いろいろあるが、ヒマはなし。
先日、ADOBE CREATIVE SUITE 3 WEB PREMIUMを手に入れ、さっそくインストールして使っている。インストールにはずいぶん時間が掛かる。アップルが云うにはOSXのインストールに30分ということだが、WEB Premiumを一式全部入れるとそれよりも時間が掛かる。Photoshop、Illustrator、Flash、Dreamweaver、Fireworks、AcrobatProfessionalあと何に使うかよく知らないがContribute他。Flashは今のところ使う予定はない。
Dreamweaverだが、クレジットを見ると、ver. 9.0 Build3495とある。私の使い方では従来のバージョン8とほとんど違和感がないというか、何となく変わったと思うが、具体的にどこが変わったのか分からない。アップグレードで、コードのカラーリングスキームやパレット、挿入パレットのお気に入りなど、いくつかの初期設定を忘れてしまうのは以前のバージョンアップと同様。私が期待していたのは、コードのユニバーサル化による処理速度の改善だけれども、あんまり良く分かんない。そういえば、同時に使わないと云う条件で、デスクトップ、ノート一台ずつにインストールが許可されていたはずなので、MacBookPro2.2GHzとiMac20inches/CoreDuo2.0GHzにインストールした。
使い始めて先ず気になったのは、いくつかの操作に対する処理速度の遅さだ。私はこういった更新作業のために、素のHTMLファイルに直接書き進めることは滅多にない。今もライブラリファイルを開いて、ウインドウを「コード」と「デザイン」に分割し、デザインウインドウにカーソルを入れて入力している。この入力でキータッチと画面表示にちょっと辛いタイムラグがある。そういえば、以前のドリームウィーバーのバージョンアップの際にも同じようなことを感じた。DWとATOKの相性の問題か、或いはデザインビューで指定しているデザインタイムスタイルシートの何かにDWが戸惑っているのだろうか。
とりあえず、デザインタイムスタイルシートを解除すると入力はまずまず普通の速さになったので、どうやら設定していたスタイルシートの解釈に苦労していたと言うことらしい。
また、ライブラリを保存する時に「ライブラリ項目を更新するかどうか」というダイアログが出るが、この処理にも時間が掛かる。時間が掛かるというのは、前バージョンの処理時間に較べてということ。このライブラリはせいぜい2つのファイルを書き換えるだけなのだ。前バージョンはロゼッタ上で動いており、新バージョンはユニバーサルバイナリとなっており、処理に時間が掛かるのはおかしな話だ。
一方、明らかに改善された点は、落ちにくくなったこと。バージョン8は良く落ちた。特に、ライブラリ項目の更新中にしばしば落ちた。CS3を使い始めてから、ほとんど落ちていない。これは進歩だ。それから、起動が大変速くなったと思う。
あとは思いつくままに並べるが、インターフェイスもほぼ前バージョンを引き継いでいる。私のような使い方をしていると余り目新しいところはない。画像ファイルのプレビューはアセットパネルでイメージを選ぶとできる。どうせなら、ファイルウインドウでもプレビューできればよいと思う。私は、アセットウインドウのイメージパネルの意味が良くわからない。そのうちちゃんと使ってみるつもりだ。ウインドウの目立つところに「ページのチェック」というボタンがあり、ブラウザの互換性などについて報告してくれる。また、「マークアップの検証」と云うボタンも新しい。プロのウエブクリエーター達には有り難い仕組みなのかも知れないが、私にはほぼ関係ない。
目に付いたちょっとおかしな所。カーソルが行方不明になる。ふつうに入力していたら、ウインドウのスクロールが自動的にカーソルを追いかけるが、デザインビューは追いかけてくれない、カーソルが一番下の行から外れると、マニュアルでスクロールさせないとウインドウからカーソルが行方不明になる。これは多分バグだ。
以前、といっても昔話だが、私が286NoteFというエプソン製ラップトップパソコンを使っていた頃。当時のパソコンは大きな箱にCRTを載せていた動かせないものだった。何かファイルを作り上げて、データをやり取りするのに、フロッピーディスクが主要な役割を占めていた。或いは、印刷して紙媒体として配布するか。で、さぁ印刷と云うときに、NoteFは研究室のプリンタの前にもって行って太い大げさなケーブルを直接繋いで印刷できた。つまり、ラップトップパソコンはバッテリ駆動が可能で、本体のみで独立しているから、電源ケーブルを引っこ抜いてしまえば自由に移動できたのだ。本来動かすべきはデータで、ハードウエアではない。今のパソコンはLANにぶら下がっているのが当たり前で、データのやりとりはケーブルを介して行われるけれども、その頃はメディア(といって も1.2MBのフロッピーディスク)で運ぶのが普通のことだった。データの互換性は今も昔も同じように問題になる。だから私はパソコンを動かした。室内モバイル。電源コード無しで動作することが重要だった。noteFはバックライト無しの液晶で、割とバッテリが保ったようなあやふやな記憶がある。
