この項のもくじ

  1. その1
  2. その2
  3. その3
  4. ウエブサイト作製ガイド・もくじ
  5. 更新履歴
  6. ご案内・関連ページ

テーブル修行はまだ続きます。

データを分かりやすく並べる方法

太陽系の惑星が九つあります。それぞれの特徴をまとめます。

九つの惑星とはもちろん、

  1. 水星
  2. 金星
  3. 地球
  4. 火星
  5. 木星
  6. 土星
  7. 天王星
  8. 海王星
  9. 冥王星

のことです。それぞれについて、

  1. 直径
  2. 重さ
  3. 比重
  4. 公転周期
  5. 自転周期
  6. 地軸の傾き
  7. 太陽からの距離
  8. 大気(成分と気圧)
  9. 磁場
  10. 温度
  11. 明るさと色
  12. 衛星
  13. その他

以上、13の項目について、これらの情報を、表現する方法について考えます。

文章にまとめる

まず、どのように並べたらよいか。テーブルに拘らないとしたら、文章で説明することもできます。

水星は太陽系の中で、もっとも太陽に近い惑星です。直径は4878kmで地球の半分以下、重さは地球を1とすると0.055、比重は5.4g/cm3で、地球と同じ程度です。自転周期は58.7日、太陽の周りを88日で公転し、地軸の傾きはほぼ0度、太陽からの距離は0.32 ̄0.47天文単位です。大気はほとんど無いとされ、磁場はわずかにあり、表面の温度は日中350度、夜間は-170度。明るさは最大で-2.4等級、衛星はありません1973年にマリナー10号が接近し、表面の写真撮影を行い、月面に似たクレーターだらけと云うことが分かっています。

金星は、、、、(以下同様)

リスト表示

同様に、箇条書きとしてリスト表示としてみます。

水星の特徴について

リスト表示はタイトルが付けられないことが難点ですが、リストを入れ子にすることで、克服できます。一方、単純なリスト表示では、データが羅列されるだけで、対応関係を示すことができないので、データの構造化を意識して、リストタグにクラス属性として、カテゴリー分類を加えています。

文章で対応関係を示すか、あるいは、傍線やコロンで対応関係を暗示することができますが、あくまで暗示です。HTMLの文法上、対応関係を明示しているわけではないと云うことです。作者なりの定義を与えるわけで、読者が適切に理解できるように配慮が必要です。対応関係を明示することができる定義リストではどうなるでしょうか?

  1. 水星:太陽系の中で、もっとも太陽に近い惑星
    直径
    4878km
    地球の半分以下、月と同程度
    重さ
    地球を1とすると0.055
    比重
    5.4g/cm3
    地球と同じ程度
    自転周期
    58.7日
    公転周期
    88日
    地軸の傾き
    ほぼ0度
    太陽からの距離
    0.32-0.47天文単位
    大気
    ほとんど無い
    磁場
    わずかにある
    表面の温度
    日中350度、夜間は-170度
    明るさ
    最大で-2.4等級
    衛星
    0個
    そのほか
    1973年にマリナー10号が接近し写真撮影を行い、月面に似たクレーターだらけと云うことが分かっています。
  2. 金星:天空上月に次いで明るい天体。いわゆる一番星。
    大きさ
    以下同様、、、

定義リストでは、複数の項目をグループ化した上で、二つの要素の対応関係を明確に示すことができます。ただ、定義される語句とその説明文、という、定義リストという本来の趣旨に外れているような気もします。リストの表題は、序列付きリストの入れ子とすることで、明示させています。この調子で、9つの惑星それぞれについて記載していくこともできますが、このようなリスト表示による方法は、各々の惑星のデータを記録としてまとめるには十分といえますが、項目名が何度も繰り返し出てくるなど、無駄が多いことに加えて、各々のデータを比較して理解する(たとえば、惑星の大きさなどを比較する)目的には不向きです。

tableタグでデータを並べる

テーブルを使うメリット

このように、いくつかの事項(この場合は、9つの惑星)それぞれについて、複数(13種類)のデータを表示し、整頓して並べるには、二次元的なデータの配置が有効で、テーブルタグを利用するメリットがあります。データの集計、記録に加え、共通した項目の比較もやりやすくなります。まとめますと、

