我が家の子どもたちのパソコンに対する理解度は、なかなかのものです。
交通安全教育と同様、子どもたちにネットやパソコンに対する教育をしておかなくてはならないように思っています。
子どもたちとパソコンの係わりについて、この項でも何度か触れています。最近では、
私は、子どもたちにパソコンをいじらせることに積極的ですが、息子がいじり始めるまで、ウエブブラウザを使える長女(10歳)以外は、OSXには手を出さなかったのです。これから先、パソコンの利用は当たり前のことですし、そういったスキルを身につけることは必要になるでしょう。また、子どもたちのおもちゃ、学習や生活の道具として、パソコンを取り入れることは、子どもたちに、また、親にとっても有意義なことだと思います。
パソコンは忍耐強いので、いくらでも子どもたちの相手をしてくれます。但し、子どもたちの発達に重要な、別の人格との関係を築いていくことに関し、パソコンは全く十分ではありません。パソコン画面に表示される全てはバーチャルであるという前提を忘れてはならないのです。加えて、商用の子ども向けソフトは(パソコンに限らず、いわゆるビデオゲーム用ソフト全般に云えることですが)中毒性というか、のめり込ませるために、様々な罠が仕掛けられています。
私は今後、子どもたちの創作の道具という機能をパソコンに期待します。子どもたちは、私が職場から持ち帰ったミスコピー用紙の裏に、毎日絵を描きまくっています。パソコンのお絵かきは、インターフェイスとして考えた場合、残念ながら、紙と鉛筆には全く及びません。子どもたちにパソコンを有効利用させるためには、まずはソフト、そして入力デバイスの開発が重要だと思う。パソコンショップの子ども向けソフトのコーナーには、本当に落胆させられます。
我が家では、次女が生まれた頃から、子ども向けソフトを購入し、子どもたちには比較的自由にパソコンを利用させてきました。主なソフトとしては、
いくつかは現在でも入手可能ですが、いずれも随分古いソフトです。かつて、OSXに移行する以前は、ユーザー設定で、これらのソフトに自由にアクセスできるような設定にし、ランチャーに登録して使わせていました。これらのソフトの評価については、そのうち別項で扱うことにしますが、子どもたちは、ソフトで遊ぶことで、パソコンの操作法を見事に習得しました。特に、3女は幼稚園に上がる前に、起動、終了の方法まで、(教えもしないのに)マスターしていました。
ところが、OSXに移行後、これらのソフトのほとんどがOSXクラシック環境に対応していなかったため、(少なくとも、OSXの初期のバージョンでは動かなかった)毎週土曜日に、子どもたちがパソコンで遊ぶときは、G4/400をクラシックで起動していたのです。
ファインディングニモCDROMを購入して驚いたのですが、このソフトは、OSX対応を果たしているのみならず、クラシック環境をばっさりと切り捨てているのです。マニュアルの説明書きは以下の通り。
- Macintoshでの動作環境
- 以下の条件を満たし、Mac OSX (v 10.2以降) が正常に動作するパーソナルコンピュータ
- CPU
- 266MHz以上のG3またはG4プロセッサ
- メモリ
- 128MB以上
- ハードディスク
- 160MB以上の空き容量
- グラフィック
- 解像度800x600ドット、32,000色以表示可能なディスプレイ
- 8倍速CD-ROMドライブ
- QuickTime
因みに、Windowsでは、98以降となり、それ以外に同じような制約があります(が、詳細は略)。さらに、欄外に注意事項があり、以下のような記載があります。
- Windows200/XPまたはMac OSXでご使用になる場合
- 必ず管理者権限のあるユーザーアカウントでご使用下さい。制限付きアカウントでのご使用は出来ません。
- 本ソフトウエアをご使用中に、ログインユーザーの切り替え等は行わないで下さい。
一般には、親のパソコンを子どもに使わせることになると思うのだけれど、管理者権限で子どもに引き渡す、というのが、何とも。
