挿入、削除、訂正:2005-10-06

ウエブページを公開した後に、間違いに気がつくことがある。クールなURIは変わらない。間違いを訂正することにはやぶさかでないが、適切なマークアップを施すことに鑑みて、悩むことがある。調べてみる。(参考資料:W3C勧告私的日本語訳、9.4 文書の変更に目印をつける: INS要素とDEL要素

書き加えるだけなら、そう難しいことはない。<ins>要素はインラインレベル、ブロックレベルの両方の要素として使うことが出来る。簡単な挿入であれば、既にある文中に<ins>でマークアップしてインライン要素として加えればよい。新たに段落を書き加えるのなら、<ins>をブロックレベル要素として、「以下○月×日に追記」のような見出しを付けて書き加えると良いだろう。同様に、単純な削除は、<del>で括ればよい。マークアップ上考慮するべきことは、インライン要素として振舞っている場合はブロックレベル内容を含んではならない。と言う点。そして、datetime属性で変更を加えた日時を示すこと。

文書中のある部分を修正する場合はどうするか。ある部分を削除し、書き直した部分を挿入する。<del>無知に基づく間違い</del><ins>調べて修正した内容</ins>とやればよいのだろう。この場合、<del>が前、<ins>が後ろとなる。こうやって修正を加えると、ブラウザ画面の表示はかなりゴチャゴチャとして、見苦しくなる。しかし、勧告によると、ユーザエージェントは、変更点を明確にするような方法で、挿入されたテキストあるいは削除されたテキストをレンダリングする必要がある。と云うことなので、やむを得ない。むしろ、削除、挿入のやり方次第で、インライン要素として細々と直すより、ブロックレベル要素として扱って、段落単位でごっそりと訂正する方が、読む側にはわかりやすくなるかもしれない。

修正の理由を示す必要がある場合は、可能であればcite属性で文書の変更理由を説明しているリソースの所在を明記する。URIで示すことが出来ない場合は、title属性の属性値として当該要素に関する助言的情報を提供すると云う手を使えるのではないか。