眠い。それから、ネタがない、と思っていたら、降って湧いた。
どうも、体調が思わしくない。数ヶ月前から、喉の辺りの違和感が気になっていたが、とにかく医者嫌い。しかし、少々やばい気がして、ついに近所の耳鼻科を受診した。
「あぁ、これは拙いですね。直ぐに精密検査を受けましょう。」という話になって入院、手術、もしくは、手遅れですから云々、なんてことになったらどうしようか。まぁ、保険はそこそこ入っているから、入院成金生活が出来るかもしれない。などと考えつつ、しかし、耳鼻科は中学生の頃、扁桃腺の手術を受けて以来。
問診票に症状などを書き込み、しばらくして診察室に呼ばれる。女医さんである。簡単な問診、診察を受け、内視鏡検査を受けることになった。鼻の穴からミニチュアサイズの胃カメラ(の様なもの)を差し込み、喉の奥を診て写真を撮る。診察台の横に液晶モニタがあり、画像が表示される。OS9で起動したマックである。画像のキャプチャと保存、ブラウジングにくわえて、おそらく、患者情報とリンクさせてデータベースを構築しているのだろうと思う。
様々な測定機器のドライバは今でもマックが生き延びている。私の仕事に使う機器も、マックで動かしたり、データ収集をしているものがいくつかある。しかし、その何れもがOS9で、OSXのドライバが用意されているものは見たことがない。最近のCPUはOS9で起動できないから、こういった用途に用いられるマックは必然的に二世代くらい古いものになる。耳鼻科にあったものは、グラファイトのPowerMacG4だった。どうやら、機器側のインターフェイスの対応が遅れているため、古いOSを使いつづけるケースがあるようだ。
喉はどうもありません、ということで、とりあえずひと安心。
ところで、アップデータが出ている。これが今回、大変なトラブルの元となった。
Java セキュリティアップデートにより、多くのセキュリティ面の強化が行われます。すべての Macintosh ユーザの方にこのアップデートを推奨します。次の箇所のアップデートが含まれています:
- Java 1.3.1
- Java 1.4.2
このアップデートの詳細については、http://www.info.apple.com/kbnum/n61798-jaを参照してください:
iTunes 4.9 以降から、携帯電話に音楽を転送する機能が搭載されています。このドライバは、「iTunes」がサポートしている携帯電話と通信するために必要です。
携帯電話フリーの私には、多分、関係ないのだけれども。
確信はない。職場で使っているパワーブックは何の問題もなかった。自宅のPowerMac G4-400/Sonnet Crescendo ZIF 1GHzの方が、アップデータ適用後に起動しなくなった。 起動ボタンからグレーアップル表示で、そこから先に進まなくなった。風車の回転が始まらない。(他に、このようなトラブルの話は聞いていないので、極めて限られた環境のみで生じたか、たまたま私の運が悪かっただけかもしれない。また、以下に述べる、システム再インストールが最上の解決策であったとは到底思えず、より合理的なトラブルシューティングが可能だったのではないかと思う。何にせよ、システム再インストールは、最終的な手段である。)
OSは、OSX 10.3に対応していない(らしい)ACARD AEC-6280Mを経由した80GBのドライブにインストールしてある。ACARDがトラブルの原因である可能性を考え、久しぶりにG4のケースを開き、ATAケーブルをACARDからオンボードATAに繋ぎ直した。ついでに、掃除機でたまっていた埃を掃除。しかし、起動しない。ディスクユーティリティで検証しても「問題なし」と出る。意を決し、OSの再インストールとなった。「アーカイブおよびインストール」を選択。数時間を費やし、インストール終了。無事に起動した。それから、ソフトウエアアップデート。
統合アップデートの最適化が100%となるまでさらに数時間が経過。(画像は、ようやく最適化が99%完了し、うれしさの余りキャプチャしたところ。)そのあと、再度「Javaセキュリティアップデート」適用と言うチャレンジは、もう半分自棄。やらんとしゃぁないから、やった。今回は大丈夫。無事に再起動した。無事、と思ったら、そうでもない。
ATOKがメニューに出ない。ATOK17インストールディスクの注意書きに解決法があった。一旦アンインストールし、言語環境設定で「ことえり」を選択した状態で、インストールし直す。その通りやったら、使用可能になったが、ユーザー辞書が急に馬鹿になったような気がする。他に、マウスワークスソフトウエアも入れ直し。こちらの方は、設定は覚えていてくれた。他にも、いくつか起動しないソフトウエアがありそうな気がする。なんと、ドリームウィーバーが起動しない!
