興味を持ち、アンテナに加えることがある。

まぁ、自動リンクならまだしも、中には「ブログ記事読み比べリンク集」などというものがある。たまたまそこからリンクされて、いくらかのアクセスがあった。どうしてその記事に皆が興味を持つのか想像がつく。しかし、私の書いた記事は閲覧者の期待を満たすようなものではなく、むしろぼやきレベルである。アクセス解析を見る限り、そうしてやってきた閲覧者が当該記事に興味を持ち、それ以外のリンクを辿った形跡は皆無である。

こういうのはほとんど無意味な袋小路リンクで、質の悪いリンクといっていいだろう。リンクは自由だから、とやかく言っても仕方がない。しかし、ブロガー諸氏は「高専生」とか、「福岡市職員」とか、「前置胎盤」とか、そういった旬の話題に言及する時は、慎重になった方が良い。ただ、アクセス数を稼ぎたいなら、いくらでもそういうネタを並べれば、刹那的に来訪者は増える。

新築・引っ越し

西宮に住み始めて6年余り。たいへん便利で環境の良いところに生活している。西宮市は住宅地として人気があるらしい。お隣の「芦屋」はスーパーリッチの住む街として全国的なブランドで、西宮市はその東隣に位置している。

私は香櫨園という阪神本線の駅からほど近い、夙川沿いの賃貸住宅に住んでいる。環境は良く隣人にも恵まれて満足していたのだが、家賃が余りに高い上に、子供たちが成長して近い将来家族6人が収まりきらなくなるという現実に気付き、新たな住宅に転居する計画が進行中である。10月末に引っ越す予定で、現住所から南に一キロほどの所に新築中である。経済的には全く余裕がない。資金繰りはたいへん苦しいものがある。ここでは住宅建築やら建築資金等はテーマの外であるからこれ以上話題にしない。

引っ越しを控えて、決めねばならぬ色々なことについて触れる。

私は北海道に生まれ育ち、ロサンジェルスにも少し住んだことがある。家族は子ども4人の6人家族。広い田舎の土地に平屋の家を建てたいと思っていた。よもや、狭苦しい土地に目一杯の三階建て住宅を立てることなど思いもよらなかった、がそうなってしまった。建て売りであるが、建築申請前に契約を交わしたため、間取りを含めてかなりこちらのリクエストが実現した。しかし、素人にとっては、出来合いの家を見て、値段とのかねあいで家を選ぶ方がはるかに気楽と思う。

引っ越しには色々と手続きが必要である。電話、ケーブルテレビ、そしてインターネットプロバイダの契約など。現在の契約を持ち越すつもりなら、電話は何も考える必要がない。ケーブルテレビも申し込むだけで大丈夫と思う。インターネットはGyaO(旧USEN)のマンションタイプのVSDL契約であるが、一戸建てになれば契約が変わるはずで、利用料金も高くなる。

別な契約を探すにせよ、申し込むにせよネットに繋がっている方がやりやすいに決まっている。まだ繋がっている間に、何とかしなくてはならない。何にせよ、電話、テレビ、インターネットの三つは引っ越し完了時点で手配が付いている必要がある。

さて。

LANと電話と地上波デジタル

家の間取りなどを決めて、設計を進める段階で電気等の配線を決める。ふと考え込んだ。設計側は各部屋に電話とテレビのコンセントを付けるという。

今住んでいるマンションは電話のモジュラージャックが居間に一つだけで、VSDLのモデムを経由して電話(有線の親機と無線の子機、普段は子機を使っている)とブロードバンドルーターが繋がっている。ルーターにはパソコンが二台とハードディスクレコーダーが有線のLANで繋がっている。

実際には、電話は子機を使えば良い。また、将来子供たちは携帯電話を持つことになるだろう。部屋に専用の電話が欲しい、という状況は想像できない。むしろ、わがやの天井を這い回っているLANケーブルを何とかしたい。これも、無線LANという選択肢があるが、私の使っているMacのうち二台はAirMacカードが内蔵されておらず、新たな投資が必要である。また、セキュリティ上の問題も感じる。さらに、先だって職場でLAN接続のハードディスクを購入したのだが、自宅でも1000BASE-Tのネットワークを組んで何か出来そうな気がしている。電話のジャックは一つでいいから、各部屋にLANケーブル(カテゴリー6)を通して欲しい、とリクエスト。現在使っているルーターはBuffaloのBroadstationというやつで100BASE-T対応。Gigabit対応ルータ(たとえば、ETG-R:I-O data)に置き換える必要があるだろう。また、PowerMacG4の方は1000BASE-TのPCIカード(たとえば、mathey GigaNet PCI)を導入する必要がある。

プロバイダの契約は、住んでいるマンションが光りケーブルを導入したというので、それを使っていた。しかし、一戸建てとなると、自分で色々選ぶことが出来る。ブロードバンド、それも出来るだけ速い方が良い。GyaOは接続に関して、ほとんどトラブルはなかったように思う。私はただネットにつなげるだけで、USENのメールアドレスも全く利用していなかった。GyaOの売りらしい無料のコンテンツも全く利用していない。(というか、端からマックは対応しないということだった)そういえば、ホームページスペースは利用しているが、GyaOの契約を切って、別のプロバイダにしたところで余り困らない。接続料金は大抵、集合住宅向けの契約の方がかなり安く設定してあり、GyaOも例外ではない。ウエブページでサービスと料金を比較してみるが、分かりにくいように色々と工夫が凝らしてある。やたらと「無料!!」が並んでいる。よく見ると、その廻りには「今なら」とか、「最大3ヶ月」キャンペーンの文字が踊る。これを見て、結局いくらか掛かるのか判断のつく人は少ないだろう。また、他社比でかなり安い料金が設定してあるように見えるが、契約後一年限りのサービス料金らしい。13ヶ月以降は他社と同程度になる。どうも、インチキ臭い。

