このページのもくじ

  1. セキュリティアップデータ
  2. Operaを巡るユーザー不在のどたばた
  3. マウスワークス2.5
  4. 左手操作とトラックボール
  5. 究極とも云えるテーブルレイアウト
  6. Tim Berners-Lee

セキュリティアップデータ、決定版か。

セキュリティアップデータ

大切そうなものから順番に。

Security Update 2004-06-07

どうやら、先日来のセキュリティホールフィックスの続きの模様。

アップデート後の Mac OS X では、書類を開いたり、URLをクリックしたりすることによって、ある特定のアプリケーションが初めて起動する場合に、起動してよいかどうかの意思確認が行われるようになります。

このアップデートの詳細については、こちらを参照してください:http://www.info.apple.com/kbnum/n61798-ja

ver 1.0で、ファイルサイズは 1.3MB

参考資料:All About Japan:まだあるMac OS X の脆弱性
http://allabout.co.jp/computer/macos/closeup/CU20040528A/index.htm

Operaを巡るユーザー不在のどたばた

闇黒日記平成16年6月3日経由:http://www.opera.com/mac/changelogs/751/

先日登場した7.50のバグフィックス版ということらしい。私はver6.03の正規登録ユーザーなのだが、、、

ver7.5の公表に伴い、Opera社Livedoor社と契約を結び、従来サポートを行ってきたトランスウエア社との契約を解除しようとしているらしい。

私はその点に関して、5月21日付でトランスウエア社からメールを受けており、その中で、

Opera Software ASAおよびライブドア社より書面による正式な通知を受けていないとのこと。トランスウエア社に対してライブドア社およびOpera Software ASA.よりサポート移管に関する連絡が無い。

Livedoor社はサポート移管に関して、

※弊社より新バージョン発売後の対応につきましては、現在Opera社およびトランスウエア社との3社で最終調整・引継ぎを行っております。

6月15日までには引継ぎを済ませ、改めて公式サイトにて告知させていただきます。

http://opera.livedoor.com/(Livedoor社プレスリリース)

としている。

購入価格がver7.5forMacで、5040円(ダウンロード版)とあり、値上げしたのではないか?ver7までサポートするという条件があったので、私はver6の購入を決めたのだが、この約束が守られるかどうか心配である。

ライブドア社は、まず、新たな契約条件を提示し、トランスウエア社との契約を移行するかどうか、各々の顧客に確認するべきである。新しい契約内容に満足できないユーザーに対しては、契約の解除、返金などに応じるべきだと思う。

一方的に契約が移され、顧客情報まで売り買いされることに危惧を抱く。

参考資料

Operaに関する一連の発表に関して追加のご報告
href="http://www.transware.co.jp/support/opera/
Operaに関する一連の発表に関して追加のご報告
http://www.transware.co.jp/pr/2004/05/21/

マウスワークス2.5

Kensington社製、マウス・トラックボールのユーティリティソフトの新バージョン。ダウンロードサイトはこちら(5/26/04リリース):http://www.kensington.com/html/1385.html#mac52B

Requirements:
Mac OS X (10.1.5 and later) including OS 10.3 (Panther)
MouseWorks 2.5 supports Kensington BlueTooth mice and trackballs.
BlueTooth support requires a BlueTooth enabled computer running OS10.2.8 or higher.
(NEW Kensington Bluetooth Mice and Trackballs coming soon!)
Description:
A disk image archive of the full version of Kensington MouseWorks(TM) software (version 2.5) for Mac OS X (including Panther).
Notes:
This version supports all Kensington USB and ADB mice and trackballs except:
  • One-button mice
  • Turbo Mouse 1.0-4.0 (the older, 2-button models)
  • Orbit 3D
  • ValuMouse products
Please see the read me file included in this installation for important information regarding this release.

3.28 MB

一方、新バージョンのReadMeファイルの記述を抜粋引用:

MouseWorks version 2.5 adds support for Kensington Bluetooth devices, adds support for additional European devices, adds a menu bar status item for displaying the Horizontal Scrolling state, fixes issues with systems using a UFS formatted boot drive, fixes issues with low battery detecton on some wireless devices, and makes other changes to enhance stability.

If you are using Mac OS X 10.3 Fast User Switching, you must use MouseWorks 2.4 or later, since earlier versions will get very confused.

(Read Me, section 4.2. What's New)

というわけで、スクロールホイールのアクションに横スクロールの切り替えがついた。

これは、スクロールホイールボタンをスクロールの縦・横の切り替えに使って、スクロールホイールの動作に横向きのスクロールの機能を加えるというもの。メニューバーにスクロール方向のステイタスが表示される。

つまり、新しい機能を使うと、

  1. ホイールを押し込むと、設定が切り替わる。(現実には何も起こらない。設定が切り替わったという表示がメニューバーに出るだけ)
  2. スクロールホイール回転で、横向きスクロール。
  3. 横スクロールが必要ないウインドウでは、スクロールホイールの操作が全く無効になる。

しかし、これは私には都合が悪い。私は今までスクロールホイールボタンに下向きスクロールの機能を与えていた。スクロールホイールを回していて、不意に押し込んでしまうことがあるので、スクロールホイールを回すことと、押し込むことに似た機能を与えていたのだ。下向きにスクロールさせようとして、ホイールを押し込んでも設定が切り替わるだけで何も起こらない。あれま、と思ってスクロールホイールを回すと横向きに動き出す。但し、これは横スクロールバーが出ているウインドウの話。横スクロールがないケースでは、スクロールホイールを動かしても空回りするだけで何も起こらず、大変紛らわしい。横スクロール優先として、横向きスクロールバーが出ていないウインドウでは、横スクロールを無効とするべきだろう。もう少し柔軟に切り替えた方が良いと思う。実際には、ドラグ操作でトラックボールを動かせば横スクロールは達成できるのだから。