デメリット

ただし、ブラウザ上で表示することを考えると、余り多数のデータをひとつの表にまとめる場合は、ハードウエア、特にディスプレイの表示範囲を考慮する必要があり、データの表示上のサイズと個数を考慮し、特に横幅が広がりすぎないように表の分割を考える必要があります。まとめますと、

実際にやってみます。

内側の惑星
項目 単位 水星 金星 地球 火星
直径 km 4878 12104 12756 6786
重さ 地球=1 0.055 0.815 1 0.107
比重 g/cm3 5.4 5.2 5.52 4.0
公転周期 日、年 88日 224.7日 365.26日 687日
自転周期 時間・日 58.7日 243日 23時間56分 24時間37分
地軸の傾き ほぼ0 ほぼ0 23.44度 25.2度
太陽からの距離 天文単位 0.317-0.467 0.72 14960万キロ 1.52
大気 百分率 ほとんど無し 90気圧、二酸化炭素96%窒素3% 1気圧、窒素78%酸素21% 0.006気圧、二酸化炭素95%
磁場 ガウス わずか ほとんどなし 0.3-0.6 ほとんど無し
温度 摂氏 昼350ー夜-170 雲の上-33、表面470 平均22 -23
明るさ、色 等級 -2.4 -4.7 地球 -3.0
衛星
備考 観測など マリナー10号が接近し写真撮影した 金星探査機マゼランが観測した 生命 火星探査機
外側の惑星
項目 単位 木星 土星 天王星 海王星 冥王星
直径 km 142984 120000 51120 49520 2284
重さ 地球=1 317.9 95.2 14.54 17.14 0.0022
比重 g/cm3 1.31 0.71 1.27 1.64 2.03
公転周期 日・年 11.86年 29.46年 84年 164.79 247.7
自転周期 時間・日 9時間55分 10時間39分 17時間14分 16時間3分 6日9時間17分
地軸の傾き 3.08 29.73 97.92 28.8 122
太陽からの距離 天文単位 5.2 9.54 19.19 30.06 39.53
大気 百分率 水素90%ヘリウム10%など 水素97%ヘリウム3%など 水素93%ヘリウム15% 水素、メタン メタン(薄い)
磁場 ガウス 4.3 0.21 0.23 0.06-1.2 なし
温度 摂氏 -149 -178 -221 -214 冥王星
明るさ、色 等級 -2.8 -0.5 5.3、青緑色 7.8 13.6
衛星 16 18 15 8 1
備考 色々 ボイジャー、ガリレオなどが詳細に観測した。リング3本 主なリング7つ、細かくは1000以上。ボイジャーが詳細に観測した。 横倒しで回転している。ボイジャー2号が観測。リング11本。 ボイジャー2号が観測した。リング4本。 楕円形、傾いた起動をとる。

もう一つのまとめ方

項目 直径 重さ 比重 公転周期 自転周期 地軸の傾き 太陽からの距離
単位 キロメートル 地球を1とする g/cm3 日または年 時間・日・年 天文単位
水星 4878 0.055 5.4 88日 58.7日 ほぼ0 0.317-0.467
金星 12104 0.815 5.2 224.7日 243日 ほぼ0 0.72
地球 12756 1 5.52 365.26日 23時間56分 23.44度 14960万キロ
火星 6786 0.107 4.0 687日 24時間37分 25.2度 1.52
木星 142984 317.9 1.31 11.86年 9時間55分 3.08度 5.2
土星 120000 95.2 0.71 29.46年 10時間39分 29.73度 9.54
天王星 51120 14.54 1.27 84年 17時間14分 97.92度 19.19
海王星 49520 17.14 1.64 164.79 16時間3分 28.8度 30.06
冥王星 2284 0.0022 2.03 247.7 6日9時間17分 122度 39.53

