このページのもくじ

  1. 出欠の確認、つづく
  2. 命に関わるアクセッシビリティ
  3. ブログサービスの個性
  4. ぶっとびのヤフー転載
  5. Firefox2.0.0.1

押し迫ってきたな。

出欠の確認、つづく

さらに手強い出欠確認の話。

しばしば、連絡を取り合う必要が出てくるのだが、私の希望としてはいつも同じ方法を使ってほしいということ。ちょっと前までは、完全にメールでやりとりをしていた。たまに、いろいろと仕上げなくてはならない書類の依頼などに必要に応じてワードやエクセルのファイルが添付されていた。先だっては、会議の案内メールに必要な情報が含まれておらず、添付のワードファイルに案内と出欠記入欄が合ったという話だった。

うーん、面倒くさいなぁ、と思いつつ、そのワードファイルを開けば情報が得られるという確信があった。

今回は、さらに手が込んでいる。

1月末に、会議がある。そして、それとは別に一月初めまでに書類を作らなくてはならない。件の会議で封筒を受け取った。書類の作製法に関する注意事項というか、マニュアルなどがどっさりと入っていた。良く読んでから書類を作ってください。はいはい。すぐには読む気にならず、ま、とにかくそのうちに読みますよ、モードで放置。えぇーっと、一月何日がしめきりだったかな、と思いつつ封筒を開けて目を通していて、アンケートのお願いが入っていることに気がついた。

えっ、知らないぞ。と思って良く読むと、ウエブページにアクセスして、アンケート書類をダウンロードせよ、とのこと。仕事が一段落して帰り際、既にシャットダウンしたパワーブックを再度起動し、ユーザー名とパスワードを入力してしばらく待つ。それからウエブブラウザを起ち上げて、書類に書いてあるURLを手入力した。面倒くさい。無事にダウンロードページが開いた。そこに並んでいるいくつかの書類の中から、アンケート書式(ワード文書)をダウンロードし、ワードを起ち上げて、以下省略。実は、既に締め切りを一日過ぎていた。そのアンケートをまた添付して、メールで送り返す。案内には、メールに添付して送り返すこと、と書いてあった。遅れて申し訳ありません、云々。

一段落して、さらに封筒の中身を見ていると、もう一つ、一月末の会議の出欠を取るので書式をダウンロードせよ、以下同様。そういえば、先ほどのダウンロードページに、なんか気になるファイル名が並んでいたかも。

あるじゃん。なぜかこんどはエクセルのファイルを改めてダウンロードし、出席します。所属、名前、書式に従って記入して、デスクトップに保存しなおしてから添付。本当は、ウインドウの一番上、三色ボタンが付いているところにあるファイル名の横のアイコンをメール文面にドラグするのが簡単で良し。この年になって、初めてそういうテクニックを知った。ただし、送信前にいったん添付書類を開いて、内容を確認した方がよいだろう。これも同様に一日遅れの返信となった。

ダウンロードさせて書式に記入、っていうやり方は、文部科学省の手口をまねているのかもしれない。複雑な書式が求められるものなら、それも致し方ないと思うが、たかが名前と所属に、出るかでないかだけ。しかも、お役所が用意した公式の書式ではない。ただ、そのやり方を真似ただけだ。それが他のやり方(ファックスで返信とか、メールで返信とかに較べてメリットは何もないと思う。というか、どうしてそんな無駄なことをするのか、説明して欲しい。

無駄は我慢するとして、必要なことは期限に間に合うように意思の疎通を図ることだ。方法は何でも良いのだが、やり方を統一して欲しいのだ。そういった用途に、メールのやりとりは有効で、だから今までもメールを使っていたはずだ。どうも、偉い(自分でメールの文面を作れない)人の名前で連絡網を回すときに、無駄な手順がいろいろと入ってしまうようだ。

いろいろなことは我慢する。面倒だ、無意味だと思いつつ、ワードにエクセルを起ち上げる。しかし、フェイントを掛けるような連絡の仕方(今回は分厚い別の目的の書類に印刷文書として紛れ込ませるやり方)は大変良くない。せめて、注意を喚起するメールを送って欲しかったなぁというか。出欠を取るのにエクセルを使うのはナゼ?

