はっくんが産卵。巣箱にこもって抱卵を始めています。

つがいのセキセイインコ

ハクト右・ありす左

セキセイインコは、雛のうちはオスメスを見分けるのが難しいのです。ハクトが我が家に来て一年半ほどになりますが、当初は男の子だろうと勝手に決めつけていました。それで、勇ましい「ハクト」という名前になったのです。みんな親しみを込めて「はっくん」と呼んでいます。

ハクトは雛の頃から体が弱く、私たちをとても心配させました。何度か獣医に診て貰ったこともあります。それでも、何とか危機を脱して成長しました。そして、そろそろお嫁さんを貰ったら良いんじゃないかと云うことで、去年の夏に(まぁ、これはいろいろとあったのですが)ありすとつがいになったのです。ハクトは面倒見がよくて、まだ小さかったありすのことを可愛がりました。姉御肌のはっくんと、やんちゃなありぼうという組み合わせ。あれ、何か変だな。

ハクトの蝋膜がどんどん茶色っぽくなり、もしかすると、と思っていたら、ハクトが止まり木から降りて、小屋の隅の新聞紙の上にうずくまりだしたのです。また調子が悪いのかと思ったけれども、そう言うわけでもなさそう。

インコの飼い方の本を見ると、メスのインコは時々新聞紙を食い千切って、その上に卵を産むことがあるとのこと。これはもしかして、はっくんがメスだということか、と思い、半信半疑で巣箱を入れることにしました。しかし、ありぼうの方はどうなって居るんでしょう。

そのうちに答えははっきりしました。ハクトが巣箱に入り始めました。そして中に籠もる時間が少しずつ長くなりました。そして、そのうちに二羽が交尾したのです。ありすがハクトの上に乗っかりました。それから、ハクトが産卵しました。

インコは産卵が近づくと、おしりの辺りに卵の出っ張りが外からでも判るのです。そして、産卵すると、卵と同じくらいの大きさの巨大なフンをして、おしりの周りの出っ張りがしぼみます。巣箱の中に小さな卵があって、それを産んだのは間違いなくハクトでした。ところが、ハクトは二つめの卵を産むときに具合が悪くなり、卵詰まりで入院することになってしまいました。時を同じくして、我が家の子どもたちも相次いで溶連菌感染症で具合が悪くなり、ナミンチは生まれて初めての入院生活となったわけですが、ハクトは一日で無事に退院。詰まっていた卵を出すことが出来ましたが、せっかく産んだ卵は二つとも割れてしまいました。

こういったアクシデントのためにハクトの産卵は一旦中断しました。相棒が入院中にしょげていたありすが、ハクトが帰ってきてからすっかり発情して、ハクトを追いかけ回し始めました。子どもたちにはとてもよい性教育になったと思います。ちなみに、セキセイインコは半年ほどで大人になるとのことですが、いつの間にかありすの蝋膜はきれいなブルーになっており、これはオスである証拠です。

ハクトは産卵を再開しました。こんどは詰まらずに順調に二つめを産みました。一日おきに5個程度産むそうです。タイミングはギリギリと思いますが、有精卵である可能性も高いと思います。順調にいけば、月末には巣箱の中から雛の産声が聞こえるはずです。なんだか、孫の誕生を待つような気分です。微妙な羽根の色の二人から、どんな色の子どもたちが生まれてくるか、楽しみです。


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