梅雨明け、即真夏。minoltaα-7dのメモリ管理について、修正(2005-07-26)。
私の職業は、いわゆる情報関係ではない。業務の内容はパソコンと関係ない。パソコンは、自分の仕事を能率的に進める道具として重要だが、その程度のもの。情報にアクセスするための端末。得られた情報を整理し、まとめる。あるいは印刷する。それらをもとに、いろいろと計画を立て、実行する。得られたデータを蓄積し、整理し、分析する。場合によっては、自分の仕事内容を、公開するための道具。無くてはならぬものだが、アマチュア、素人。
こういうことを書いていると、何となく行き詰まる。プログラマや、技術者、セキュリティの専門家の方々が作る有意義なリソースを読むに付け、素人のいい加減な戯言を公開するのに少々行き詰まったような気分になる。読んで下さる方がいらっしゃるらしい。自分のための覚書なのだが、公開している以上、割り切れるものではない。
以前から、職場でデジカメを購入する計画があった。デジカメの需要があり、何か行事があるごとに記念写真を撮るようなことに加えて、実際の仕事の上でも、十分に活用できる。仕事の結果を画像に残す、という作業は日常的にやっている。今までは、ポラロイド写真を使うケースが多かった。デジカメ購入の話が持ち上がって以来、なかなか話がまとまらず、購入に踏み切らなかったのは、デジカメがそのものが日進月歩であることに加え、価格上もピンキリで、「簡単なやつでいいやンか」、という主張を説得するのが面倒だったから。
今回、私が自由に使ってよい予算が当たったので、デジカメ購入に踏み切った。主な目的「仕事の結果を画像に残す」ということを考えると、接写台にカメラを固定し、マクロ用のレンズで正確にピントを合わせることが出来るカメラということになる。およそ25万円ほどを使い、一眼レフデジカメ、KonicaMinolta製α-7 DIGTALの購入に踏み切った。以前の職場では、接写用にニコン製の一眼レフ一式があり、私は必要なデータを自分で撮影し、現像はプロに任せていた。仕事に使うなら、相応の道具が必要という判断をした。本体に加え、縦位置グリップ、100ミリマクロレンズなどを購入した。
先日、カメラ一式が届き、慣熟のため週末家に持って帰り、少々使ってみた。ほとんどマニュアルを見ていない。意味不明のボタンもいくつかあるが、とりあえず撮影するだけならば、さほど困ることはない。痛く感動した。我が家には、共にミノルタ製の一眼レフ(α707Si)とデジカメ(F-100)がある。操作系は慣れているし、私には使いやすい。妻に言わせると、F-100は「お馬鹿な道具」とのこと。要するに、シャッターボタンを押してから、シャッターが落ちるまでに随分と時間が掛かることを言っているのだ。400万画素の画像は、驚くほどきれいであるが、シャッターチャンスを捉える、という、カメラ本来の機能については、絶望的なのだ。例えば、走ってくる電車の写真を撮るような場合は、慣れで何とかなる。タイミングを見計らって、早めにシャッターを切れば、何度か失敗した後に、そこそこフレームに収めることが出来るようになる。しかし、子どもたちの表情をクリップするには、余程の幸運が必要だ。シャッターが切れた頃には、子どもたちは後ろを向いている。
α-7Dは、こういった要求を完璧にこなす。ファインダをのぞき込み、おおっ!と思った瞬間に、シャッターを押せば、その通りに画像が残る。タイムラグはまるで気にならない。α707Siと比べても、オートフォーカスの作動速度がかなり速いため、α-7Dの方がよりクイックな印象を受けた。F-100購入から三年余り経過している。その間のデジカメの進歩か、それとも、値段の差なのかは定かではない。とにかく、シャッターのタイムラグに関しては、全く不満は感じなかった。むしろ、707Siに比べて小さなミラーと、メカニカルなシャッターが無い分、シャッターが切れる時の音やら振動の安っぽさが気になった。家族で渓流の川遊びに出かけ、その時に持参したのだが、恐らく、来月の表紙写真に、その時の作品を使うことになると思う。最新の一眼レフデジカメ、恐るべし。
一応、作例を提示しておく。50ミリマクロF2.8を使って、手持ちでF-100をクローズアップ撮影したもの。
