Keynote3の互換性(2006-02-18)

Keynote3を手に入れて、使った。昨年用意したパワーポイントファイルをKeynote2で読み込んで修正していた。土壇場でKeynote3を入手し切り替えた。この切り替えはふたつの点でかなりの覚悟が必要である。

Keynote3をインストールすると、iWork '06と云うフォルダが作製され、旧バージョンは削除されずに残るため、新旧二つのKeynoteを同時に起動することが可能である。但し、Keynote2で作製したファイルをダブルクリックすると自動的にKeynote3が起動する。(Keynoteについてを開いてバージョンを確認する以外にほとんど見分けは付かない)ファイルを保存する際に、

この書類は古いバージョンのKeynoteで作成されています。''保存'をクリックすると、古いバージョンのKeynoteでこの書類を開けなくなります。この書類のバージョンを維持するには、"ファイル">"別名で保存"と選択します。

「別名で保存」「キャンセル」「保存」

と云うアラートが出る。「別名で保存」ダイアローグにはiWork '05フォーマットで保存というチェックボックスがある。「iWork '05フォーマット」をKeynoteヘルプでみると、

iWork '06 で作成したスライドショーは、ほかのユーザが iWork '05 で見ることができるように保存することができます。

「iWork '06」の新機能である、3D グラフや表の書式などは、「iWork '05」でプレゼンテーションを開くと変換されるか、保存されなくなります。 オーディオやムービーファイルなどのほかの要素は、正常に再生されます。

iWork '05フォーマットとは、Keynote2形式のファイルのことらしい。

もう一つの厄介な点は、Keynote2ファイルをKeynote3で読み込むとレイアウトが崩れること。恐らく、同じ名前のテーマでも、新バージョンでテキストの行間や段落前後の間隔が手直しされたためと思われる。実際にはKeynote2で画面に収まっていたテキストがKeynote3で読み込むとはみ出ることがある。これは極めて拙い点。前回も触れたが、Keynote3はアニメーション設定の自由度が格段に上がっているので、レイアウトを確認して修正する余裕があるのなら新バージョンに乗り換える価値はあると思う。