このページのもくじ
- OSX10.3アップデータ二つ
- メモリの規格
- ユーザースタイルシートの適用法
- スタイルシートの優先順位
- 用意する際と使う際の問題点
- まとめと感想
本当に直ったみたい。絶好調と云って良いパワーブックです。
ソフトウエアアップデート経由で。
- Mac OS X Update 10.3.1
10.3.1 アップデートでは、次のアプリケーション、サービス、テクノロジについて、機能の強化と信頼性の改良が行われます:FileVault、プリント機能、WebDav、FireWire
800 ドライブ。また、最新のセキュリティアップデートも行われます。
- このアップデータに関するアップルの情報
- 先日話題にしたいくつかのトラブルに対する解決が図られています。964KBとのことです。
- Javaアップデート 1.4.1 42.5MB
Java アップデートにより、Java アプリケーション、アプレットを実行するための機能の強化と安定性の改善が行われます。
Java 1.4.1 と Java 1.3.1 の両方をサポートしています。 すべてのユーザの方がこのアップデートをインストールされることを強く推奨します。
- アップルのステートメント(ソフトウエアリファレンス)はこちら。42.5MBと、少々大きなアップデータです。
先日より、ワードで喪中はがきを作始めました。印刷しようとしたら、プリントのダイアログに数値を入力出来ないことに気が付き、多分バグだろうと思っていたのです。アップデータで入力可能になりました。年賀状シーズンに間に合って、何より。
これも、私にとっては、謎だらけの部分なのです。通販などを見ると、ウインドウズ用メモリの方がかなり安いようです。互換性というのが、どうなっているのか。
先日、パワーブックのメモリ交換のために購入し、結局一つ余っていた、144pin、PC133,SO-DIMM512MBを、同僚のiBookにつっこみました。グレーのホタテiBookですが、公式には、PC100で、256MBが最大容量とのこと。ダメもとで、試したところ、キチンと認識され、現在onBoardと合わせて576MBで動いているようです。上位互換ってわけなのか?
我が家のパワーマックG4も、PC100,256MB/slotと云う規格なんだけれど、PC133
512MB使えるのかしら?
ユーザースタイルシートを使ってみようと、色々調べてみたわけです。スタイルシート適用法はそれほど難しいことはありません。早速やってみました。繰り返しっぽくなりますが一応まとめておきます。
- まず、スタイルシートを用意しなくてはなりません。用意したスタイルシートのファイルをローカルディスクの適当なフォルダに収めておきます。
- 各々のブラウザ(マック、OSX用)の設定法は以下の通りです
- Safari
- 環境設定=詳細で、スタイルシート(その他)を選んで、ダイアログからCSSファイルを指定。
- Explorer
- 環境設定=Webコンテンツ=ページのコンテンツで、「スタイルシートの表示」、「独自のスタイルシートを使用」を両方チェック
- 選択ボタンをクリックして、ダイアログからCSSファイルを選択
- Opera
- 少々複雑。「作成者モード」でユーザースタイルシートを使うと云う前提とします。
- 環境設定=ページスタイル=Presentation Modesで、「ユーザーCSS」をチェックする。
- 同じく、Presentation Modesで「作成者モードを標準で使用する」をチェックするか、ブラウザウインドウのアドレスバーの左隣にあるモード切り替えボタンで作成者モードに切り替える。
- iCab
- 環境設定=スタイルシートで、「スタイルシート有効」をチェックする。
- 同じダイアログ内にある「新規」ボタンをクリックし、CSSファイルを指定する。(複数指定可能)
- ブラウザの表示メニューからスタイルシートで、環境設定で指定したCSSファイルから、一つだけを選ぶ。
- Mozilla/Netscape
- 使用したいスタイルシートをuserContent.cssと云うファイル名にして、ユーザー=ライブラリ=Mozilla=Profilesと、辿って一番奥にあるchromeと云うフォルダにuserContent.cssを収める。
- OmniWeb
- ユーザースタイルシートは使えない?どうにもやり方が分かりません。Caminoも同じく。
- とにかく、設定するだけなら、SafariとIE、iCabが簡単。
- iCabは複数のユーザースタイルシートの切り替えがアプリケーションのメニューから行える。一番手軽だが、そもそもスタイルシートの表示自体がまるでダメなので、「スタイルシート有効」を切った方がよい。
- Mozilla/Netscapeはユーザースタイルシートの使用の有無を選択出来ない。適応を切るにはライブラリのchromeフォルダのCSSファイルを取り除くか、ファイル名を変える必要がある。
- しかし、一般論として、単にスタイルシートを指定するだけでは思い通りにはならない。
- Operaは細かな設定が出来るので便利。
とりあえず、自前のスタイルシートを使って、試してみたのですが、全く思い通りにはなりません。なかなか手強そうです。
うまくいかないのは何故か。ユーザースタイルシートを設定すると、元の表示がほとんどそのまま残り、ユーザースタイルシートの設定が部分的に被ったように表示されます。ちょっと資料を当たってみますと、スタイルシートの優先順位について。
- 制作者指定のスタイルシート
- ユーザー指定スタイルシート
- ブラウザデフォルトスタイルシート
- ただし、CSSプロパティの後に、!importantと付けると、それが最優先となる。
とあります。資料は、Web Designing 2002年2月号、大藤幹さんの記事です。
さらに、スタイルが競合する場合の優先順は高い順に
- ユーザー指定のスタイル(!implrtant)
- 制作者指定スタイル(!implrtant)
- 制作者指定スタイル
- ユーザー指定スタイル
- ブラウザデフォルトスタイル
