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年末の風物詩、神戸元町のルミナリエは危険がいっぱい
神戸ルミナリエという イベントが神戸の元町周辺で行われています。阪神淡路大震災の復興を祈念して、光のオブジェを作り、その下を通り抜けて歩く。クリスマスの季節と重なることもあって、超人気イベントとなっています。去年は丁度引っ越しと重なって、ルミナリエどころでは無かったし、一今年こそはと思っていたのです。本当はケーキを作る予定でいた12月23日思い立って出かけることにしました。タンタンとエリポンが咳をして、体調が万全ではなかったのですが、、、
ルミナリエはイタリア語で電飾という意味だそうです。阪神・淡路大震災犠牲者の鎮魂の意を込めるとともに、都市の復興・再生への夢と希望を託し、1995年12月に初めて開催されました。今年は12月12日から二週間に渡り、神戸元町の大丸の裏の通りを東向きに旧外国人居留地から東遊園地をメイン会場に行われます。今年は東京でも似たような催し(ミレナリオ)が開かれているようですが、、神戸が本家といっていいと思います。光の彫刻という芸術品の壮大な展示会といったところでしょうか。平成11年のデータでは、期間中に500万人以上の来場があったそうです。多い日は60万人を越えています。(一桁まで数えているのは、おそらく実際にルミナリエを通った人を数えたからでしょう。)そんなこととはつゆ知らず、一度は見てみたいと、6人揃って出かけたわけです。
我が家は阪神香枦園駅まで徒歩で2分ほどの所ですので、電車を利用して神戸方面にでるのは楽なものです。当日も香枦園から各駅停車に乗り込みました。 阪神本線は駅の数が尋常でなく多いので、途中でチャンスがあれば急行、特急に乗り換えた方がいいです。魚崎で特急に乗り換えようとしたところが、特急は結構混んでいて座れそうになかったので、そのまま各駅停車で神戸元町まで行ったのですが、今にして思えば、この時点で気がついておくべきだったと思います。家を出たのが4時少し前。神戸元町には4時半頃に着きました。暗くならないと始まりませんから、元町駅で降りてから、時間をつぶす算段を考えなくてはならなくなりました。夕食のことも気になります。とにかく、未だかつて無い人混みを体験できるだろうとは思っていました。
駅から出ると、早速大変な人の波が、大丸百貨店方面に向かっていました。この時点では私たちは呑気に、なるべく人の少ない道を選んでいこうなどと考えていたのです。暗くなるまでの約一時間を、まず夕食を済ませようと思い、私たちは人の流れから外れて脇道にそれました。きっとどこの店も満員でしょう。目の前に、丸善(書店)があって、世界の絵本の展示をしていると看板が見えましたので、入りました。子供たちのクリスマスプレゼントにピーナッツとマドレーヌのビデオなどを購入しました。それにしても、タンタンをだっこしての買い物は疲れます。丸善はいい店ですが、通路が狭く、子供をだっこして、リュックサックをしょってみてまわるのはかなり神経を使います。おまけにエリポンが店の中でおしめにやってしまいました!(これはとうさんが男子トイレで処理しました。もちろん、おしめの交換台のようなものはありません)はじめから、色々と上手くいかないことが続いたのです。
丸善を、わりと満足してでてきた私たちは、食事の出来そうな場所を探すことにしました。贅沢を言える状況でないことは、人混みを見れば想像がつきます。隣が南京町、中華街です。入っていけばラーメンくらいは食べられるだろう、、、という考えはまったく甘いのですが、その時点ではそうは思いませんでした。
私たちは、南京町に入るのは初めてでした。狭い脇道が入り組んでいて、気がついたときにはすごい人波に飲み込まれていました。とてもではないけれど、ラーメン屋に入るどころではなくなっていたのです。通りには人があふれ、その脇には中華料理屋の出店が並んでいます。とりあえず、ごま饅頭を人数分買って、遅くなりそうな晩ご飯までのつなぎにすることにしました。人混みは確かにルミナリエに向かっているようですが、もう、自分たちの意志とは関係なく、流されるだけです。とうさんがタンタンをだっこして、かあさんはエリポンをおんぶしています。もちろんエリポンの方が重たいのですが、赤ん坊は自分で掴まろうとしてくれないので、長いことだっこしているのは辛いのです。ナミンチとヨウカラは必死になって歩いています。人混みは容赦ありません。そのうち、雨粒が落ちてきました。と思うと、夕立のような本降りに、、、どこかで雨宿りをしようにも、身動きがとれず、濡れるがままです。行列全体が雨から逃れようとするので急に動く速度が増しました。もし、何かにつまずきでもしたら、押し寄せる人混みに踏みつぶされて、命はないかもしれません。ナミンチは無言で歩き続けます。ヨウカラは半泣きでもう帰りたいと叫んでいます。だっこしてあげたいけれど、二人いっぺんには無理です。
なんとか、南京町から大丸の前の広い通りにでた辺りで、雨は上がり、(それでも頭はずぶぬれになりましたが)南京町から出てきた人と元町駅方面から流れてくる人混みがぶつかって、どうにもならない状況になりました。大丸の前に来たときに遠目にルミナリエの灯りが見えましたが、背の低い子供たちには見えません。それどころか、人混みの中で子供は後ろの人から見えないので、隙間があると勘違いした人が割り込んでこようとするのです。きわめて危険な状況です。ルミナリエが見えて、あと30分くらい耐えれば、、、と思った時点で引き返す覚悟を決めました。大丸の中に入ってしまうことにしたのです。それでも、通りを斜めに横切らなくてはなりません。決意を固めて、左へ向かって人をかき分けるようにして進み、ようやく大丸の店内入口にたどり着きました。ここから入ったら、ルミナリエ方面にはでられませんと、看板が掛かっていましたが、もう未練は無く、私たちは大丸に入って、レストランでそばを食べて帰ってきました。大丸にとっても偉い迷惑だろうなぁ、ルミナリエ。。。。。
去年行った友人の話では、開催期間中に一日か二日、ひどく混む日があるとのこと。その日に当たってしまったのかもしれません。明るいうちに少しでも会場に近づいていれば、まだましだったかもしれない。怪我が無くて良かった。人混みの中を子供に歩かせるのはきわめて危険。子供を連れて行くのは親の自己満足以外の何者でもない。肩車で歩くのが一番安全な方法かとも思うが、、我が家のように親二人に子供4人ではどうにもならない。
警告!!親子連れは近づくべきではありません、ルミナリエ。南京町は、何もないときに改めて行きましょう。美味しそうなレストランが沢山ありました。
翌日よりエリポンが熱を出すというおまけ付きでした。