このページのもくじ

  1. 2007年にむけての口上
  2. というわけで昨年を総括
  3. 人を繋ぐブログサービス
  4. トラックボールのこの頃

新年、おめでとうといったり、のんびり休んだり。

2007年に向けての口上

何故か、ここに口上を書きしるすことにした。

また一年が過ぎました。

おやこニュースを開設して6年余りが経過しています。当時生まれたばかりだった長男が今年は小学校に上がり、姉たちもそれぞれに成長し、多くの事柄が既に過去形になっている。育児情報提供という立場では少々行き詰まり気味。また、画像が多数使われているが、妻もわたしも、そして子どもたちも、余り文句はないらしい。最近は特に個人情報保護という観点で気を遣っている。家族から特に苦情は出ていないが、出たら、例えば画像を削除するとか、考慮しなくてはならないと思っている。

2006年は騒がしい一年だった。教育基本法の改正がおこなわれ、国会審議中に自殺予告騒動が起きた。文部科学大臣や教育委員会の全く不可解なステートメントの発表のために、ことはどんどん荒立てられ、私は呆然としたというか、結局誰も死ななかったのか、それとも騒ぎの最中に自殺した子が居たと思うが、「豊」の字が付かなかったから別に構わないというか、話題性が低いと判断されたのか、そこら辺はよく分からぬが、大臣が事を荒立て、マスコミが囃した。しばらく時が過ぎ、依然としていじめは続いているし、子どもたちは他にもいろいろな理由で死んでいる。それはオーケイなわけ?

子どもの自殺は今始まったことではない。毎年、少なからぬ子どもたちが自殺により命を落とす。それが何故、突然騒ぎになったのか。

いじめる、いじめられる、ともに学校が適切な対処をするべきというのはその通りなのだが、そこにたどり着くまでに、家庭がどのように関与するべきなのか。私はその点を強く意識する。私の子どもは、

私はどちらも嫌だが、我が子が何れかに含まれる可能性は感じる。私が子どもの頃にもいじめはあった。いじめというのは関わるか、関わらないか。あるいは、いじめるか、いじめられるか、どちらかに含まれてしまう可能性が高い。どちらにも入らずに学校生活を送ることの苦難は想像に難くない。

出来れば、いくらか社会に貢献したいと思って、ウエブページを更新している。おやこニュース全体として、誰かに楽しんでいただければよいと思う。

というわけで昨年を総括

おやこニュースの2006年

統計的な話。去年の一月半ばから、ほとんど全てのページにアクセス解析を設置しました。その統計です。ちなみに、解析は「はてなカウンター」を使っています。

時々話題にしていますが、このような情報提供のウエブページの場合、季節営業は覚悟の上です。いくつかのページの内容がかなり古くなっていることに関して、何とかしなくてはなりません。放っておくと言うのも選択肢の一つですけれど。

私自身の2006年

2006年の過去ログ集

人を繋ぐブログサービス

前回、ブログサービスの話を書いた。このページはブログではない。

ブログは便利な仕組みである。いろいろな面倒を余り気にせず、ウエブブラウザのテキストボックスに書き込んでいって、「この内容を投稿する」ボタンをクリックする。すると、自分の書いたことがサーバーのデータベースに登録され、比較的に適切な形に整形されてブラウザ上に表現される。

私はこのページを作るときに、ドリームウィーバーというソフトウエアの助けを借りて、かなり能率良く入力、編集している。しかし、メニューを作ったり、他のファイルにハイパーリンクを設定するのは結構な手間だ。ましてや、自分が書いた内容の項目を抜き出して、日付順に並べたり、テーマごとの過去ログを作ったり、そう言うことをマニュアル作業でやるのはかなりの努力と経験、そして企画力が必要とされる。ブログの便利さに慣れてしまうとなおさらである。

ただし、ブログの場合、サービスごとに個性がある。ブログサービスとしての縛りもある。柔軟性は普通のホームページに分がある。何しろ、ブログはあくまでブログである。ブログから抜け出すことは出来ない。ブログであることに満足する必要がある。アバターが嫌な人はヤフーのブログを使うべきではない。キーワードリンク、おとなりブログ、アンテナによる捕捉が嫌なら、はてなのサービスは止めた方がよい。数年前、少なくとも私がおやこニュースを始めた当時は、ブログサービスというのは余り普及しておらず、ホームページの中に掲示板やチャットをリンクさせていた。プロバイダのサービスとして、今でも「無料サーバースペース」が当時の名残として残されているが、その利用率はずいぶん下がっているのではないだろうか。ドリームウィーバーの使い方に関するページの閲覧者も、おそらくほとんどが企業の業務としてウエブページを作る人と思う。そのページはなかなか評判がよいらしいのだが、今や個人のホームページをドリームウィーバーで作る人など稀少である。数年前なら今の数倍のアクセスを集めた筈だ。

