おやこニュース・お出かけ情報
兵庫県神戸市立。六甲山の上。羊たちのパラダイス
作成日:9/16/00;修正:2/4/03: 12/27/03|履歴|関連ページ|ホーム
オリンピックが始まり、少々心配はしていたのだが、ビバリーヒルズとオンエアバトルは若干時間がずれ込んだものの放映があった。例によって、バトルを見ながらのとうさんかあさんの首脳会談の結果 、明日に行き先は六甲山牧場に決定。こちらに来て半年以上になるが、六甲山に上がるのは夜景を見に再度山に行ったきりである。六甲山牧場は二人ともはじめてであるが、多分子供たちが動物と戯れることが出来るはず。子供たちは動物と遊ぶのが大好きだから、と言うことですんなり決まった。
当日は、朝からお弁当(おにぎり、いなり、そのほか)を作り、ナミンチ、ヨウカラも手伝って、準備万端出発した。天気は快晴でカラッとした良い日よりである。六甲山有料道路(100円)から六甲山頂方面 に向かうと、神戸市立六甲山牧場の駐車場入り口が見えてきた。北側の駐車場に車を止め、入場した。
入場料は大人350円 小学生以上の子供は200円と、まあ格安と言っていいのではないだろうか。駐車料金は500円である。神戸市株式会社としてはまずまず良心的なお値段である。11時過ぎ頃はまだ駐車場の空きもあった。入場後は少々狭い野原をピクニックする感覚。小道を歩いて、(結構起伏がある)行くと両側に、馬小屋(木曽駒という珍しい馬)やポニーの小屋(乗馬は300円、但し、時間帯が決まっている)があり、ふと見ると坂のふもとで羊がうろうろしている。
珍しい気分で子供たちがさわりに行く。ぶぇーーーと啼きながら自慢げな羊。私が主役と言いたげだ。ところが、歩いて行くにつれ、いるわいるわ、そこら辺羊だらけである。牧場の中を放し飼いにしているのである。あっちでもこっちでもぶぇ〜〜〜〜っと啼いている。坂を上りきったところにちょっとした芝生の広場があって、そこに敷物を広げてお弁当を食べることにした。すでに何組か先客がいる。外でお弁当を突っつくなんて実に久しぶり。空気が澄んでいて淡路島まで見渡せる。日差しは強いが割に涼しくまさにピクニック日和。
いい気分でいたところで突然子供の悲鳴。羊が隣の家族のお弁当に突進したのだ。お隣さんは大混乱。我が家も身構える。次々に羊の行列が坂を上ってやってくる。思わず迷惑な奴らだと言う目で見てしまう。寄ってくる奴らはとうさんが睨みつける。我々はありんこが弁当に入ってきたくらいで、何とか弁当を食べ終えた。
そうこうしているうちにナミンチがトイレに行きたいと言い出す。くれぐれも入り口で済ませてくることをおすすめする。トイレは近くにはないから、坂道を下って入り口まで戻らなければならない。
さらに先の坂を下った向こうに遊具があり、子供たちが集まっている所をナミンチはめざとく見つけた。坂をどんどん下ってゆく。突然羊の野郎が駆け下りてきて、人々の脇をすり抜けてゆく。と見ると立ち止まって道ばたに脱糞、もう一頭はしゃがみ込んで放尿、、、はっと気が付くとそこら辺じゅう羊の糞だらけである。やっかいなことになった。ナミンチは糞をさけてくれるだろうが、エリポンはどうせ裸足になるに決まっている。これは覚悟を決めねばなるまい。かなりの急坂を下って、(ちょっと妊婦には厳しいと思います)丸太広場へ。丸太の遊具とは名ばかりで、すべてプラスチック製である。ナミンチはポニー乗馬に未練があるらしかったが、子馬に跨るだけで300円も払うのは我が家の経済が許さんとは直接言わず、時間がどうのこうの言ってごまかす。ナミンチも不承不承プラスチック丸太によじ登る。ヨウカラはマイペースで丸太の上から手を振っている。もっとマイペースなのはエリポンで、丸太はほったらかしで、芝生の上で羊たちと戯れ続けて大声を上げている。そのときはそうは思わなかったが、今思うとまるでハイジである。幸い靴は脱いでいなかったが、靴とすねの辺りが羊の糞だらけ、それがかさかさに乾いていて拭くのに難儀した。ばあちゃんもエリポンがあまりに自分勝手に遊んでいるのでびっくり。 親のことは全くほったらかしである。
そのあと、チーズ館によって、おみやげにチーズケーキを買って、その間、とうさんは展示を眺めてチーズの色々を勉強した。
この辺は余り子供向けとは言えない。ソフトクリーム(350円)と絞り立て牛乳(150円)はなかなか美味しかったが、ソフトクリームは家族6人には高価。最後にとうさんはエリポンをだっこして、ナミンチと展望台に登り(結構きつい)、瀬戸内海を眺め、牛小屋で乳牛を見てから退場した。
天気が良かったので、いい思い出にはなったが、臨月の女房にはかなり無理があった。もっと色々な動物に触れるのかと思っていたが、羊のいいようにされてしまった印象。うさぎには触れるはずだったのだが、動物目当てにしても、ピクニックを目的にするにも少々中途半端かと思う。動物なら王子動物園の方がいいだろうし、六甲山の上ならもっといいピクニックコースがありそう。まあ、一カ所でその両方が楽しめると言うメリットはあるが、きわめて人工的な感じ、と言うと贅沢だろうか。もう一度行くかと訊かれると、ちょっと考えてしまう。 六甲山のドライブは、子供たちの車酔いに十分な対策が必要と思う。