フレームやテーブル、画像によるナビゲーション、意味不明なメニューなどの物理的なレイアウトは、一般に作成者の独りよがりで、時として情報のアクセシビリティを寧ろ低下させ、場合によって、市民生活を危機に陥れるかも知れない。
NHKは上下分割のフレームページで、上のフレームが画像によるタイトルとナビゲーション、そしてテーブルを使ったメニュー。フレームのボーダーが消してあって、情報本文(下フレーム)はテーブルでレイアウトしている。
上下分割フレームの場合、上下スクロールに気付かず、肝心な情報を見逃す恐れがある。下フレームのほとんど無意味なテーブルレイアウトは、横幅がピクセルで指定されており、幅の狭いウインドウでスクロールに気が付かない場合、情報を見逃す可能性がある。
気象庁(http://www.jma.go.jp/JMA_HP/jma/index.html)の方は、トップページに難がある。肝心の「リアルタイム情報」(それ以外のリンクは、一般市民にはほとんど意味のないものばかり)のリンクが画像をアンカーに使っており、Altは指定してあるものの、即座に理解し難いほど長い。
alt="気象警報・注意報、天気予報、気象情報、津波警報・注意報、地震情報、火山情報、気象衛星画像、レーダーなどはこちらからご覧になれます。"
さらに、アンカー画像には、border="0"が指定してあり、且つ、widthとhightの指定がない。画像を読み込まない設定にしていると、妙なことになる。サファリで、画像を表示しない設定にすると、全くアンカーが見つけられない。
余り意地悪を云わずに、画像を表示して、ユーザースタイルシートも外すことにする。
気象情報のページは完全なテーブルによるレイアウトである。このページは大変拙い。私は特にウインドウを小さくしているわけではないが、このページを開くと、左にあたかもフレームのようなメニュー。右に、現在までの気象情報のリンクが一覧になっている。この一覧が長大なために、開いたウインドウ全面がリンクアンカーで占められる。試しに、「大潮による高い潮位に関する全般潮位情報 第1号」をクリックすると、何も起こらない。不思議だ。何も出ない。何度クリックしても同じ。既訪問リンクの色も変わらない。リンクが切れているか、何か間違っているのかと思うのが普通だろう。しかし、アンカーをクリックして、下の方にスクロールしてゆくと、情報の本文が出てくる。一番重要な情報が、テーブルの一番最後のセルに収められているのだ。
気が付くのにしばらく掛かった。こんなことなら、小窓が新たに開く方がまだマシだろう。
情報を見つけられるかどうかで、命に関わる可能性もあるだけに、改善していただきたいと、切に思う。
というか、何週間も前の気象情報をズラリと並べて、何か意味あるのか?と、問いたい。