命に関わるアクセッシビリティ

トヨトミという暖房器具製造の会社が過去に不良製品を販売し、その事故のために何人もの人が亡くなった。不良暖房器具は自主回収されたが、徹底できずに市場に残り、再度7人の命が失われる事故が起きたことは記憶に新しい。命に関わる危険な状況が表沙汰になって、誰もが興味を持つ。我が家にもトヨトミのストーブが一台ある。さて、これが自主回収品に該当するかどうか。あるいは、全くそのことを知らずに危険な回収漏れ不良製品を使っている一般ユーザーに注意を喚起し、不良品の完全な回収を目指さなくてはならない状況に、トヨトミ社は追い込まれたはずなのだが、これに対するトヨトミ社、経済産業省の反応は実に暢気だった。また、マスコミもリアルな危機感を持って責任感のある報道をしているところは無かったように思う。事故はわかった。それでは、危険とされるストーブがどんな形をしているのか。どうやって見分けたらよいのか。我が家で使われているストーブはどうよ?

事故当日のトヨトミ社のウエブサイト、トップページはクソにもならんフラッシュ画像が暢気に揺らめいていた。スキップして中に入っても、事故に関する情報は皆無。翌日になって、フラッシュ画像のページをスキップした先に、kaishuu.htmlという名前の、「名称未設定」ページが用意された。

どうしてtoyotomi.jpのトップページに事故に関するお詫びやら、製品回収に関するお願いなどを掲載しないのかは全くの謎だ。製品回収に関するページを見ると、どうにもよく分からない。該当する機種名が出ているが、それを確認する方法などが無い。というか、レイアウトが乱れている。なんか変だと思い、HTMLソースを参照してみると、<META name="GENERATOR" content="IBM WebSphere Studio Homepage Builder Version 6.5.0.0 for Windows">とある。どうやらこれは Homepage Builder Version 6.5.0.0 for Windowsを駆使して作ったページらしい。先だって、バージョン11がリリースされたはずだ。ver.6.5っていうのはずいぶん前のものじゃないのか。私には理解できないスタイル属性がdivタグに付けてあるところを見ると、あの悪名高い「どこでも配置モード」を使っているに違いない。

私は、最初ファイアフォックス2.0forMacで見たのだが、スタイルシートを切ると、ストーブの画像がお出ましになった。

Camino1.03でも見られなかった。IE5.23とSafariなら大丈夫だけれども。命に関わることだからねぇ。誰かアドバイスしてあげた方が良いねぇ。こういうことを「別なところ」に書いていたら、そちらのリファラにtyotomi.jpからのアクセスが記録されていた。読んでくれたのかな。理解できたのかな?

ブログサービスの個性

私ははてなのサービスを利用している。

初めて出会ったはてなのサービスは、アンテナだった。他の人が作ったアンテナを利用させて貰っていた。たまたま、私のページをアンテナに加えてくださった方がいて、その縁で、というと身勝手だが、勝手にアンテナを利用させて貰っていた。そこでいくつもの有意義なページに出会った。当時のはてなアンテナには広告表示がなかった。無料で作れるというので、自分用アカウントを取得し、それ以来、少しずつ入れたり出したりしながら、現在に至っている。

アンテナ以外には、ダイアリとブックマークを使っている。RSSリーダーもたまに使うが、今ひとつメリットが飲み込めていない。今回は、その中ではてなダイアリ(ブログサービス)を採り上げる。様々なブログサービスの中で、私がはてなダイアリを選んだのは、アンテナユーザーとして既にアカウントを取っていたから自然な流れだった。当時、おやこニュース・道具としてのパソコンを置いていたサーバーが頻繁に止まっていた。それに嫌気がさし、代替手段としてはてなダイアリを使い始めたのだと思う。

