ダイアリ:いっしゅんの一コマ@おやこニュース
インコは5年くらい生きるのが普通だそうです。
ハクトが我が家にやって来た時、居着いてくれるかどうか心配していたのですが、いくつかの危機を乗り切ってハクトは我が家で生涯を終えました。僅か二年とちょっとだったけれども、ハクトは我が家のなかですごい存在感でした。ヒナのうちに病気になって、獣医に通いました。遅れてやって来たアリスの面倒をよく見ていました。家の中ではほとんど放し飼いで、部屋の中を飛び回ってお客さんを歓迎していました。
病弱だったハクトが、その後なんと産卵。卵詰まりで入院、退院後にまた産卵。ハクトは命がけで6つの卵を産み、そのうち3個からヒナがかえりました。トウサンが子どもの頃に育てていたインコは結局無精卵ばかりでヒナはかえりませんでしたので、ハクトは実に35年ぶりにトウサンの子どもの頃の夢を叶えてくれました。生まれた三羽のヒナはキョロ、エイミ、コハク。キョロは唯一の女の子ですが、タンタンのお友達の家に里子にだしました。我が家に残ったエイミとコハクはどちらも男の子でした。
ハクトの子どもたちのうち、アリスと同じ色のエイミは体つきも大きく、飛ぶのが上手。なかなか人の手に止まろうとしません。一度部屋の中に放すと籠に戻すのに苦労します。
一方、ハクトにそっくりなコバルトブルーのコハクはハクト母さんに似て、小柄でちょっと痩せています。おでこの羽根が立っているのが特徴。何となく動きがとろいところ、人に懐くところもハクト母さんに似ています。まるで、ハクトの生まれ変わりのようです。
インコの一家は、大黒柱のハクトが居なくなって、見ているとちょっと寂しい感じがします。とくにパートナーを失ったアリスが寂しそうです。しばらくのあいだハクトを探していたようです。ハクトが息を引き取った時、私の手のひらのうえに横たわるハクトを、必死になって目覚めさせようとつついていました。インコは仲間の死が分かるようです。あぁ、思い出してしまいました。ハクトとの別れは、私にとって大変辛い思い出です。
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