ドックのアイコンが跳び跳ね始めるが、スプラッシュ画面が現れず、途中で起動を停止する。ファイアワークスも同じ状況。
ちなみに、ドリームウィーバーとはマクロメディア社製のウエブサイト構築のためのソフト。私は数年来のユーザーで、便利に使っている。ドリームウィーバーの使い方に関するページは、道具としてのパソコン@おやこニュースの中で、おそらく、もっともPage Viewが多い(*1)。まぁ、今やブログ全盛で、この便利なソフトは全く一般ユーザー向けではなくなっているのだが。
しかし、道具としてのパソコンも更新にはドリームウィーバーが必要。CD-ROMを引っ張り出し、再インストールしてみたが、状況は変わらず。どうやら、現行バージョンから導入されたライセンス認証の問題ではないか、と思い至った。購入時にユーザー登録したかどうか定かでない。マクロメディアから様々なメールで案内を受け取っているから、少なくとも一度は登録をしているはず。試しに、ユーザー登録をやり直してみることにした。マクロメディア社のウエブページのフォームにProduct IDを入力し、パスワードを打ち込むのだが、「該当がない」と言うようなアラートが出る。パスワードが違うのかもしれない。やむを得ず、パスワードの問い合わせ画面に必要事項を入力し、メールの返事を待つことにした。フォームの最後に、「通信欄」があったので、「システムを再インストールしたら、起動しなくなりました。」と、書き込んで、送信した。駄目で元々。
ところが翌日、マクロメディアのサポートからメールが二件。一つは、パスワードの再発行通知。もう一つは、サポートの方から直々に、通信欄の質問の件について回答。返事をいただけるなら、もう少し具体的に状況を書けばよかったと思う。しかし、極めて的確な問題の解決法が記載されていたので、その部分を引用(原文のまま)。
Dockのアップリケ−ションが跳ねるが起動しないことがございます。回避方法と致しましてはHot Fix というアップデートをインストールして頂く必要がございます。詳しくは下記のURLをご参照ください。
- アプリケーションが起動しなくなる場合がある
- http://www.macromedia.com/jp/support/general/ts/documents/gn0024.html
すなわち、Mac OS 10.2.8 や 10.3 にアップグレードした際に、 「アーカイブおよびインストール」または、「削除およびインストール」をおこなうと、ソフトウェアのライセンス認証ファイルが正しく転送されないために、起動しなくなるということ。MX 2004 バージョンの全製品が同様の状態に陥る可能性があるらしい。
HotFixを実行後、無事に起動するようになったのだが、ただし、一部の初期設定がリセットされ、何故か新しいサーバーのサイトの情報が消えていたため、書類を引っ張り出しパスワードなどを入力し直した。その点は少々不可解だが、とにかく、極めてレスポンスが早く、また、無事に解決することが出来、私はマクロメディア社とそのサポート体勢を見直した。感銘を受けた。
*1「道具としてのパソコン」はおやこニュースという育児支援サイトの一部なのだというような話は、「道具としてのパソコンについて」には余りきちんと書かれていませんが、そういうものだと認識して頂きたい。おやこニュースは開設以来、数度のサーバー移転を経て5年が経過し、最近のホームページの訪問者は一日20名ほど、その半分ほどは定期的に訪れて下さっているようです。また、サイト全体のPage Viewは300-500程度で、そのかなりの部分が、様々な検索語でヒットした検索エンジン経由の訪問者です。そのため、金曜日の夕方にはパソコン関係、連休前日の夜にはお出かけ関係のページにアクセスが増えるようです。
この、馬鹿げたシステム再インストールにともない、上記に加え、DimageViewer(Konica-Minolta製画像ブラウザ)が動かなくなった。他にも何かあるかもしれない。そして、週末の貴重な数時間を無駄にした。
ややっ!電車の写真を見たいという息子のリクエストでiPhotoを立ち上げようとしたところ、以下の警告が出た。
警告
iPhotoのシステムファイルが見つからないため開くことができません。iLife CDからiPhotoを再インストールして下さい。
やむを得ぬ。再インストールする。まだまだ色々とありそう。覚悟しておかなくては。
そうこうしている間に、iTunesのバージョンが、0.01上がりました。
「iTunes 5」では、より強力で高速になった新しい検索機能が搭載されました。また、iTunes 内や iTunes Music Storeの 100 万曲以上の中から的確に検索するのに役立つ検索バー、プレイリストを整理するためのフォルダ作成機能、音楽の再生や共有およびPodcast を制限するための新しいペアレンタルコントロール機能なども備えました。「iTunes 5.0.1」では、「iTunes 5」に対して安定性が改善されています。
と言うわけで、苦労しました。どうせ苦労するなら、OSX 10.4を用意しておけば良かったといっても、後の祭り。