はてなダイアリの長所は、かなりstrictなHTMLソースを作ることである。入力フォームのテキストボックスにHTMLをそのまま書き込んでも良いし、いくつかの簡単な記入法を憶えるとほぼ正しいHTMLに置き換えてくれる。はてなのヘッダ部分(ここのみテーブルレイアウト)は有料サービスで非表示とすることが出来る。試しに私のダイアリをAnother HTML-Lint gatewayで採点すると、55点「ふつうです」マークとなるが、これは各種ブログサービスの中で、抜群の高得点といって良だろう。(マイナスポイントとなるのがふつうだ)私は、ブログサービスを下書きとして使って、あとでウエブページに移すつもりで居たが(いまでも、しばしばそういう使い方をしている)はてなダイアリはその要望に十分に応えてくれる。残念ながら「外部」スタイルシートによるコントロールは出来ないものの、自作のスタイルシートを設定できる。(既製の様々なスタイルから選択することもできる)

ヤフーのブログサービスに興味を持ち、最近になってアカウントを取った。それまで、ヤフーブログなど、見たことさえなかった。ブログサービスはいろいろと個性がある。はてなとヤフーは対極にあると言っていいと思う。ヤフーブログはテーブルによるレイアウトである。フォントサイズを含めて、全てを枠に嵌め込み、ブログって言うのは、こういうもの、という固定観念をユーザーに持たせることからヤフーのブログはスタートする。書庫とかアバターとか、ヤフー独特(というか、はてなには無い)言葉がいくつも出てくる。デザインもいくらか選べるが、どれもフォントが小さい上に薄い色で読みにくい。枠をがっちり固めて中に文字を並べる完全テーブルレイアウトで、選択の余地は大変狭い。だから、ヤフーのブログはどれも似たような雰囲気である。

テーブル枠の内側のマークアップは必要ないということらしい。<BR>とあといくつかの非推奨のタグが使えるようだ。しかし、一般的なHTMLのタグはほとんど無視される。もちろん、引用をマークアップすることも出来ない。たぶん、リスト表示も無理だろう。とにかく、テーブルの枠内に、文字列が並んでいるのが、ヤフーブログのエントリである。縦読み向きかもしれないな。

ただし、ヤフーにはIDをもつ人たちが内輪で楽しめる独特の仕組みがいくつかある。訪問者を同じような顔つきで出迎えてくれるお面、アバターというのもその一つだろう。私には気味の悪いものに見えるのだが、それをやりたくてヤフーブログを選ぶ人も居るに違いない。いろいろとおしゃれさせるのには、お金がかかるのだろうと思う。私にはわかんないけど、アバターの飾りかたでブログにどれくらい熱心なのか、判断できるのだろう。

他にも、「ゲストブック」というのが標準で付けられる(表示するかどうかを選べる)。コメント欄はそれぞれのエントリごとに、使うかどうかを設定できる。私は使い方がよく分かっていないが、統計(来訪者数、コメント数などの表示)と訪問者履歴を表示させている。ヤフーの中で楽しむ仕組みとして、「ランダムブログ」というリンクアンカーがある。これをクリックすると、任意のヤフーブログにジャンプするのでいろいろなヤフーブログを見て回ることが出来る。ランダムブログで行った先に、「ランダムで来ました」とコメントを残すのが、ヤフーブログの楽しみ方らしい。訪問された側には訪問者履歴としてヤフーIDの一覧が残る。IDをもつ人がログインした状態で訪問した場合に一覧に入るのだろう。一種の足跡機能で、訪問者の側は嫌なら消すことも出来るようだ。私はここを見に来ました。あなたも私の所に来てくださいということ。履歴のIDをクリックすると、そのブログにジャンプする。こうして簡単にヤフーブログ内でお友だちを作れる。コメントを残すなり、ゲストブックに何かを書くなりするとさらに仲良しになれるかもしれない。また、この訪問者履歴はスパムとして使うことも可能であり、並んでいるヤフーIDの概ね三分の一程度は「お金持ちの女性と仲良くなる方法を教えます」とか、そういったスパム日記にジャンプする。スパム履歴はトラブルの元になるから放置しない方がよいと思うが、管理人が訪問者履歴から任意のIDを削除することは出来ないようだ。

