段落と改行の関係について。いくつかのサイトで話題になっていた。
で、出所は、
ふたつのことが論じられていると思う。一つは、改行を制御すること。もう一つは、段落の間の関係を改行幅(段落の間の空間の広さ)で表現すること。
文が集まって段落になり、段落が集まって文章になる。日本語の宿命と思うけれど、英文と違ってワードラップが効かないので、変なところで改行されることがある。改行を制御したいということであれば、意図したところで改行することに加えて、意図しないところで改行させない(二重否定になるけれども)という制御が必要になる。後者はBRでは実現できず、preformatted textを使うしかないと思う。
連続した段落の前後関係で、広く開いているところ、ごく近いところがある。HTMLの<p>でマークアップすると、一律に段落として分けられるけれど、距離感を表現する方法はいくつかある。
「続brとp」の中で、小説家がページめくりを配慮して文を構成していることに触れられている。紙メディアでやっていることをウエブブラウザでやると、ページ振り分けということになる。リンク要素で次のページにジャンプさせるのがスマートなやり方だが、現実には「つづく」のような、アンカーを入れなくてはならないので、興ざめさせるかもしれない。
見出し要素でいくつかの段落を括るのは、このページでもやっている。見出しが邪魔というなら、章番号のような連続的な数字を見出しとして目立たないようにしたら良いのではないか。
<HR>で区切るのが、元々の文書の構造をそのまま残すことが出来てもっとも現実的な方法と思う。かつて、picoBBSのリソースを過去ログにまとめたとき、<br>は<p>に置き換えて、<br><br>は<hr>に置き換えた。久樹さんも段落を<hr>で区切っていらっしゃる。
以上の三つを適切に組み合わると、そこそこ観賞に堪える段落構成を実現できるのではないか。<br>連打の方が簡単といえばその通りだけれど。俳句や詩のような場合は<br>の出番だと思うが、<p>とどっちが適切かという論議には意味がない。
かつて、メディアがLPレコードであった時代に、ミュージシャンはA面、B面の一曲目と最後のトラックを特別に意識していたと思う。それがCDになり、HDDプレーヤーに置き換わって状況が変わってきている。メディアの変化に作り手が対応せざるを得ない例として。