- より固有性の高いスタイル
- より後に指定されているスタイル
となる、とのこと。つまり、単純に、ユーザースタイルシートを指定した場合、
- ブラウザデフォルトスタイルシート
- 制作者指定スタイルシート
- ユーザースタイルシート
の三つによってスタイルが指定されることになり、指定が重なる部分は上記の優先順で、重ならない部分はそれらの折衷で表示されると云うわけです。
これで分かったことは、つまり、ユーザースタイルシートのみに依存して、思い通りに表示させるには、制作者指定スタイルシートと、ブラウザデフォルトスタイルシートの指定の全てに優先するような、完全なスタイルシート(HTMLの全ての要素をセレクタにして、宣言に!importantを付ける)を用意しなくてはならない、ということです。
まず、ユーザースタイルシートを用意する際の問題点と感じるところ。
- 完全に表示をコントロールしうるスタイルシートを自分で作るのは、かなりの知識、経験、熟練が必要と思う。むしろ、リンクアンカー部分や、見出し、引用部分など一部の適用とした方が実際的と思うし、そういった部分的な適応は意味がある。
- あるいは、良くできた既製のスタイルシートを使う。(例えば、Personnelの、「ユーザースタイルシートのススメ」に、いくつかダウンロード出来るようになっている。)
- Operaでは、制作者スタイルシートの適応を切る設定を選ぶことが出来るので、不完全なスタイルシートでも十分に使える。
上記、「ユーザースタイルシートのススメ」の中で、そふぃあさんが、全く同じことを指摘しています。
誰にでも作れるので、自分で作ってみるのもいいかも知れませんが、適当に作ってしまうと閲覧するサイトのスタイルシートと競合してしまって、逆に読みにくくなることがあります。デザインのバランスも崩れて不快です。それで、結局使わない方が面倒がなくてよいというオチになることがあります。自作なさるなら徹底的に変えるか、ワンポイントを修正するものが良いかと思われます。
(強調は筆者による)
そして、実際に、使ってみて感じる問題点に、触れておきます。
- 前項目で触れたように、自分のスタイルシートが何ともお粗末なので、そふぃあさんのページ、「ユーザースタイルシートのススメ」からいくつかダウンロードさせてもらい、使ってみました。
- 全てのページに、同じスタイルシートを適応させると云うのには無理があり、、、
- かえって見づらい場合に、別のスタイルシートを選択するなり、ユーザースタイルシートの適応を切ることが、OperaやiCabの様にブラウザのメニューから出来るようになっていた方が実際的。(仕様書にどのように書いてあるのか存じませんが)
- スタイルシートを使うことを前提とせずに作られているページの表示に問題あり。
- 特に、見出し要素の設定に問題がある場合、レイアウトにテーブルを使っている場合、かえって見づらいことになります。
- また、制作者スタイルシートがクラス要素、id要素をレイアウトに使っていると、表示に問題が出る場合がある。
- (つまり、制作者スタイルシートも、ユーザースタイルシートの使用を前提に、注意深く作る必要がある)
- というか、下手なレイアウトをやろうとするから問題が出るのかも。
- 身も蓋もありませんが、見づらいページを見やすくするためのユーザースタイルシートが、元々ユーザビリティの劣悪なページに対しては、ますますユーザビリティを低下させる効果があるようです。
自分でも、ユーザースタイルシートを使ってみようか、と思い、まとめを作ったのですが、それぞれのブラウザソフトで、ずいぶんと扱いが違います。単純に、ユーザースタイルシートを指定しただけでは、どうにもならないことは明白。
初めは、どうしてうまくいかないのか、逆に、そふぃあさんの作ったたスタイルシートがどうしてうまくいくのか分からず、CSSファイルのソースを見てみると、ほとんどの行に、!important
と、書き込んであった。そうか、そういえば優先順位があったなぁ、と、調べなおした次第。
いつまで経っても素人領域にいる私ですが、素朴に思うのは、
- 制作者スタイルシートを部分的に置き換えたいと思うケースは、
- その部分のスタイルシートを作って、!importantを付けてやる、これは実用的で、私にも出来ると思う。
- レイアウトが大抵はそのまま残る。レイアウトに依存したページ構成になっている場合は、この方が良い。
- また、制作者の設定の拙さによる読みにくさを解消するのが目的であれば、
- Mozillaの環境設定、すなわち、フォントを自分で選び、「制作者の色や背景を無視して常に自分が選んだ色を使う」設定が有効。
- IEの場合、ページ指定の色・フォントを使用をオフにしても、背景画像をキャンセル出来ないので、宜しくない。
- Safariは表示フォントの種類と大小のみで、色を選ぶことが出来ないので、ユーザースタイルシートを使うべき。
- Operaは様々な要素について、フォントの種類とサイズ、およびリンク色と背景色をユーザー指定できるが、フォントの色は選べない(?)。また、スタイルシートのオン・オフも個別に設定出来る。ユーザースタイルシート・環境設定、どちらでも使えそう。
- しかし、全てが邪魔と思った場合、
- ユーザースタイルシートの隅々に!importantと書き込んでいくのは、なんだか馬鹿げている。
- ブラウザデフォルトのスタイルシートを自分で書き直す様なもので、素人には荷が重いと思う。
- Operaの様に、制作者スタイルシートを選択的にオフにする設定があれば、部分的なスタイルシートで事足りるはず。
と、云うような感想。
こんな便利な仕組みがあるんだから、環境設定の隅っこに埋もれさせるのはもったいない。と、思う反面、ユーザースタイルシートの使用が一般的に普及して、様々な既製スタイルシートを使うのが流行り出すと、ケータイの着メロみたいなことになるかも。シャレとしか思えない様な、とても実用的でないような、ただ、単に笑えるだけ、のスタイルシートが流行ったりしたら、それはそれで嫌と思う。
まぁ、別に、どう見られようと構いやしないけれど。