Gotaku Past Logs :160-141

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159 争点

チチ@管理人 / 7/13(金)

選挙が始まりました

国政選挙は、さぼらないことにしています。今回ばかりは、どこに入れようという気分になりません。どうも、首相のところが圧勝しそうだから、そこでないところに入れようか、という程度のものです。

こんなことを考えるのは、バランス感覚のたまもので、どこかが圧勝するのはろくなことにならないと思うからです。つまり、参議院議員などは、余りなり手の多い商売ではありませんし、どうせまともな人は、衆議院に行っちゃいますから、何かをやってもらおうという気が起こりません。

しかも、参議院は解散できないし、任期が長いから、下手な結果が出ると、この先6年苦労することになります。参議院で勝ったからといって、この前負けた衆議院議員が威張り出すのも嫌な感じです。じゃぁどこにしようか、、、というと、ほとほと困ります。

今回はどこの党も改革を主張しています。どこが勝っても改革です。改革っていうのは聞こえがいい。なんか凄いことになりそうで、、、

果たして、改革ちゅうもんが必要なのでしょうか?このまま、のんべんだらりとやっていると、私たちの未来は、酷いことになっちまうんでしょうか?

そうであるとしたら、どんなことになるのか、教えてほしいもんです。このままで大丈夫なんだろうか、、、と、なんとなく、不安はあります。今ある制度の中で、おかしいところを直すというわけにいかない理由を、はっきりさせてほしい。

私は、改革なんかせんでもいいと思う。とりあえずは、今まで通り、のんべんだらりとやって行けばよろしい。改革なんかせんでも、悪いやつを捕まえればいいし、商売の下手な経営者はやめさせればいいし、かねを返さないやつは、牢屋にぶち込めばいい。今の法律でそれが出来ないのなら、法律をちょこっと変えればいい。

特殊法人の一部を取りつぶす以外の話を具体的には聞いていないが、もし、もう取り返しがつかないくらい、せっぱ詰まっているのだとしたら、その責任は、私たちの生活や、子供たちの幸せをカタに私たちを脅迫して、おかしいなぁ、こんな総理大臣を選んだ覚えはないのになぁ、、と思っている私たちに主権の行使をさせず、うやむやにし続けた、前とその前の総理大臣にあると思う。ごまかし続けたツケを今頃になってなんの関係もない一般市民に払えっていうのは、全く納得がいかない。

だから、改革ハンターイ。まず悪いやつ、責任者を捕まえてからにしてください。ハンターイ!


157とびきりの

チチ@管理人 / 7/12(木)

少しばかり、瞳が慎ましかったり、健康的な肌の色だったり、

エラが大きいことや、鼻が低いこと、唇が分厚いことを、、、気に病むことはありません。

背が低いことや、みすぼらしい格好や、流行に後れたジャケットを気にする必要はありません。

足が人より短くても、ふとくても、

太めだろうが、やせぎすだろうが、何も心配は要りません。

あなたは気が付いていないだろうが、あなたの笑顔は、恐るべき力を秘めている。

いつか、とびきりの笑顔を向ける素敵な人が現れるまで、だれにも見せてはいけません。あなたの笑顔は、思いのすべてを伝えてくれるでしょう。

もう一度念を押しておきますが、使用上の注意はよく読んで、、、とびきりの笑顔は、とびきりの相手にだけ。


156 友人を見上げる

チチ@管理人 / 7/12(木)

10年近く会っていなかった友人と、ネットを通して再会した。中学で知り合い、大学に入り立ての頃までよく遊んでいた。

彼の結婚式にはバラの花束を贈り、私の結婚式の時は、彼が披露宴の司会をしてくれた。そこに行き着くまでの苦労や何かを、知ってくれている友人である。

その後しばらく、年賀状のやりとりだけだったのだが、今ではお互いのHPに相互リンクを貼りあう仲である。

私は奥手で、高校に入るまで、クラスで一番小柄な部類であった。高校から背が伸びはじめて、大学に入ってからさらに5センチほど身長が伸びた。今では身長は177センチほど、この先は縮む一方だと思うが。

中学の頃、その友人は、クラスで大きい方だった。朝礼や、体育などでクラス単位で並ぶとき、身長順になるので、前の方のグループと後ろの方のグループに否応なく分かれてしまう。私にしてみると、後ろの方の連中は、大人っぽくて近づきがたい雰囲気があった。

私たちは仲がよかった。他の友人たちと、5〜6人で、よく彼の家に集まって、何をしていたのかは余り覚えていないが、遊んでいた。余り悪いことをしていた覚えはない。そのグループの中で、私が一番小柄だった。みんなの弟程度のサイズである。他の友人たちが、声変わりして、髭が生え始める頃、私は華奢な体で、甲高い声をしていた。いつも彼らを見上げていた。

いつの間にか、私は彼らの背丈を追い越してしまった。それでも、私はなんとなく、彼らを見上げてしまうのだ。

ネットで再び知り合って、お互いのHPに往き来して、お互いが、その日何をしていたか知り合う仲である。懐かしいなぁと思うこともあり、意外な一面を見せられることもある。

