だらだらと、書く。
マイクロソフトオフィスというソフトは、仕事でしばしば使う。もっていないとどうにもならない。のでもっている。使わずに済むなら、使いたくないが、使っている。
オフィスは二面性があると思う。使い方を心得た人が上手に使うと、大変有意義であるけれども、私が見かけるオフィス文書の大半は、明らかに使い方を心得ていない人が印刷用のレイアウトの道具として使っている。パワーポイントはプロジェクタで見せる資料をレイアウト、ワードは印刷用の文書をレイアウト、エクセルに至っては、所謂テーブルレイアウトをする道具。集計も統計も関係なしで使われる。二面性とは、こういった使い方を心得ずに使う用途にも十分に対応しているということ。使い方を心得ずに使うとは妙な表現だが、要するにバーチャル用紙に文字を並べ刹那的にレイアウトして、並べたとおりに印刷するする道具として。
推理ドラマに登場する脅迫状を思い出して欲しい。新聞や週刊誌の活字を切り抜いて、白紙に並べて文書を作り、コピーを取って配る。そういう作業をデジタル化したような使い方である。仕事で回ってくるテンプレートの多くはそんな感じだ。
おぉ、このテンプレートは良くできている!と感心させられることはまず無い。
私は、テンプレートに入力する前に、まずどうやったらテンプレートを壊さずに入力できるか考え、必要に応じて作り直す。ワード書類テンプレートのほとんど全てはテーブルである。表のプロパティなどが適切に設定されていることはほとんど無い。何が重要かを見定め、表のレイアウトを崩さないように工夫する。ずらりと並んだ半角スペースをタブやインデントに置き換えたり、全角スペースを均等割り付けとする。一般に、テンプレートを埋める作業は見てくれが極めて重要なのだ。スタイルが下手に設定してあるより、最初から無い方がよい。
どうしてこれをわざわざキーボードから打ち込まねばならないのか、全く理不尽である。
テンプレートを印刷して空欄に手書きで書き込むなら、大変楽ですぐに済む。現実的にも、これで十分な筈だ。しかし、事務員諸氏がDOCファイルをわざわざ配布するということは、空欄(一見空欄だが、スペース記号で満たされている)に自分でカーソルを動かして必要事項を入力せよ、ということだ。氏名にふりがなをキーボードから入力せよというわけで、下手に入力すると氏名欄の後ろにある「印」がずれる。ワードはこの手のテンプレート機能に対応していない筈はないよね。
私は講習会の講師がお給料を貰う仕事(デューティと呼ぶことがある)であるけれども、職場にいる時間の大半は、お給料と余り関係のない専門的な研究と呼ばれる作業に費やしている。講習会の準備やら、いただくメールの返信、それから、様々な書類を埋める作業をデスクワークと呼び、研究に関わる作業をベンチワークと呼んで区別する。私はベンチと事務机を同じ部屋に背中合わせに置いている。
事務机は普通のスチールデスクでパソコン一式が置いてあり、LANを経由でインターネットに接続されている。デスク上にはいささか古くなったパワーブックG4と巨大な三菱製19インチCRTのデュアルモニタ、それからKensington TurboBallとPFU HappyHacking Keyboard Lite2にテンキーパッド、USBのハブ。
いまではもっと散らかっているが、概念としては、昨年の記事を見て貰うと良いだろう。
あとは、USB接続のプリンタを窓際の棚に置いている。そういえば割と気に入って使っていたHP5500は突然印刷作業を受け付けなくなり、とある機械のおまけで今は誰も使っていないPM890Cを引っ張り出して使っている。印刷のスピード、クオリティ、等々、PM890Cはあんまり良いところがない。設計が古いのだろうが、ガッカリさせられる。あと、別室のカラー及びモノクロのレーザープリンタ(沖電気製Microline5300と同22N)にLAN経由で繋がっている。5300は、カタログやウエブページをカラーで素早くプリントアウトするには好都合だが、画像データを印刷するにはクオリティが低い。22Nの方も、マック用のドライバが駄目すぎ。先ほど探してみたら新しいドライバがリリースされている。 MacOS
X 10.4.9での動作確認が完了しましたので、適用OSにMacOS X 10.4.9日本語版を追加しました。
って、中身は変わっていないらしい。
ver 2.0.0となっているが、明日職場に行ったら試してみよう。