そういえば、「手ぶれ防止機構」が売りらしいのだが、こういった撮影には、多分有効なはず。ただ、自然の中に入ると、被写体の方が揺れる。それに対しては効果がないと思う。余り意識しなかったので、よく分からないというのが本当のところ。
職場で共同利用するのに、いくらか決めごとが必要だ。職場には暗室があり、その中に接写用スタンドがある。カメラをスタンドに固定する。簡単な操作を主張していた人にも、とりあえず、撮影するだけならスイッチを入れ、スタンドの高さを調節し、シャッターを押すだけ。まぁまぁ簡単。少ない操作で十分なクオリティの画像を残すと云う目的に十分である。
但し、データの管理が共同利用の鍵となる。よく考えなくてはならない。撮影した画像のファイルは、カメラ内のメモリに残る。例えば、LANでカメラを共有できると楽でよい。暗室で撮影し、デスクに戻り、自分のパソコンにネットワークから取り込むことが出来る。しかし、α-7dはEtherケーブルを繋ぐように出来ていない。そういった共同利用のための配慮がない。せめてメモリの中に各個人用フォルダをつくって振り分けられると便利だろうが、それも出来そうにない。可能であるが、いちいち保存先のフォルダを選択するのは面倒である。結局、利用を希望する人数分のメディアを購入し、各人専用のメディアをもつことでデータを管理することにした。暗室で撮影し、メモリをスロットから取り出して、自分のデスクに運ぶ。原始的だが、もっともトラブルが少なそうだ。
カメラの付属品にメモリが含まれていない。ミノルタの多くのコンパクトデジカメは、SDカードを採用しているが、α-7dはコンパクトフラッシュがデフォルトである。互換性を意識して、SDカードのアダプタ(ミノルタ純正)を本体と同時に購入した。自宅で予備にしていた128MBのSDカードを使って、試し撮りをした。いろいろ考えたが、余計なアダプタを使わず、コンパクトフラッシュ(128MB)を各自に一枚と、共有のUSB2.0接続のマルチカードリーダーを買うことにした。私はカードリーダーは安いし、各自で用意すべきと思うが、そういう発想はなかなか受け入れられない。
メモリをどうするかに関して、MacFUN誌8月号の「PowerBook武装最前線」という、物々しいタイトルの記事が参考になる。これによると、流通している様々な規格のメモリの中で、もっとも安価なものはSDカード、次いでコンパクトフラッシュ。周辺機器メーカーのサイトを見ると、コンパクトフラッシュはマイクロドライブと互換性があり、そこそこの値段で6GBの容量が手に入る。プロ向け一眼レフがコンパクトフラッシュを採用する理由のひとつだろう。
カードリーダー・ライターについて、雑誌の特集記事で「PCカードアダプタ」を勧めている。私ももっている(何かのおまけに付いてきた)が、その利点は、本体に出っ張り無く収められることのみ。私の場合は、USB2.0インタフェイスカードがPCカードスロットを塞いでおり、現実的でない。また、コンパクトフラッシュ用はその他カード用と別に用意する必要があるらしい。また、PCカードスロットを利用できる人も限られるので、結局、外付けUSB2.0対応のマルチカードリーダーライターを選んだ。
私はクリップドライブでUSB2.0接続のありがたさが身に滲みている。前記、MacFAN誌の特集の後半部分は、コンパクトフラッシュ読み込み速度とインターフェイスの関係をまとめた貴重な資料。それによると、インターフェイスによる差は大きいが、メディア(高速タイプと普及タイプの比較)による差はさほど目立たない。記事には、他にも様々な比較が掲載されており、大変ためになる。私にとってタイムリーな記事だったが、もう二三日早く記事に気が付いていればもっと役に立ったはず。気になる人は、買って読んで下さい。
100ミリマクロは、接写でデータを残す用途には、焦点距離が長すぎる。50ミリがベター。自宅で使っているα-707Siに装着していた50ミリマクロと入れ替えることにした。なんだかんだで、コニカミノルタとソニーがデジタル一眼レフの分野で協力関係を築く云々。ソニーねぇ。ミノルタに得るものはあるのかしら?