結局、ユーザー設定などは、最初からしないことにして、インストール。毎週土曜日に子どもたちが遊び始めたのだが、大変評判がよい。単なるロールプレイングゲームだと思うが、夢中になっている。こう云うのは麻薬のようなもの。親の立場からすると、LivingBooksや、Animated Storybooksの方が、よほど建設的と思うのだが。ロールプレイングゲームの悪しきところと感じるのは、遊ぶ側の主体性が失われる方向に作られていること。つまり、機械やプログラムに身を委ねてしまい、到達点がプログラムによって設定されている。また、一人が遊んで、他の子どもたちは、単なる傍観者、もしくは順番待ちになってしまっていること。
こればかりやるのは余り宜しくない、と思うが、ファインディングニモをやるにはOSXで立ち上げざるを得ない。金曜の晩、子どもたちが寝静まってから、試しに他のソフトをOSX10.3のクラシック環境で起動することを試みた。すると、少々不審な動作をするものもあるが、ほとんどは問題なく動作することが判明。(LivingBooksの中に、音量の設定が無視され、常に最大ボリュームになるものがある)エイリアスを作って、ファインディングニモと同じウインドウに納め、ドックに入れておいた。OSXが10.3となり、クラシック環境の互換性が向上したのかもしれない。もしかしたら、10.2辺りから、対応できていたのかもしれないが。
結局、今週末も、どこもたちはニモに熱中していた。そのうち飽きるだろうと思うが。
私は、このソフトを随分ともったいない使い方をしている。かつては、大きな画像をスライスで切り分けたり、マウスオーバーで色が変わるボタンを作ったりしていたが、テーブルレイアウトを止めてから、そういった機能は一切使わなくなった。保存してある画像をACDSeeで確認し、Fireworksで開き、画像サイズを落として、自動レベル調整で画質を調節し、プレビューを使って、JPEG、GIF、PNGなどのフォーマットファイルに書き出すのみ。
新バージョンになって、16bitのTIFFファイルの読み込みが速くなった。これは大きな改善点。しかしながら、色々と不都合があったらしく、早速アップデータが出ている。バージョンは7.0.1となる。
不都合や、アップデータの詳細は、上記サイトをご参照頂くとして、新バージョンで、深刻に感ずる問題を指摘しておきます。
Fireworksで、保存してある画像を読み込んで、次の操作は、画像のサイズをウエブ向けに縮小し、適当に画質を調整して書き出しをするということになる。つまり、保存用の元画像の納めてあるフォルダ、書き出した画像を保管するフォルダ、そして、一連の作業を終え、画像サイズや画質を調整したファイルを保存するフォルダ。都合三つのフォルダに跨って作業することになる。
旧バージョンまで、Fireworksがそれぞれのフォルダを記憶していて、ダイアログで個別に指定することが出来た。一旦それぞれを指定すると、あとは単純にOKをクリックするだけで、それぞれのファイルを適切なフォルダに納めてくれたのだ。しかし、新バージョンではそうはいかない。なにも考えずに保存すると、全て、もと画像の入っていたフォルダに書き込もうとする。これは非常に拙い。つまり、もと画像がJPEGの場合、縮小して画質をいじったファイルをJPEGで書き出そうとすると、元画像に上書きしてしまう。このときは、上書きする旨のアラートが出るから、まだマシ。一連の操作が終わり、開いていたファイルを閉じるときに、保存するかどうか?というダイアログが出る。選択肢は以下の三つ。
ここで、「保存」を選んでしまうと、上書きするかどうか?という警告なしで、元画像ファイルに上書きしてしまう。つまり、保存用のファイルが失われることになる。大変拙い。前バージョンでは、保存するを選んだとき、拡張子が自動的に.pngに代えられていたので、元画像を消してしまうことはなかったのだが、MX2004バージョンでは、単純に「ファイルを閉じる」と、元画像と同じ名前、拡張子で保存する。これを避けるには、いちいち「新規保存」をメニューから選ばなくてはならない。
一連の操作の度に、3つのフォルダを選び直す必要があり、それを怠ると、元画像が失われる。大変危険につきご注意。
DreamweaverMX2004 の方も、いくつかおかしなところに気が付いたが、それはまたの機会に。