さて、私の仕事にはパソコンは大して要らない。上記、デスクワークにはパソコンが必須であるけれども、それは私の仕事の本分とはかけ離れている。労力の大半を費やすベンチワークにパソコンが占める割合はさほど多くない。作業の記録やまとめを残す必要があるが、大抵はノートに手書きで、パソコン入力に置き換えることは難しい。数値をまとめるときは表計算、画像を残すときはiPhotoや画像処理ソフト、出てきたデータを発表する時にはワープロを使うが、仕事そのものに、パソコンを使いこなす必要はほとんど無い。
あと、講習会の資料作り。受講生たちはパワーポイントで講習内容をプレゼンテーションされるのに慣れている。マイクロソフトワードで資料をきれいに配置して、プリンターで打ち出したものをA4とかA3とかBナンタラのコピー用紙に打ち出して、ステープラーで綴じて渡すと大変喜ぶ。他の多くの教官がやっていることと同じことをすると、安心するらしい。そういう準備をパソコンでやるが、実際には昨年準備したものにマイナーチェンジを加える程度だから、たいしたことはない。複製したフォルダの名前を2006から2007に書き換えて、あとちょっと内容をいじる程度である。
事務系職員のデスクにパソコンが並んでいる。おそらく、各人に一台ずつ職場から提供されている。富士通のデスクトップを使っている人が多いように思う。一台ずつ用意されているから、事務員さんたちは何でもパソコンでやり遂げようとする。やり遂げた結果が、添付ファイルや印刷したものとして、私の元に届く。
あとは、事務的な書類の提出。事務員さんたちはマイクロソフトのオフィスというソフトウエアが好きである。
私が思うに、文書の体裁を整えるという、従来の事務員の仕事の意味は、ずいぶん変質している。文書の内容を考え、整理して企画する能力と、その文書をレイアウトして体裁を整える能力、この二つがかつては不可分だった。しかし、この頃は違う。文書をレイアウトする能力はパソコンソフトを操作するスキルとほぼ同義である。更に、印刷した場合の見てくれが整っていれば良かった時代はすでに過ぎ去っている。なぜなら、メールを使ったやりとりが主流となり、印刷して配るよりも、パソコンで作製したファイルを添付して配布する方が簡単であるから。マイクロソフト社の下心と疑うのだが、マックでは印刷可能なあらゆる文書を簡単にPDF書類に変換できるのに対して、ウインドウズではPDFに変換するよりもオフィス文書のまま配るのが簡単で主流らしい。オフィス文書で配る背景には、二つの前提がある。すなわち、受け取る側がオフィススウィートを所有していること、そして、その必要があるかどうかにかかわらず文書は再利用される(同じソフトウエア上で開かれ、手を加えられる)こと。
ここで重要なのは、文書を作成する側が印刷した場合のレイアウトを整えるのに手一杯となり、文書を再利用する際の利便性を考慮しないこと。意図不明のワード文書を開いて、作製者の意図をくみ取り、適切な修正を加えて保存することの困難さを思う。一般にこれらの文書は一人の事務員から複数の担当者に配布される。例えば100名に配られたとして、一人が30分ずつ不出来なテンプレート書類の書き直しに無駄な時間を費やせば、合わせて3,000分、50時間の労働力を無駄に消費する原因をまき散らしたことになる。
私の主張だが、事務職は、文書の内容を考える事務員と書類を作るスキルを持った事務員に分けるべきである。出来の悪い文書を配るのは止めて欲しい。机にパソコンを置くから、パソコンに拘るのだ。書類の大半は手書きで十分。時間の無駄。出来の悪いテンプレートを配ることは、威力業務妨害かなんかしらんけど、とにかく自粛、取り締まり、何でも良いから、ようするに下手くそはパソコンに手を出すなといいたい。
私が使っているのは、オフィス2004 for Macという最新版なのだが、すでに2007年である。
マイクロソフト、「Office
2008 for Mac」の発売計画を発表 という話題に気がつかれただろうか。Intel プロセッサ搭載マックに対応した初のユニバーサル
バージョンとなるマックファン待望の「Microsoft(R) Office 2008 for Mac」を2007年後半に発売
する計画をMacworld
Conference & Expo 2007で発表したとのこと。マックファン待望?マックユーザーだろ、そこんとこは。無駄と知りつつ希望を述べれば、もっと軽く動作して欲しいということと、オフィス内部の互換性を十分に確保して欲しい。つまり、エクセルの表をワードに取り込んだりとか、そこら辺の互換性の話し。マックで作ったらウインドウズでちょっとずれる、とか、その手の話しは別にどうでも良い。私は全然気にしてない。
で、オフィスの現行バージョンのディスカウントに乗せられない方が良いだろうな。