夏休みに入り、ピアノの発表会が近づいてきた。三姉妹それぞれ先生が違うので、発表会も三回ある。既に三女の発表会は終了した。次が次女、そして、最後が長女。歳の逆順で進んでいる。今気がついた。
長女と次女は体格がほぼ同じ。それで二人のために発表会用のワンピースを(一着)手に入れようと、妻がいくつか店を廻ったのだが、運悪く品切れ。あるいは、けばけばし過ぎる。別に主役ではないし、舞踏会というわけでもない。発表会の雰囲気も知っている。少しあらたまった程度でよい。何とかしたいと思った妻は、知人に借りることを考え、似たような境遇のご近所の人に相談し、「夏物は、もう時期的に手遅れだが、ネットで何とかなる」、という話を聞いてきた。
土曜の夜「どうにかしてよ。」という妻に、もう一度確認する。妻が知人から聞いた話は、ネットオークションなら、というような話しだった。確かにオークションなら手に入るかもしれないが、私はオークションに手を出したことはない。個人売買であるから、一週間後の発表会に間に合う保証はない、というと、オークションではなく通販だという。何だか、話が通じていない。妻、あるいはその知人は、オークションと通販をごちゃ混ぜにしているのかもしれない。それならば、と、グーグルでいくつかのキーワードを入力して、子供服の通販を検索してみることにした。
検索語に、「通信販売」を加えた途端に、検索件数が膨れ上がる。数十万の検索結果に、途方に暮れる妻に、とりあえずいくつか開いてみたら、と、アドバイス。開いては見たものの、所詮は素人が作ったページである。訳の分からないナビゲーション。どこをクリックしても何も起こらない、というページ。あぁ、これは途中まで作りかけて、やめちゃったのか、これから完成させるつもりか、どっちかだろうねぇ。いくつかのページで実際の商品を眺めることが出来たが、結局、これといったものが見つからず、想像していたよりも、はるかに手強いということに気がついた妻は、一時間ほどクリックしていたが結局諦めてしまった。「ネットの向こうに何でもある、というのは幻想だよ」と、私のアドバイスが、少々皮肉っぽく響いた。
私は、エアチケットを探すのに、十分にオーソライズされた大手企業のサイトを行き来するだけで、ウンザリする。ましてや、初めて見るほとんど素人のページで、探しているぴったりのものが見つけられるとしたら、それは涙ぐましい努力の果て、もしくは、奇跡的な幸運に恵まれたか、どちらかだ。
翌日曜日、子どもたちを私に任せて、梅田に出かけた妻は、阪神デパートであっさりと気に入ったワンピースを手に入れた。とりあえず、解決。
ver. 1.0.5をめぐり、一悶着あったようですが、セキュリティフィックス版が登場。
Mozilla firefoxに複数の脆弱性
2005年 7月20日
Mozilla Foundation は、Firefox の12件の脆弱性に対応した Firefox 1.0.6 をリリースしました。このうち危険度が高以上のものは次の6つです。
- 共通関数オブジェクトを通じたコードの実行
- XHTML ノードの偽装
- スタンドアロンアプリケーションからブラウザを通じて任意のコードが実行される
- 「data:」形式の URL を通じたサイドバーパネルからのスクリプト注入
- 「壁紙として設定」機能を通じたコードの実行
- コンテンツ生成イベントに関する脆弱性
関連情報
(IPAセキュリティセンター経由)
職場で粗大ゴミ処分日。カラースタイルライタープロやら、マイクロライン8wやら、CRTモニタ二台やら。自分の不運の歴史を、廃棄場所に運んだら、気の毒なパソコン機器の山が出来ていた。合掌。