概ね選択肢としては三つある。

  1. NTTのフレッツを利用する。もしくはフレッツ利用前提のセットを選ぶ。
  2. ケーブルテレビのインターネットサービス。
  3. 電力系(関西ではeoの光ケーブル)
一戸建て向けインターネット接続サービス
業者 サービス名 費用(月、税込み) 初期費用など 内容 コメント
WAKWAK 光 with フレッツファミリー 6,268.5円 なし? メール・ウェブページ各50MB、ダイアルアップID フレッツ利用の中では安い
OCN OCN 光 with フレッツ ファミリー・西日本 6,478.5円 初期費用7445円 ドットフォン付き、メール、ウエブページ10MB ウエブページがたいへん分かりにくい
USEN GyaO 光 ホームタイプ 5985円 初期費用34650円9月末まで申し込み分は18900円 上り下り最大100Mbps、メール&Webサービスは別料金(350円) 現在マンションタイプに加入中だが、一旦契約を解除する必要がある
eo 100Mプレミアムコース 5400円 光テレビ利用の場合初期費用16800円 メールアカウント・ウエブページ20MB 2520円追加で光テレビ受信
Baycommunications Net30 4935円 初期費用8400円 下り30Mbps上り2Mbps TVdigital込みで7,959円

この中で、Baycommunications(大阪・阪神地区のケーブルテレビ網)にはケーブルテレビのみの契約で現在加入しているが、CS放送はあんまり観る暇が無い。しかし、ケーブルTVを繋いでおけば、地上波とBSのアンテナを建てなくてよいというメリットがある。Baycomのインターネット接続サービスは余り速くない上に、テレビとセットとすると割高に感じる。フレッツ利用のサービスはNTT任せで面倒は少なそうだが、Baycomのケーブルテレビと合わせると、月に一万円近い料金になる。

色々比べて、結局eoで光ファイバと光テレビサービスを申し込むつもりで居る。回線の速さで3種類あるが真ん中のやつ。1ギガコースは速いだろうが、月に8700円で高すぎる。

IP電話サービス

eoを選ぶつもりになった最大の理由は、料金や回線の速さもさることながら、電器店でたまたま手に入れたパンフレットの内容(料金設定を含めて)がたいへん分かりやすかったことである。多くのプロバイダの広告やウエブページは、明らかに、ユーザーをごまかそうとする意図を感じる。GyaOはひどいと思うし、OCNのページの分かりにくさもどうしたことかと思う。eoのパンフレットは、むしろたいへん勉強になった。IP電話の仕組みが概ね理解できた。

現在契約しているNTTの電話を休止して、電話番号をそのままIPネットワークの電話サービスに使うということ。NTTを休止することで月額1800円ほどの基本料金を節約できる(IP電話利用料金300円程度との差し引き)。また、インターネットは距離と関係がないから、長距離電話ほど料金が安く上がる。NTT系のOCNなどでも「ドットフォン」と称して薦めているようだから、携帯電話とIP電話の組み合わせが今後の主流になっていくのだろうと思う。

一応、ここでちょっと考える。eoの「光電話」サービス(300円・月)で1500円ほどが節約できることになる。ところが、インターネット接続・テレビ・電話、このすべてをeoに依存してしまうことにり、eoの光ファイバー網にトラブルが発生した時にたいへん拙いことになる。(わが家は携帯電話を利用していない)NTTの回線を残しておけば、電話は通じるだろうし、いざという時にダイアルアップでインターネット接続が出来る。IP電話とNTT併用でもよいかもしれないが、わが家は余り長距離電話を使わない。コスト的に見合うかどうか、見定めてからにする。取りあえずは、NTT固定電話はそのまま移転。IP電話は使わないことにする(予定である)。

将来のことは分かんない

新築する上で、将来のことを考える。子供たちはそのうちに独り立ちするだろう。誰か残るかもしれない。そのようなさほど遠くない将来のことだが予測するのは困難であるし、予想した通りに進まないのは目に見えている。将来といっても、家の寿命から比べると、直ぐに確実にやって来る将来である。そう思って考えるものの、頭が回らない。

配線をどうするか。無線による接続が主流になりつつある様だが、無線の物理的な、あるいはセキュリティ上の脆弱性を私は危惧する。後でケーブルを引き回すのはみっともない。後付け工事はたいへんコストがかかる。綿密な計画性が必要なところだが、近い将来の通信網がどうなるか私にはなんとも予想がつかない。だいたい、電話だって、固定電話の命運が尽きかけているような感じだし、ネットは取り合えず高速光ケーブルによるネットワークが主流になるだろうが、その先は分からない。テレビも地上波デジタルには取り合えず対応できる様にした方が良いが、その先、もしネット配信が始まったら、現在のような定時の「放送」という形態が無くなるかもしれない。そうなると、テレビアンテナの同軸ケーブルよりGigabitのLANケーブルの方が役に立ちそうに思った。

この頃、テレビをなるべく見ない様にして、快適である。とくに、ニュース番組を意図的に観ないようにしている。新聞を読むし、ネットで複数のニュースソースから情報を集める方が、公平で正確な判断が出来そうな気がするから。テレビニュースの垂れ流しを受容するキャパシティが私には足りない。もうおなかが一杯だ。


追記するかも。