項目 大気 磁場 温度 明るさ、色 衛星 備考
項目 単位 ガウス 摂氏 等級 色々
水星 ほとんど無し わずか 昼350ー夜-170 -2.4等 なし マリナー10号が接近し写真撮影した
金星 90気圧、二酸化炭素96%窒素3% ほとんどなし 雲の上-33、表面470度 -4.7等 なし 金星探査機マゼランが観測した
地球 1気圧、窒素78%酸素21% 0.3-0.6ガウス 平均22度 地球 ひとつ 生命
火星 0.006気圧、二酸化炭素95% ほとんど無し -23度 -3.0等 2つ 火星探査機
木星 水素90%ヘリウム10%など 4.3 -149度 -2.8等級 16個 ボイジャー、ガリレオなどが詳細に観測した。リング3本
土星 水素97%ヘリウム3%など 0.21 -178度 -0.5等級 18個 主なリング7つ、細かくは1000以上。ボイジャーが詳細に観測した。
天王星 水素93%ヘリウム15% 0.23 -221度 5.3等級、青緑色 15個 横倒しで回転している。ボイジャー2号が観測。リング11本。
海王星 水素、メタン 0.06-1.2 -214 7.8 8 ボイジャー2号が観測した。リング4本。
冥王星 メタン(薄い) なし 冥王星 13.6 1 楕円形、傾いた軌道をとる。

うまく行きません。もう少し修行が必要のようです。

宿題

太陽系の衛星についてのまとめ

項目にある程度統一性がある場合、テーブルによるまとめが最適です。とりあえず、リスト表示としますが、これらをテーブルで表現するには、どうしたらよいでしょうか。

水星
なし
金星
なし
地球:1個
    • 直径3476km太陽系で6番目
    • 自転・公転周期:27.322日・27.322日
    • 地球との距離384400km
火星:2個
  • フォボス
    • 縦27km横21km
    • 公転軌道半径9378km
  • ダイモス
    • 縦15km横12km
    • 公転軌道半径23500km
木星16個
いわゆるガリレオ衛星(4つ)
  • イオ(火山の噴火が認められる)
  • エウロパ
  • ガニメデ(直径5300km太陽系の衛星で最も大きい)
  • カリスト
内側の衛星(4つ)
  • メヂス
  • アドラステア
  • アマルテア
  • テーベ
外側の衛星(4つ)
  • レダ
  • ヒマリア
  • リシテア
  • エララ
最外側の衛星(4つ)逆行衛星
  • アナンケ
  • カルメ
  • パシファエ
  • シノーベ
土星17個
内側の4つはボイジャーが発見した
  • パン
  • アトラス(Fリングの羊飼い衛星)
  • プロメテウス(Fリングの羊飼い衛星)
  • パンドラ
  • ヤヌス・エピメテウス
  • ミマス
  • エンケラドス
  • カリプソ・テチス・テレスト
  • ヘレネ・ディオネ
  • レオ
  • タイタン:巨大な衛星、濃い大気(窒素)
  • ハイベリオン
  • イアペトス
  • フェーベ
天王星15個
内側の10個はボイジャー2号が発見
  • コーデリア
  • オフィーリア
  • ビアンカ
  • クレシダ
  • デステモーナ
  • ジュリエット
  • ボルティア
  • ロザリンド
  • ベリンダ
  • プック
  • ミランダ
  • アリエル
  • ウンブリエル
  • チタニア
  • オベロン
海王星8個
  1. ナイアド
  2. タラッサ
  3. デスピナ
  4. ガラティア
  5. ラリッサ
  6. プロテウス
  7. トリトン:直径2700kmで太陽系で7番目、他の衛星と逆行している
  8. ネレイド:大きな楕円軌道
冥王星1個
  1. カロン:直径は冥王星の半分距離は19600km。二重惑星?

もう少し勉強したら、続きを書くことにします。


ウエブサイト作製ガイドのもくじ

  1. はじめに
  2. 割と正しいHTMLを記載する方法
  3. スタイルシート
  4. テーブルをマスターする
    1. 基本を押さえる
    2. データを構造化する
    3. データの並べ方
  5. おまけ

更新履歴


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