講習会が終わって、ちょっと余裕が出来そうなこの頃。
少々迷った末に、デジタル一眼レフを購入した。迷ったという割りに即決。ヨドバシの通販で、金曜日の夜に申し込み、日曜の午前中に届いた。10万円を少し切る値段。ポイント還元13%。コニカミノルタ撤退後のアフターサービスの行方、そして数ヶ月後に登場するソニー製カメラが未知数であることが不安要素で、大幅に販売価格が下がっていることが決め手になった。ポイントはメディア購入に充てるつもり。
何にせよ、近い将来に切り替えなくてはならないと感じていた。ミノルタ一眼レフユーザーであり、現在所有している交換レンズを使えること、職場で使って良い印象を持っていることが、敢えてミノルタを選んだ理由。
道具としてのデジタル一眼レフは、まぁまぁである。オートフォーカスは速い。シャッターに対するレスポンスも十分。画像をクリップする道具としては十分である。ただし、運用方法に関する不安はつきまとう。ちょっと長い旅行にでるときにメディアとバッテリの確保をどうするか。デジタル信号のバックアップの問題。そして、アルバムをどうやって作るのか。
35ミリフィルムに比べると、APSサイズのCCDで、広角側が弱い。被写体から二歩離れる必要がある。慣れが必要だ。広角系のレンズを手に入れる必要があるかもしれない。
α7−デジタルはコンパクトフラッシュを採用しており、マイクロドライブと互換性がある。更にメディアアダプタ経由でSDカードも利用できる。フルサイズ(3008x2000ピクセル)で画質ファインのJPEGのファイルサイズは3MBほど。所有している256MBのSDカードではおよそ80コマ分となる。出来れば200コマ分程度の容量が欲しい。容量当たりのコストではマイクロドライブが安いが、消費電力が心配なうえに、最低でも二万円/4GBと大きな出費となる。フラッシュメモリではSDカードがコスト面でコンパクトフラッシュより有利だ。コンパクトフラッシュの利点はアダプタが必要ないことと最大で8GBの大容量が選べる(けども、カメラ本体を越える価格)ことだろう。
メディアを選ぶときに高速タイプという言葉が気になる。転送速度の表示は「MB/sec」と「〜倍速」が混在している。
MacFan誌2006-3特集「新製品の?に迫る」によると、フラッシュメモリの倍速表示はCDの転送速度(150KB/sec)が基準になっている。つまり、5MB/secなら33倍速ということ。参考までに松下電器のウエブページでSDメモリカードをみると、最高速タイプの転送速度最高が20MB/sec(計算上133倍速)。逆に一番下のグレードは2MB/sec(13倍速)となっている。
α7-Dのマニュアルに、メディアの転送速度に関する記述は見あたらない。マイクロドライブに関して、コンパクトフラッシュに比べて衝撃、振動に弱い点が注意事項として触れられている。
Keynote3を手に入れて、使った。昨年用意したパワーポイントファイルをKeynote2で読み込んで修正していた。土壇場でKeynote3を入手し切り替えた。この切り替えはふたつの点でかなりの覚悟が必要である。
Keynote3をインストールすると、iWork '06と云うフォルダが作製され、旧バージョンは削除されずに残るため、新旧二つのKeynoteを同時に起動することが可能である。但し、Keynote2で作製したファイルをダブルクリックすると自動的にKeynote3が起動する。(Keynoteについてを開いてバージョンを確認する以外にほとんど見分けは付かない)ファイルを保存する際に、
この書類は古いバージョンのKeynoteで作成されています。''保存'をクリックすると、古いバージョンのKeynoteでこの書類を開けなくなります。この書類のバージョンを維持するには、"ファイル">"別名で保存"と選択します。
「別名で保存」「キャンセル」「保存」
と云うアラートが出る。「別名で保存」ダイアローグにはiWork '05フォーマットで保存
というチェックボックスがある。「iWork
'05フォーマット」をKeynoteヘルプでみると、
iWork '06 で作成したスライドショーは、ほかのユーザが iWork '05 で見ることができるように保存することができます。
