このページのもくじ

  1. OSXの重要なセキュリティ情報
  2. 外部モニタをつなげる
  3. パワーブックのネジが緩む
  4. Keynoteは最低だと思う

会議の主催のお手伝いで、長崎出張。

OSXの重要なセキュリティ情報

長崎訪問は初めて。会議主催のお手伝いなのですが。出張に出発する直前に、OSXのセキュリティホールの話を目にしました。三日後に戻ってきたら、話はきわめて深刻のようです。

現在、アップルからそれに関するアナウンスは無いようです。また、ソフトウエアアップデートにも何も出ていません。

  1. Secunia - Advisories - Mac OS X URI Handler Arbitrary Code Execution
  2. 「Mac OS Xの新たな脆弱性」の警戒レベル引き上げ
    • Yahoo News
    • 極めて簡単に悪用可能な問題点
    • Safari 1.2.1Internet Explorer 5.2で確認されている。
  3. Mac OS X URI Handler Arbitrary Code Execution
    • リンクとか備忘録とか日記とか、5月20日の記事
    • 脆弱性の概要、対策などの説明と、詳しい文献へのリンクが紹介されている
  4. Mac OS X に至急の脆弱性!

近日中に、Security Updateが出ると思うが、上記3と4には、それまでの応急的な対策法が記されている。悪意をもって作られたウエブページを閲覧すると、システムを乗っ取られる危険性がある。サファリの環境設定>一般>ダウンロード後"安全な"ファイルを開くにまつわる自動演奏による脆弱性の中で、「ヘルプビューワー」の起動と、「ディスクイメージ」のマウントは、この設定のチェックを切ることで解決できないらしい。同様の問題は、私が現在使っているMozilla1.7RC2でも起こっている模様。

私がいい加減なことを書くよりも、上記リンクでより正確な情報を辿って頂きたいと思う。

外部モニタをつなげる

会議では、9名の演者がパソコン利用で講演する。私はパソコンのオペレータを務めると云うことになった。専門のオペレータを依頼すると、一日あたり3万円以上のコストがかかるとのこと。講演予定者に予めメールを送り、使用するシステムとソフトウエア、およびそのバージョンについてアンケートを取ったのだが、回答率5割に満たず。パソコンは持参し、自己責任で液晶プロジェクタに繋いでもらいたいと思うが、実際にトラブルが発生してしまうと、会議全体の進行を妨げることになる。念のため、CDロムなどで、バックアップの用意をお願いし、私のパワーブックに加え、バイオノートを一台準備しておいた。

バイオの方は型番は分からないが、B5サイズでWindowsXP。小さいのは有り難いが、CDロムが外付けだったり、モニターとの接続にアダプタが必要だったり。CDドライブや、ACアダプタが結構嵩張る。

会場外の廊下にプロジェクタを一台用意して、試写。接続を確認した後に、会場内で順番を待つ。自分の順番が回ってきたら、演台にパソコンを運んで、プロジェクタのケーブルを繋ぐ、と云うやり方。起動済みのパソコンにプロジェクタを繋ぎ、認識ささせなくてはならない

九名の演者のうち、マック使用が4名、ウインドウズ使用が5名。ウインドウズは全てXPで、プロジェクタに接続して、(メーカーによって異なるが、)ファンクションキーで外部モニタに繋がる。割りとスムーズ。マックはPowerBook12インチ(OSX)が二名。PowerBookG3とかなり新しめのPowerBookG4(多分、チタニウム製の最終モデル)はOS9である。

OSXは、接続し、ディスプレィ環境設定で「ディスプレイを検出」し、「ミラーリング開始」。このとき、ミラーリングモードのチェックが外れていると、自動的にデュアルモニタとなり、ディスプレィ環境設定のウインドウが外部モニタ側に表示され、面食らうことになるので注意。(ドックを右側に表示する設定にしていると、ドックが行方不明になる)