左手操作とトラックボール

最近、トラックボールをパワーブックの左に置いて、左手操作を練習している。私は本来右利きであるが、Kensington社製トラックボールは左右対称設計で、左利きユーザーへの対応を謳っている。

トラックパッドを使うとき、私は両手を使っているらしい。カーソルは右で動かすことが多いが、ボタン操作を左手でやるのだ。特にドラグの場合は左親指をボタンにかけて、右人差し指でパッド上をなぞる。トラックパッドは滅多に使わないので、それが一倍良い方法かどうかは分からないが、構造上、トラックパッドは中央、両手でアクセスできる場所にある。

トラックボールやマウスをパソコンの正面に置いて使う人は居ないだろう。左右どちらかに置くことになるはずだ。パワーブックの構造は、USBポートが背面右側にオフセットされていて、マウスを右に置くことを意識しているようだ。HappyHackingKeyboardのUSBハブも右側に寄せてある。今まで左でマウス操作をする人はお目にかかったことがない。

従来から、ブラウザでアンカーをクリックしたり、スクロールホイールを回す程度の操作は、右手が塞がっていれば左手でやっていた。車の運転でも、私は左足ブレーキを使うことが出来る。メモを取りながらブラウジングのようなケースを考えると、右手を開けておくのは意味があるような気がした。

実際にやってみると、なかなか難しい。特に、カーソルの左右移動は、かなり繊細な作業である。一方で、パソコンのハード、そしてOSそのものが右手マウス操作を前提に作られていることを実感した。つまり、キーボードの配置が左右非対称であり、さまざまなショートカットで頻用されるキーがはキーボードの左側に配置されている。Kensingtonのトラックボールは左右対称の構造で、左利きにも対応しているが、マウスワークスソフトウエアの設定は、アプリケーションごとに設定を変えられるものの、ユーザーごとの設定保存が出来ない。右利き、左利き両対応のために、ボタン操作の左右入れ替えが出来ると良いと思う。現実には、OSのユーザーアカウントを切り替えで、ユーザーごとに設定するというのが筋なのだろう。

究極とも云えるテーブルレイアウト

以前から、どうにも見づらい、重たいと思っていた、職場内のある部門のページを久しぶりに開いて、驚いた。

以前はワードのウェブ形式保存で作ったことがありありで、やたら長い上に全く目次が無し、と云う困難なページだった。レイアウトがすっきりして、分かりやすくなった。目次がついて、ページを分割している。少なくとも見かけが従来比500%改善された。リンクがブランクウインドウで開くが、そうなることが分かっていれば、実用上はそれほど問題にはならない。

試しに、メニューをクリックし、「注意書き」のページを開いた。テキストのみのページであるにもかかわらず、なかなか読み込みが終わらない。一応、職場LANはブロードバンドであるが、異常な重さである。

ソースを見てみる。HTML 4.01 Transitionalと、doctypeも入っている。例によってテーブルレイアウトだが、それ自体は何ら珍しいものではない。いきなり、<td></td>がずらりと並ぶところが新鮮だ。新鮮だが、いくらスクロールしても、<td></td>ばかり。なんだこれは?

しばらくして、理解した。1行に141個の<td></td>を並べ、それぞれに幅をピクセルで指定してある。141個目の<td></td>に、spacer.gifが縦横サイズ指定で入れてある。つまり、巨大な仮想方眼紙をテーブル内に作り、部分的にセルを結合し、そこにテキストを並べている。何故か、1行ごとに、空セルだけの余白行が入る。数えると、2万7千行余りのHTMLファイルである。重たいはずだ。逆算すると、141列X200行のテーブルと云うことになる。1行置きに空っぽの行が出てくるから、実際のテキストは100行ほどである。

こういったテーブルレイアウトを見たのは初めてだ。この方眼テーブルテクニックが、解説本やホームページ解説サイトに、革新的な裏技として紹介されているのだろうか。まさかと思う。テーブルレイアウト自体が裏技なのだ。裏の裏までやる必要はないだろう。

それとも、ホームページビルダーには、方眼紙テーブルモードがサポートされているのだろうか。或いは、作成者のオリジナルテクニックか。何しろ、よほどパワーのあるCPUを使っているのだろう。

この程度で驚いていてはいけない。ということを、最近知った。いま。テーブルレイアウトは新たなステージに突入したのかもしれない。

WEB相談室:タイトル:ポインタを合わせた時に、矢印がおかしくなる

相談室の質問の趣旨とは、若干外れるが、テーブルの行と列を1px間隔で指定して、罫線を非表示とすると仮想方眼紙が出来る。セルの背景色を任意に指定しピクセル画を作るというテクニックである。こうすると、角の丸い模擬背景画像の枠を作ることが出来る。テーブルを使わずに、スタイルシートの背景の指定では4隅を丸くすることは難しいのかもしれない。そうまでして、枠を丸めたい人の気持ちは、分からないでもないが、ソースを見ると気分が萎える。

Tim Berners-Lee

「Webの創成」(毎日コミュニケーションズ刊:Tim Berners-Lee著)という本を、ヨドバシの書籍売り場で手に入れ、読みかけている。誤解を恐れずに云うと、WWWの理想というのは、即ち、Timの俺ルールにある。大変説得力があるが、私の理解を超えているところもある。今まで色々と私なりの感想や意見を書いたことが、気恥ずかしく感じられる。

勧告という形でルールを提示するやり方は、彼の抱く理想を実現するためのもっとも有効な手段だと云うこと。民主的な取り決めとして、様々な立場の刹那的な意見や利益を摺り合わせていては、理想は実現できないだろう。

随分と影響を受けそうな本である。読み終わったら、また何かを書くかもしれない。