「iWork '06」の新機能である、3D グラフや表の書式などは、「iWork '05」でプレゼンテーションを開くと変換されるか、保存されなくなります。 オーディオやムービーファイルなどのほかの要素は、正常に再生されます。
iWork '05フォーマットとは、Keynote2形式のファイルのことらしい。
もう一つの厄介な点は、Keynote2ファイルをKeynote3で読み込むとレイアウトが崩れること。恐らく、同じ名前のテーマでも、新バージョンでテキストの行間や段落前後の間隔が手直しされたためと思われる。実際にはKeynote2で画面に収まっていたテキストがKeynote3で読み込むとはみ出ることがある。これは極めて拙い点。前回も触れたが、Keynote3はアニメーション設定の自由度が格段に上がっているので、レイアウトを確認して修正する余裕があるのなら新バージョンに乗り換える価値はあると思う。
実際の講習会場は定員100名ほどのスロープ付きの講義室のような場所。正面中央に大型のスクリーンがあり、スクリーンに向かって左側のコンソールにパソコンを繋ぐ。天井吊りのエプソン製プロジェクタはいささか古くて暗いため、部屋のカーテンを閉めて照明を落とす必要がある。
ワイヤレスマイクのヘッドセットを首からぶら下げて、レーザーポインタでスクリーン上を指し示しながら喋ることになるのだが、コマを進めるのにクリック操作が必要のためコンソールから離れられない。コンソールはスクリーンから角度が無いために、大変やりにくい。リモコンでパソコンを操作できると良いと思う。また、私のパワーブックはトラックパッドが壊れており、トラックボールを繋いで使わざるを得ないのだが、スライドショウの最中にスクロールホイールや右ボタンなどに触れてしまうと意図しない動作が起こる。MouseWorksのapplication settingで、余計ななボタン操作を殺して使った。
かつて、このような資料の提示は、フォトスライドやOHPが主流だった。それらは、「メモを見ながら板書」の代用であったはず。板書に比べたメリットはあらかじめ用意しておけることで、
一方、板書のメリットは、
フォトスライドは、あらかじめ用意するものであり、全く柔軟性に欠ける。それに対してOHPは板書とフォトスライドの中間的な性質で、手許で順番を入れ替えたり、新たに描き込んだり、部分的に隠したりという柔軟性を持っている。但し、シートの管理が面倒である。
大昔、(私が大学院生の頃)フォトスライドはモノクロの原稿をブルースライド(紺色の背景に白い文字や線)にするのが一般的だった。原稿はロットリングやによる手書き原稿から、ドローソフトとレーザープリンタに置き換わりつつあった。パワーポイント、およびその類似ソフト(かつては、Persuationなんて云うのもあった)が登場し、パワーポイントとポラロイドフィルムレコーダーが主流となり、プリントアウトと写真撮影のステップが省略された。この方法によるスライド作製は、多分フィルムレコーダのドライバの問題で、文字化け、レイアウトの狂い、画像が表示されないなど、思い通りにならない面倒な代物だった。スライドはカラー化され、ソフトの使い方を理解している人はデザインを統一することが出来るようになったが、カラー化により却って視認性の悪いけばけばしいスライドが増えた。そして、パワーポイントが縦向きのスライドに対応していないために、縦向きスライドが姿を消した。
そして、今は液晶プロジェクタでパソコンから直接映写する方法が主流というか、99%そうなっている。フォトスライドを受け付けてくれる会議など無い。
アニメーションで表現力は増したものの、パワーポイントはコマに分割するというかつてのフォトスライドの習慣を引きずっており、柔軟性では板書やOHPに叶わない。より柔軟なデータの提示が実現するべきだと思う。そのために、
が利用出来ると良いと思う。コマ分割のフォトスライドの代用ではなく、大判ポスターをプロジェクタで提示していく発想が必要だろう。スクロールや画面の拡大は、SVGAの画面サイズからの脱却である。技術的にさほど難しいものとは思わない。スライド画面への書き込みは、レーザーポインタに代わるもので、液晶タブレットを使えば実現できそうである。
