公私共に多忙、というか、余裕のない6月。
私はジョガーである。学生のころ、走る体験を積み、ジョガーとなった。大学で初めて体育系のクラブ活動を実践し、それまで習慣的に運動に取り組むという経験が無かった。いわゆる「運動神経」にも自信がない。実際に私が取り組んだスポーツは距離スキーだった。念のため申し上げると、雪上のマラソンといわれるが、極めて起伏の激しいコースを周回するから、平坦なコースを滑るということは余りない。周回するということで、登って降っての繰り返しである。非常にきつい。体力勝負で敏捷性や技術が余り必要ないような印象を受けるかもしれないが、そのような事は無い。スキーを滑らせる技術はそのままスピードの差となる。また、細く、不安定なスキーで曲がりくねった狭いコースを下るのは結構なスリルでテクニックの差が出る。
私は技術が足りず、冬場は余り良い成績を残せなかった。夏場の陸上トレーニングに熱中し、いつの間にやらジョガーとなった。フルマラソンも何度か走っている。富士登山競争にも出た事がある。結婚し、二人目、三人目と子供が増えて、走っている余裕がなくなった。時間的余裕というより、むしろ心理的余裕がなくなった。走っている場合じゃないでしょ。そんな暇があったら、家族に尽くしてあげなよ、という事だ。女房に少しでも楽させて、と思ったら、のんきにジョギングなど出来なかった。私のジョギングの習慣はすっかり失われた。
少なくとも、西宮に引っ越してきてから6年余り、ボスの昼休みのジョギングにつきあうことが何度かあった程度で、何もしない状況が続いていた。子供たちがかなり手を離れて、自由が利くようになってきた、というより、子供たち一人ずつの都合に合わせるのが事実上不可能になって来て、結果的に自分の時間が出来た。私だけでなく、妻も育児以外の事に時間を費やすようになってきた。(小学校のボランティア活動や、PTA活動に加えて、朝にウォーキングを楽しんでいる。)ちょうどよいタイミングでiMacを購入し、予算がいくら不足したために家計を節約する必要があり喫煙を止めることにした。(これで月に5000円程度の節約となる)お金以上に節約できるのは時間で、結局ジョギングを楽しむ時間が確保できた。良い循環である。
職場で昼休み、または夕方にジョギングに出かける。先ず、Googleマップで周辺の地図を確認し、手ごろな道を探す。人通りが少なく、風通しが良く車が少ない道。景色に変化があり、周回路を作れるルート。交通信号も少ない方が良い。途中で引き返すなどのアレンジが利く方が良い。Googleマップはジョギングコースの設定に向いている。但し、走り良い道を見つけ出すには経験と勘が必要である。
Googleマップにいくらか注文をつけるとすると、少々データが古いこと。走っていると無いはずの道があったりして少々困惑する。また、車向けの地図で、遊歩道などは判別しにくいことがある。ジョガー向けに、距離を計測する仕組みを作ってくれると嬉しい。マップ上をクリックしていって、それらを日にちごとに記録したり、走行距離を算出したりというような使い方が出来れば、Googleマップをきっかけとしたジョギングブームが起こるかもしれない。
自宅の新築を計画しており、現在進行中である。今まで、かなり高額の家賃を払いつつ広めの賃貸アパート(普通にはマンションと呼ぶ)に住んでいた。ワンフロアのマンションから、おそらく三階建ての一戸建てに移ることになる。当然、十分な頭金は無く、巨額の住宅ローンを借りることになる。大きな借金をするのは初めての経験だ。建て前は建て売り住宅なのだが、知人の不動産業者に紹介してもらい、計画が十分に固まっていないため、かなりこちらの意向を取り入れてもらっている。一生に一度の高い買い物をするのだから、念入りに調べて、十分に希望を聞いてもらうようにと、いろいろな人からアドバイスを受けたが、いっそ建て売り、目の前にある家を、買うか買わないかで判断する方がはるかに簡単と思う。不動産業者や建築士、銀行のローン担当者などと何度も打ち合わせをした。休日は住宅の展示や家具屋などを見て回る。そんなわけで、なかなかゆっくりと時間がとれない。
加えて、例年秋に開催される会議が、今年はこの時期に行われる。その準備やら、前回も紹介した書類の作成やら、予定が立て込んだ。これらが更新が滞った言い訳である。それから、ワールドカップサッカーもやっている。(ほとんど見られない)