今回一番手強かったのは、OS9の外部モニタ接続。考えてみると、私はOS9で外部モニタを使った経験が無い。加えて、未だにOS9を使い続けている二人はパソコンやOSに関する理解度が低く、オペレーターにお任せである。起動した後にケーブルを接続したが、何故かそのままでは外部モニタを認識しない。一旦スリープ状態として、スリープから復帰させると外部モニタを認識する。PowerBookG4は、何故か一回り小さく表示され、明らかにモニタ解像度の設定がおかしい。原因が分からないため、やむを得ず、二人ともデータのバックアップを私のパワーブックにコピーして、OSXを使って講演してもらった。どうも当てにならないオペレータ、(OS?)である。

結局、バイオは使わなかったのだが、ウインドウズデータをマックで読み込む向きの互換性はかなり高い筈なので、バックアップはマックだけでも良かったかも知れない。というか、バイオがトラブったら対処法が分からないし。

パワーブックのネジが緩む

こうして、何とか、事なきを得たのだが、実は、より深刻な事態が進行中であった。この出張中、パワーブックの突然のフリーズが数回起きた。自宅に戻ってから、調べてみると、キーボード裏、メモリスロット周辺のネジがまたも緩んでいることに気が付いた。昨年夏、さんざん苦しめられた故障の再発である。実は、出張に出かけるときに、何となく嫌な予感がして、トルクスドライバを持参しようかと、ちょっと思ったのだ。

自宅に戻ってから起動したところ、スリープ表示用のLEDが点滅し、起動しない。これはいつぞやのアレではあるまいかと思い、キーボードを外してみたら、ネジがユルユルである。メモリ両脇、特に右側は完全に緩んでいた。それ以外も見える場所のネジを全て増し締めしたが、いくつか緩みがあった。どうして緩むのか分からない。一般のパソコンユーザーにこういったメンテナンスは荷が重いだろう。検索したが、同様のトラブルの記事は見あたらなかった。私のパワーブックだけなのか。構造上の欠陥だとしたら、設計ミスという気がする。会議中にトラブルが出なかったことに胸をなで下ろす。

Keynoteは最低だと思う

別口の講習会資料を作成中。折角手に入れたKeynoteを使おうと思ったのだが、挫折した。最低のソフトである。私の使い方が間違えているのだろうか。現在のバージョンは、おまけソフトのレベル。お金を払ってまで使うものではないと思う。

決定的にダメな点は、とにかく重たいことである。キーボード入力に付いてこない。ブラインドタッチでキーボードを使っている人は、うんざりすることだろう。指一本入力でも間に合わないくらいで全く非実用的。何とか我慢しつつやっていたのだが、ついに諦めた。とりあえずパワーポイントで入力し、後でKeynoteで読み込む積もり。

重たいことを我慢したとして、背景の色ひとつ変更するのに、複数ある「マスター」に、いちいち同じ変更を加えなくてはならなかったり、変更した書式を他のマスターにコピー出来なかったり、スライド上に箇条書きを複数設定できなかったり。

自分で「テーマ」を作ったり、「テーマ」の書式を変更するのに大変手間がかかる上に、アップルが予め用意している「テーマ」があまりに使えないものばかり。そして、もうじき登場する予定のパワーポイント2004では、Keynoteを意識したプレゼンテーションのエフェクトが用意されるらしい。この後、Keynoteがパワーポイントに対抗しうる、より使いやすいソフトに進化するかどうか、私は全く懐疑的である。

スティーブがプレゼンテーションをやるために、作ったというふれ込みである。(社長さん御用達:道具としてのパソコン2004-02-13)もちろん、スティーブ本人は、Keynoteで資料を作ったりしない。下々にやらせて、自分は講演するだけなのだろう。おそらく、下々も、パワーポイントで作って、Keynoteに読み込んだと思う。折角だから、Keynoteの使い方をまとめようかと思っていたのだが、自分で使う気が失せるようではどうにもならない。

忙しい日々。とりあえず6月まで。