プレゼンテーション資料を作るときに、パワーポイントの枠にはめられる窮屈さを感じている。企画する段階で、いつのまにか、それがパワーポイントで実現するかどうかが大前提となっている。柔軟な発想がソフトウエアの仕様の拙さにに毒されているのではないか。より深刻な問題は、プレゼンテーションの提示を受ける側が「パワーポイント頭」になってしまうこと。大学生たちは横長プロジェクタ画面に疑問を抱かず、延々とパワーポイントプレゼンテーションの刷り込みを受け続ける。
IT教育とやらが、より初期教育から取り入れられようとしているらしい。
文部科学省と独立行政法人メディア教育開発センターが、IT活用の実証授業により教育効果が上がったとして検証結果を報告する、という話し。そもそも、「IT教育」というのが何のことか分からないのだが、パワーポイントSVGAの枠にはまったコマ単位の情報をやりとりするという習慣を子供の頃から刷り込んでいくことに、強い危惧を抱く。教師がその場であくせくと板書するのに較べると、パワーポイントはいつもあらかじめ用意されている。教える側の苦労が見えにくい。また、柔軟性に欠ける。10年後には黒板を知らずに高等教育を終える世代となるのかもしれない。本当にそれでよいのか?
以下、何れもソフトウエアアップデート経由。引用文もソフトウエアアップデートの注意書きです。
すべての対象ユーザの方々に、10.4.5 アップデートの適用を推奨します。このアップデートには、オペレーティングシステムの全般的な修正のほか、次のようなアプリケーション、サービス、テクノロジーに関する修正が含まれています。
- iChat のビデオ会議機能
- Safari での Web ページのレンダリング機能
- Dashboard とウィジェットの使いやすさ
- ファイアウォール内での QuickTime ストリーミングメディアの視聴
- 一部のエプソン製プリンタでのプリント処理
- iDisk とポータブル・ホーム・ディレクトリの同期機能
- 2006、2007年のタイムゾーンと夏時間についての変更
- NAT 使用時の Cisco サーバとの VPN 接続
- 他社製アプリケーションやデバイスとの互換性
- 以前に、単体で実施されたセキュリティアップデート
このアップデートの詳細については、こちらを参照してください:http://www.info.apple.com/kbnum/n303179-ja
セキュリティアップデートの詳細については、こちらを参照してください:http://www.info.apple.com/kbnum/n61798-ja
「iTunes 6」では、iTunes Music Store にある 2,000 以上のミュージックビデオと人気テレビ番組を視聴、購入、およびダウンロードできます。購入した曲やビデオは、iPod と同期して持ち歩くことができます。購入したビデオを再生するには、QuickTime 7.0.3 以降と Mac OS X 10.3.9 以降が必要です。
「iTunes 6.0.3」では、「iTunes 6.0.2」に対して、安定性とパフォーマンスが改善されています。
注意:「iTunes 6」以降を使って iTunes Music Store から音楽を購入した場合、購入した音楽を、お使いのほかのコンピュータでも楽しむためには、それらも最新版の「iTunes」にアップグレードする必要があります。
iDVD 6 に対するこのアップデートは、ほかの iLife アプリケーションとの連携、古いバージョンのプロジェクトの読み込み、およびテーマ関連の問題を解決します。また、その他の小さな問題にも対処しています。
iPhoto に対するこのアップデートは、Photocast、大規模なライブラリでのサムネール表示、およびカード、カレンダー、ブックの注文に関する問題を解決します。また、その他の小さな問題にも対処しています。
iMovie HD 6 に対するこのアップデートは、Ken Burns のレンダリングパフォーマンス、移動バーのパフォーマンス、およびテーマイメージの品質の問題を解決します。また、その他の小さな問題にも対処しています。
iWeb 1.0 に対するこのアップデートは、公開と Blog に関する問題を改善します。また、その他の小さな問題にも対処しています。
なんか、いろいろと考えさせられました。