ぶっ飛びのヤフー転載

ファン登録とか傑作とか、私には良く理解できていない仕組みがいくつもあるのだが、なんと言っても圧巻は、転載機能である。

記事を投稿するとき、ブログ主はラジオボタンを使って三つの決定をする必要がある。(いずれも、左側がデフォルトで選択されている)

「ファン」になるにはどうしたらよいのか私は知らない。「非公開」で記事を投稿するという発想も私には理解出来ない。(下書きのことだろうか。)そして、転載って言うのがすごい。聞き違いでも書き間違いでもない。デフォルトで転載「可」なのだ。うっかりそのまま投稿すると、エントリの下に「転載」ボタンが表示され、ヤフーIDをもった人がクリックすると、その記事が丸のままその人のヤフーブログに掲載される。(記事の最後に転載元のリンクアンカーが表示される)そして、転載先で転載記事は転載可の記事として扱われる。

この破壊的なシステムが何の役に立つのか、なかなか難しい。要するに、ヤフーの中では何でもタダで手に入る「これチョウダイ」ボタンが付いているということである。持って行かれてしまった方は気がつかないのかもしれない。いや、もしかすると、なにか通知されるのかもしれない。転載はヤフーブログの中だけで通用する機能であり、ヤフーがユーザーを囲い込む一つの手だ。デフォルトで(可)であるから、ほとんどの人は「転載可」のまま記事を投稿する。もっていくのは自由、持って行かれても文句言うな。転載可である限り、コンテンツの管理など不可能。要するに、ヤフーブログの中では著作権を主張してくれるなという印象だ。

転載可のまま投稿するのは余程の覚悟が必要だ。「これは拙い、削除しよう」と思ったところで、既に誰かがどこかに転載しているかもしれない。いったん転載可としてヤフー内部に流してしまうと、転載された記事も必ず転載可となり二次転載を阻止することは不可能。もう回収は不可能なのだ。

端から見ると全く無駄な転載機能だが、ヤフーのなかでやっている分にはまぁ良いのかもしれない。それを知った上でIDを取っているのだから。転載したいと思うのは、何となく良さそうな記事であとでじっくり読みたいと思うときだろう。だったらブックマークで十分じゃないかと思うが、ヤフーはこの方向性を選んだと言うこと。あくまで、転載する側が自分の責任において転載しているなら余り問題はない。ところが「これを是非転載してください」というような形で元記事を書いた方から転載を依頼するような形になると危険である。不確かな情報をやデマを流すような使われ方をすると歯止めが利かないという脆弱性を感じる。ヤフーとしては、転載機能でデマが広がる可能性に対策しておくべきだろう。

この世の中には落とし穴がいっぱいあるが、そういうことをまだ知らない初心者には危ない仕組みだと思う。つうか、コピペする前に良く読みなさい。読んでる暇がないならコピペするなというか、コピペは恥だと思いなさいとか、怪しげなものを自分の所に貼り付けてどうすんの。とか。訳のわかんないもの貼り付けるのは馬鹿丸出しだよとか、ネット上で初心者を名乗ったりするのは危ないのよとか。誰が見ているかわかんないんだからね、というような。ま、とりあえずはヤフーの中だけの話だから、ヤフーユーザーが不幸になる仕組みなわけで、ヤフーがナントカするでしょう。わたしゃ知らん。まとまらないねぇ、この話

Firefox2.0.0.1

いくつかの脆弱性に対応したバージョンがリリースされた。

私的には、コマンドWでウインドウが閉じるようになって、ちょっとだけ嬉しい。

同様のセキュリティフィックスがThunderbirdの方にも施されてリリースされています。

そういうこと。


追記しました。(2006-12-20)