今やバッテリが改善され蓄電容量は増加しているが、パソコンの処理能力の向上に伴い大量の電力を消費する追いかけっこの状況は基本的に変わっていない。MacBookProの場合、アップルは「バッテリの容量は60Wh、 バッテリー寿命最長6時間」と標榜しているが、6時間持たせるにはいろいろな工夫が必要のようだ。(実は、これを描いている途中で、私は使いもしないBluethoothを「入」にしたまま使っていたことが判明した。「切」にするとバッテリ寿命はいくらか改善するのだろうと思う)私はたまにACアダプタを自宅に置き忘れる。職場でそれに気がつくと、これと云ってパソコンを使う予定が無い日なら、一切の外付け機器を外しメールをチェックしてスリープ。チェックしてスリー プ。いくつかのメールに返信したとしても、夕方まで持たせることが出来るだろう。何か、パソコンで作業する必要がある日なら、バイクで往復三十分掛けて取りに戻るのが賢明だ。気持ちに余裕が生ずる。というか、普通に使いはじめると、午後まで持たないだろう。精神衛生上宜しくない。そういう印象である。PowerBookを使っていた頃は、職場に余っているiBookがあったので、ACアダプタを借りることが出来た。MacBookProはマグセーフという形式に変わり、互換性が無くなった。マグセーフアダプタはなかなか良い出来と思うけれども。
私はそういうものだと思って諦めているけれど、道具として捉えると全然駄目だ。例えば、ハンディカムのような道具ならせめてテープ一本分はバッテリが保つ必要がある。デジタルカメラならフル充電で自宅を出発し、歩き回ってメモリ一杯に画像を記録して、夕方帰り着くまで。iPodだって家を出て帰ってくるまで。途中でバッテリが切れたら、それはただの邪魔な箱になる。ケータイ電話を私は持っていないのでよく分からない。しかし、やはり一日くらいは持った方が良いだろうね。
短い紐で杭に繋がれている牛のような気分だ。バッテリ容量は増えて居るが、パソコン自体の消費電力が上がって居るんだろう。容量をいくら上げたところで本体が大食らいでは意味が無さそうだ。何か革新的な技術の発展があって、パソコンのバッテリ寿命が飛躍的に延びたらよいと思う。せめて丸一日の作業を問題なくこなせるくらいのバッテリ寿命。バッテリ寿命を余り気にする必要がないパソコン。そのうち何とかなるだろうか。
アップルの用意しているリソースの中から、バッテリに関するものを読んでみた。バッテリーの駆動時間、それから耐用年数を伸ばすためのメンテナンス法として、いくつかの注意点が挙げられている。
動作温度は10-35度。保管温度は-25〜45度だが、理想は室温(22度)で保管すること。夏期に高温を避けること。
最新のアップデータを適用すること。
常時ACアダプタを使うことをアップルは推奨しない。ときどきバッテリを使って放電せよ。少なくとも毎月一度は放電・充電を行うこと。
50%放電の状態に置くこと。完全放電、或いは完全充電で長期保存はバッテリの寿命を縮める。
省エネルギー設定・輝度・AirMac・Bluethooth
と云うわけで、バッテリのアップデータが出ていた。
バッテリーアップデート 1.3 は、15 インチ MacBook Pro に適用され、バッテリーファームウェアをアップデートし、バッテリーの性能の問題を解消します。このアップデートを実行している間に、お使いのコンピュータの電源コードを接続し、正常に機能している電源コンセントに差し込む必要があります。
バッテリーアップデートをインストールした後は、15 インチ MacBook Pro に追加のバッテリーを装着した場合でも自動的にアップデートされます。
このアップデートについて詳しくは、次の Web サイトを参照してください:http://www.info.apple.com/kbnum/n305540-ja
2007-10-18リリース。セキュリティ上の問題点の解決。OSX10.5に対する対応がアナウンスされている。
10月から、毎週月曜日に講習会の講師を務める。Keynoteで資料を用意し、配付資料をpdfとする。コマ印刷をプリンタドライバのレイアウトで4コマとして、pdf化。それをメールの添付書類で講習会先の事務員に送付。この作業を金曜の朝までに終わらせなくてはならない。中6日でローテーションを守る先発投手のような気分だ。松坂くんは5回までリードを保って投げればよいが、こちらは常に完投が求められる。きついな。この繰り返しがあと一年余り続く見込み。いやきついな。
Keynoteの新バージョンはなかなか良くて、何がよいと云って前のバージョンとほとんど違和感がないこと。新しい「テーマ」やエフェクトがいくつか追加されているらしいが、毎週90分の講習会資料を用意するのに、いちいちアニメーションのようなことを用意するヒマがない。また、講習会場のレイアウト上、パソコンの脇で喋るわけに行かず、パソコンは前に置いて、私は部屋の後ろの方。コマ送りのたびに部屋の中を往ったり来たり。
資料の一部はChemiDrawと云うソフトで線画を作る。あと、イラストレーターをちょっとだけ使ってみたが、線画のお手伝い程度で、凝ったことは何もやらない。さらに活躍するのはEpsonScanである。あちこちから図表をスキャンして、iPhotoに読み込んで閲覧し、Photoshopで裏映りを消す程度の細工をしてKeynoteに貼り付けて使う。次回はもう少し具体的にそこら辺のことに触れようと思う。
やれやれ。秋が深まっています。