修正:12/28/03 履歴関連ページホーム

ウイングスタジアムについて

神戸市が、ワールドカップ会場に立候補したときに、新設のスタジアムを作る計画と聞いて、驚いたのです。神戸にはユニバー競技場という、立派なスタジアムが既にありますから。

2003年

仮設スタンドがあるとき(下)とないとき(上)

ワールドカップの時

なんだか、ワールドカップのためにそこまでやるのは勿体ないような気がしていたのです。神戸ウイングスタジアムは、平成13年秋に一時工事が完成、こけら落としが行われ、翌2002年のワールドカップで、グループリーグ2試合、決勝トーナメント1試合が行われました。この頃は、仮設バックスタンドで収容人員4万を確保。ワールドカップ終了後、直ちに仮設スタンドを撤去し、開閉式屋根の設置工事を行いました。二次工事の完成が2002年秋。2003シーズンから、ヴィッセル神戸のホームスタジアムとして、本格的に使われ始めたのです。ワールドカップの時は、チケット販売などのトラブルはありましたが、なかなかの盛り上がりを見せました。

私たちは今までに、4回ウイングスタジアムを訪れています。こけら落としとなった2001年の横浜戦、ワールドカップグループリーグ、ロシア対チュニジア戦、2003シーズンに入ってから、仙台戦、浦和戦。計4試合です。ウイングスタジアムのガイド、というより、私たちの感想などを書き留めておきたいと思います。

交通の便はかなり便利

交通の便はかなり良好です。とにかく三宮に出れば、後は地下鉄海岸線が便利です。我が家からなら、阪神電車。香櫨園から御影で特急に乗り換え三宮へ。三宮で市営地下鉄海岸線乗り換え。阪神電車三宮駅から地下鉄花時計前までは、地下街を歩いて3分ほど。地下には神戸そごうの地下食品売り場など、買い物には不自由しませんので、三宮でお弁当などの手配をお奨めします。地下鉄駅までは案内があるので迷うことはないと思います。神戸国際会館方面に向かって歩きます。花時計前駅は、先日の浦和戦のときは臨時切符売り場などが無く、切符売り場にかなり長い行列が出来ていました。

仮設バックスタンド

バックスタンドから

バックスタンドから

地下鉄海岸線もワールドカップに合わせて作られたものですが、コスト削減のためか、車両が狭く圧迫感あって、余り好きではありません。最寄りは御崎公園駅。階段の手前右側に地上までのエレベーターがありますので、乳母車の人などは利用したらいいと思います。駅から、スタジアム入り口までは広い道路の歩道5分ほどを歩くことになります。帰り道はかなり混雑します。また、途中道路の反対側にセブンイレブンが一軒あります。地下鉄、和田岬駅も御崎公園駅と同じくらいの距離のようです。

もう一つの最寄り駅は、JR兵庫駅ですが、こちらはかなり歩くことになり、余りお奨めできません。途中地下道を通らねばならず、乳母車では苦労すると思います。国際Aマッチなどの場合は、スタンドによってJR兵庫駅方面に誘導されることがあるかもしれません。

700台分の駐車場はあるらしいですが、イベント時は事前の申し込みが必要とのことです。詳しくは下に紹介しているウイングスタジアムオフィシャルサイトを参照して下さい。

周辺の立地

周辺は割と新しいマンションなどが建ち並ぶ住宅地ですが、もともとは倉庫など港湾施設が主だったようです。御崎公園の中にあることになっていますが、地下鉄を利用すると、御崎公園の中に立ち入ることがないので、様子はよく分かりません。サッカー場、フットサルコートなどがあるようです。

施設

ゴール裏仮設スタンド

天井無し(上)天井付き(下)

天井閉めている

新しいスタジアムですので、きれいで気持ちがいいです。スタンドの傾斜は標準的。椅子は座りやすく、割とゆったりとしています。カップホルダー付きです。トイレも広くてきれい。個室には子供を座らせる椅子が付いていました。隅の方にハンデキャップの人のためのトイレがあり、乳幼児を連れている人も使えます。車いす用のスペースがメイン、バック両スタンドともに確保してあります。中段付近の特等席ですが、後ろ座席の人の視界をさえぎる位置になるのが気になる点。スナックなどを売る売店なども、各スタンドごとにあります。西京極や、万博などに比べると、ましだと思います。グッズ関係はゲート前にテントがでています。スタンド内にもいくらかありますが、こちらは地元の神戸のグッズのみ。正面ゲートの印象が希薄です。何かオブジェを置くとか、花壇を作るとか、ポールが並んで旗がはためいているだけなのですが。

 

観戦のノウハウと印象

ホームゴール裏

ホームゴール裏スタンド(転落防止用フェンスに注目)

外観

サッカー専用スタジアムということで、意外と、こぢんまりした建物です。屋根が付いて、バックスタンドが縮小され、いっそうその印象は強まりました。どの席に座っても見易いです。こけら落としの時はこのときはバックスタンド中段辺りに入りました。最前列まで降りると、わくわくするほどフィールドが近い。ワールドカップのときは、アウエイ側(海側、南側)バックスタンドの中段付近。日差しが強く、天日干しの台の上にいるような気分でした。屋根が付いてからは、アウエィゴール裏メインスタンド自由席に一度ずつ。仮設スタンド撤去に伴い、バックスタンド最前列も撤去され、フィールドまでちょっと遠くなった感じ。なおかつ、見下ろす角度になりました。ゴール裏スタンド最前列には転落防止用の金網があり、最前列で旗を振ったり、横断幕を貼り付けたりには若干の難があるかもしれません。

2003年シーズンになってからは、雨の日ばかりで、二度とも天井が閉まっていました。なんだか薄暗いのです。照明が暗いのではないかという気がします。とくに、ホームゴール裏付近は薄暗いです。

神戸ウイングスタジアムは関西の競技場の中で、見やすさ、設備、等々、どれをとってもベストです。一番のお奨めは、メインスタンド、あるいはバックスタンドの両サイドゴールライン付近。コーナーキックなど、本当に間近で見られます。ゴール前の攻防も興味深い。

家族揃ってなら、メインスタンド自由席のファミリーチケット(5000円)がおすすめ。これは最大で7名までメインスタンド自由席に入場できます(大人2人、中学生以下3人、乳幼児2人は膝の上、前売りのみ)。ユニバーのファミリーチケットはゴール裏で2000円でしたから若干値上げということですが、他と比べて高いというわけではないと思います。メイン自由席券は、ホーム、アウエィどちらにも自由に移動できるのも良いです。

天気を心配せずに、観戦できるのは、子供連れにとっては本当に有り難い。ヴィッセルも徐々に強くなってきましたし、素晴らしいスタジアムですので、そのうち観客は増えると思います。

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