新築の計画に、ファックスが是非とも必要であることに気がついた。まぁ、普段は滅多に使わないと思うが、こういった時にあるのと無いのとでは大違いなのだ。この機会に購入しようかと思ったら、なんと、OSX10.4は標準でファックス機能を備えていることに気付いた。タイガーの200を超える新機能の一つというわけだ。ファックス受信に必要なものは、電話線とモデム、そしてプリンタと用紙である。iMacにはモデムが付いていないので、モデム内蔵のPowerMacGを利用している。電話線はジャックからADSLモデムを経由して、アダプタで二またに分岐させた電話線の一方に固定電話、もう一方をパソコンに繋いだ。ちゃちなアダプタが500円ほどで、ファックス受信のための唯一の出費である。
送信は、手書き原稿を読み込むフラットベッドスキャナと画像処理ソフトが必要となる。Canonの古いUSBスキャナとPhotoshopElement2.0の組み合わせである。読み込んでから、要するにアプリケーション上で印刷するときの「プリント」ダイアログの「PDF」メニューの中から「PDFをファックス…」を選んでやれば良い。プリントダイアログが表示され、送信先のファックス番号を入力して「ファックス」をクリックしたら良い。ドライバそのもの、あるいはATOKとの相性に問題があるのかもしれないが、ファックス番号欄に数字を入力しにくい。ちょっとしたバグかもしれない。
ファックスを受ける時は、まずパソコンを起動させねばならない。iMacの起動は速いけれど、PowerMacG4の方はかなり時間がかかる。あらかじめ、ファックスを送る旨、電話で連絡を頂いた方がよいかもしれない。ファックスとはっきりしている呼び出し音が鳴ったら、ウインドウ上のメニューバーにある電話マークから、直ぐに応答を選ぶとよい。もし、間違えて受話器を取ってしまった場合は、そのままパソコンから「応答」を選んで、受話器を置けば、ピーヒャラヒャラ、と応答して受信できるはずである。受信が済むと、自動的にプリントが始まる。但し、プリンタと用紙がセットできていれば、ということだが。一応、扱い方を長女に念入りに説明したのだが、それでも受話器を取ってしまいどうしてよいか分からなくなったとのこと。再送信のときも、また懲りずに受話器を取ってしまい、結局この時はうまく通じなかったらしい。
それにしても、私は日ごろ滅多にファックスを使うことが無いが、ファックスは何だか不安がつきまとう道具である。間違った番号につながったらどうなるのか。セキュリティの方は大丈夫なのか。自分で送信したファックスを自分で確認する術が無いので、どれほどうまくいっているのかよく分からない。とりあえず通じているらしいのだが。
Tigerのファックス送受信の仕組みはなかなか優れものと思う。受信と送信の内容をどこかに保存しておけるとよいと思う。出来そうだが、どこに保存されているのか分からない。なにか、ちょっとしたバグがあるようで、まごつくことがある。
例年、秋にある会議が、今年に限って6月になった。私のプレゼンテーションは最終日。ポスターによる発表である。ところが、その準備が件の書類作りや家作りの重要な準備段階と重なってしまい、本来私にとって大変重要な会議のはずが、余り身が入らない状況になってしまった。
というわけで、自分のプレゼンテーションは脇によけて、見聞きしてきたものを話題にする。会議はスクリーンを使ったシンポジウムとボードを使ったポスターセッションの二通りである。ポスターの方は、大判ポスターが増えてきたと思うが、おそらく全体の半分程度。PowerPointでやっている限り、大判ポスター作りは手間がかかるばかりで、メリットは余り多くない。(見栄えと掲示の手間が省ける点がプラスポイント。逆にマイナスポイントとして、修正が困難、運搬に苦労する、作るのが面倒、など)。私はPowerPointを使ったが、多くの人も同じようなものだと思う。PowerPointに大判ポスター作成向け新しい機能が付加されるか、大判ポスター向けの新しいソフトの登場があれば、劇的に普及するかもしれない。しかし、現状ではこんなものだろう。
スクリーンを使ったシンポジウムの方も、おそらくPowerPointが100パーセント使われていたと思うが、旧態然としたプレゼンテーションばかり。世の中の進歩、発表内容(学術研究成果)の進歩の速さに比べて、プレゼンテーションという情報処理技術の進歩は実にのんびりとしている。要するに、マイクロソフトオフィスという縛りがあり、オフィスの進歩がプレゼンテーションの進歩ということ。画一的なソフトで、なんの競争も無い。まぁ、進歩する訳がない状況になっている。
追記予定。だったのだけれども、月が変わってしまったので、このままにしておくことにする。