ブログサービスの利点は、編集や過去ログの作製以外にもいくつかある。重要なポイントは、様々な記事を有機的に結びつける機能である。ブログツールはTim Berners-Leeが「Webの創成」(毎日コミュニケーションズ、ISBN4-8399-0287-9)の中で想定していたWWWのインターフェイスにかなり近いもの(もう一つはネットスケープのようなブラウザとメールクライアントとコンポーザーの一式)をウエブブラウザで実現している。様々な情報源からあるページにたどり着き、それに関するコメントを自分のブログに書いてトラックバックを送信する、あるいはそのブログ内のコメント欄に書き込む。作業はそれだけで終了する。この、リソース同士を結びつける作業をブログのシステムが肩代わりしてくれることは、ブログサービスの最大の利点である。結びつけられるべきは、各々の個人がもつ情報である。データベース上の特定の情報と、別の情報のその関連性をブログサービスがユーザーに提供する。ユーザーはそれにより、情報の価値をより高める。

おのおののブログサービスは、ユーザーを自分のサービス内に囲み込んで、ユーザーにより高い利便性を提供しようとする。ブログ検索、トラックバック、コメントにアクセス解析はブログのユーザーIDを仲介したネットワークの中にユーザーを組み込んでしまう。そのブログサービスを利用している以上、そこから逃れるのは困難だ。はてなダイアリは様々な自動リンクの仕組みで、はてなユーザーのリソースを勝手に結びつける。ヤフーのブログは情報の結びつきより、ユーザー個人の結びつきを重視し、ヤフーのIDをもつもの同士が、システムにデフォルトで用意された「訪問者履歴」というアクセス解析に名前を記し合い、「アバター」という仮面を被って挨拶をし合う妙な風習がある。ヤフーのブログ検索で興味深い情報(多くは自分に対する言及)を見つけたら、そこにブロガー本人が参上しコメント欄でやりとりする。仮面を付けてアイコンをチカチカさせて、だらだらとコメント欄を延ばすのがヤフーブログの流儀だ。まさしく、ブログシステムが人と人を結びつける仕組み。これはユーザーの責任ではない。ブログそのものがそう言う仕様になっている。

トラックボールのこの頃

ケンジントンのトラックボールとはもう13年ほどのつきあいになる。初めて手に入れたTurboMouse(ステンレスローラー・2ボタン・ADB)の使用感が忘れられず、以来、少々値は張るが使い続けている。職場のPowerBookにはTurboBall(ゴムローラー機械式、4ボタン+スクロールホイール)、自宅のPowerMacG4にはExpertMouse Optical(現行モデル・光学式・4ボタン+スクロールリング)、自分用のiMacにはExpertMouse USB/PS2(ステンレスローラー機械式、4ボタン)をそれぞれ使っている。

職場で使っているTurboBallは自己流修理を何度かやっている。ゴムローラーの劣化が目立つ。そろそろ次を考えておいた方が良いかもしれない。現行モデルの光学式はMouseWorksソフトウエアが使えることだけが取り柄で、ケンジントントラックボールの良さは失われている。ケンジントンを使うならステンレスローラーの機械式を選ぶべきだと思う。

そう思っていたところ、七陽商事のウエブページのケンジントン社のラインアップから機械式のExpertMouseが無くなっていた。ヨドバシの店頭に並んでいたはずだと思って、正月3日、用事のついでに立ち寄ってみたが、もう影も形もない。もしかすると、福袋の詰め物代わりに使われたのかもしれない。Amazonの通販を検索しても見つからない。絶望的な気分でソフマップ梅田に足を伸ばした。

あった。展示見本として手垢に汚れたExpertMouseが置いてあり、青い数字「2番}が貼り付けてある。近くにいた店員に尋ねる。これは在庫があるのか?二番の商品は棚のどこにあるか?店員は少し探したが、もう売り切れているという。諦めきれず「この展示品は売らないのか」と尋ねたところ、ちょっと待ってくれといって、別の店員を連れてきた。店員2号が言うには、これはデモ商品だからパソコンに繋いでも動作しない、とのこと。しかし、入荷するかどうか調べるから待ってくれという。カタログから落ちているのは知っていたので、半信半疑で待っていると、近く入荷するというので予約を入れることにした。

それにしても、本当かな?手許にある注文票にはEXPERT MOUSE、1個、8490円と書かれている。まさか、光学式のやつではあるまいとおもうが、JANコード4580123130274とあって、財団法人流通システム開発センターのウエブページからこのコード番号を検索すると、出てくるのは間違いなくExpert Mouse USB/PS2である。ケンジントントラックボールの愛用者はまだ諦めてはいけない。手に入る可能性は大いにある。ケンジントンを使ってみたいという人は、くだらない光学式のやつに手を出さない方がよい。もし店頭にステンレスローラーの機械式があったら迷わずそちらを選ぶことをおすすめする。ExpertMouseUSB/PS2はスクロールホイールが付いていないけれど、MouseWorksソフトウエアの設定で対応できるのだから。


のんびりしすぎのこの頃。