もう少し以前は、ワードプロセッサはいろいろと役に立っていたのだ。私は当初、一太郎というやつをMS-DOSで使っていて、マックに乗り換えてからマックライトIIというソフトの正規ユーザーになったが、とにかく英文ワープロが必要になり、アメリカに行ったときにWord5.0を含むオフィスを買ったのよ。100ドルのキャッシュバックが付いていて、すごい得した気分になったら、すぐに新バージョンが出て、アップグレード料金はキャッシュバック分を払ってもかなりお釣りがくる訳よ。私は、「騙されたなぁ」と思ったよ。このやり方に「マイクロソフト商法」と名付けてね。
先だって、マックワールドエキスポ2007総力特集と銘打ったMacFan誌(2007年3月)の裏表紙には、Office for macの怒濤の50%OFFという広告が出ていて、2008バージョン発売計画とタイミングを合わせて、旧バージョンで一儲けしようという広告に、何か胡散臭いと私は思ったわけです。
で、私はオフィスをもっているけれども、最近はあんまり使っていません。アップル謹製のiWokで置き換えられるものはそうしている。表計算はエクセルに頼らざるを得ないのだけれど、それ以外はテンプレがオフィス書類で回ってきたときのみ。
但し、iWork、ことにPagesは余り出来がよいと思わない。とにかく重たいし。
それから、Officeを使っていてうんざりするのは、システムが使うフォントが小さいことなんだけれど、これはどうやらOSXのアンチエイリアスになれた人の戯言らしい。私がOSXを始めて使ったとき、メニューなどのフォントが大きすぎる感じがして、違和感をもったことを思い出す。マイクロソフト的には、大きめのフォントはギザギザが目立っちゃうから、目立たない程度の小さなフォントが丁度良いということらしい。
こんなことを書いていて、もしやと思って調べたら、オフィスのアップデータが出ていた。
- セキュリティの改善
- Microsoft Office 2004 for Mac 11.3.4 更新プログラムは、Office 2004 の脆弱性を改善します。これにより、攻撃者が Office 2004 のファイルを使って、あなたのコンピュータのメモリを悪意のあるコードで上書きすることができなくなります。
- 迷惑メール定義ファイルの更新
- この更新プログラムにより、更新された迷惑メールの判別フィルタが適用されます。
- 更新されるファイル
- ファイル (バージョン) Junk E-mail Protection (11.3.4) Microsoft Component Plugin (11.3.4) Microsoft Word (11.3.4) Timezones (11.3.4)
というわけで、2007/2/14にリリースされているのだが、ご存じでしたか?
実は、これをインストールするためには、Microsoft Office 2004 for Mac 11.3.3 更新プログラムを先に適用しておかなくてはならないのです。こちらのリリースは2007-01-10となっています。
Office 2004 の脆弱性および安定性を改善します。これにより、攻撃者が Office 2004 のファイルを使って、あなたのコンピュータのメモリを悪意のあるコードで上書きすることができなくなります。また、この更新プログラムには、以前にリリースされたOffice 2004 更新プログラムのすべての改善点も含まれています。
とのことです。
さて、さらに、マックOSも久しぶりのセキュリティアップデートです。
すべてのユーザの方に、Security Update 2007-004 の適用を推奨します。このアップデートでは、次のコンポーネントでの信頼性とセキュリティの強化が行われます。
- AFP Client
- AirMac
- CarbonCore
- diskdev_cmds
- fetchmail
- ftpd
- gnutar
- Help Viewer
- HID Family
- Installer
- Kerberos
- Libinfo
- Login Window
- network_cmds
- SMB
- System Configuration
- URLMount
- Video Conference
- WebDAV
このアップデートの詳細については、こちらを参照してください:http://docs.info.apple.com/article.html?artnum=61798-ja.
ちょっと考え中。