HPは不特定多数を対象にすることを意識しているはずで、その中に、お互いの少し深いところを知っている人がいるということは、ちょっとだけ緊張をもたらす。

たまに、掲示板に書き込みをすることがある。書きながらふと、ネット上でもやはり彼を見上げている自分に気が付く。

不思議なものである。


155 正月特番

チチ@管理人 / 7/11(水)

ちょっと古い話で恐縮でありますが、、、

一昨年の暮れ、所沢から西宮に引っ越したときの思い出話であります。

引っ越しに先だって、所沢の幼稚園からテレビ出演する気はないかと、打診を受けたのです。その意志があるのなら連絡先を教えるとのことで、一応話だけは聞いてみることにしました。話をした相手はナントカリサーチ会社。テレビ制作会社の下請けで、出演者を探す会社です。番組は某関西テレビの正月2時間特番。鶴瓶引越センター(仮題)。埼玉県から大阪に引っ越す家族を取材し、埼玉からの荷出しを菅野美穂さんが手伝って、大阪へのにもつの搬入を笑福亭鶴瓶がお手伝いする。

住み慣れた埼玉(菅野さんの地元)から、慣れない大阪へ引っ越す家族の不安や期待をドキュメンタリータッチで描こうという番組で、小学校低学年か幼稚園児の子供がいることが必須だそうです。うちは女房が関西出身だし、わたしも住んでいたことがあるから、候補者には該当しないのではないかと思ったのですが、リサーチ会社の人は、他に見つからないので是非に、とおっしゃる。引っ越し料金も向こう持ちという条件も魅力的。菅野美穂さんに引っ越しを手伝ってもらえるというのはもっと魅力的、、、

ところがひとつ難点があった。引っ越し日程を指定される。しかも、ちょうど、幼稚園の 終業式の前日。番組出演すると、ナミンチは幼稚園の最後の日に出られなくなってしまうのです。「大変興味深い、是非協力させていただきたいが、ナミンチが幼稚園の終業式に出られることを条件に、、、」と返事しました。リサーチ会社の人も、是非にとおっしゃってくれたのですが、引っ越しの日取り、すなわちロケの日程は、出演者のスケジュール上どうしても動かせない訳で、結局テレビ出演は実現しませんでした。最初から無理な企画なのだ。この時期に引っ越しする人なんてそうは居ない。でも・・・菅野美穂さん、会ってみたかった。ナミンチは今でも、テレビ出演に未練があるようです。とうさんも菅野さんに、いくらか未練があるらしいです、、、

おとそ気分で、特番を見ていると、私たちに替わって出演していたのは、デザイナーを夢見て東京に出たおとうさんが夢敗れ、家を畳んで大阪の女房の実家に転がり込む、、という引っ越しがネタになっていました。ちょっと、いや、かなり情けないシチュエーションでした。


151 恋心

チチ@管理人 / 7/9 (月)

恋心という抽象的なものに右往左往しないように。

「恋心」を定義しておきます。誤解を生じないように、なるべく分かりやすく。

中学や高校や、もしかして大学や職場に、気になる女の子が居て(私は男ですから、、女性の場合は性別を逆にして考えてください)

気になっているうちに、気になって気になって仕方が無くなって、、、、

妙な態度をとるようになったら、それは恋心です。

妙な態度というのは、例えば、彼女が学校に来る時間を予想して、それに合わせて家を出て、自転車置き場でばったり出くわさないかと期待したりすることで、週に一度ほどばったり出くわすと、胸がドッキーンと高鳴って、午前中はいい気分でいられるようになれば、それが恋心です。


└ 152返信: 恋心

チチ@管理人 / 7/9(月)

恋心は、役に立ちません

一度や二度、経験するのはいいことです。恋心を抱くと、いても立ってもいられなくなり、行動が合理的でなくなってしまいます。そんなバカなことをどうして、、、と端で思えるような、愚行が増えるのです。

私たちの行動は、利己的であるべきです。何にせよ、自分のために行動するわけです。

恋心に基づく行動は利己的でありません。だからといって、献身的でもありません。ある種の自己催眠によって、訳の分からない、余り目的の無いような行動に走ってしまうようです。

「恋に恋する」と表現されることもあります。

恋というものは、例えば、眠たくなって 、船を漕ぎ出す

あぁ、俺は眠くなっている、、、、

目を覚まさなくては、、、

何とかしなくては、、、

と、思っても、眠気というものは普通はどうにもならないものです

恋心は、眠気に似ています


└ 153返信: 恋心(2)

チチ@管理人 / 7/11(水)

何度も、何度も、惚れる事なかれ。

一度で十分なのだ。

惚れるより、惚れさせるのがよい。

多くの人に惚れられて、受け入れようと悩み、もがき、苦しみながら、振ってゆく。

自分に惚れた相手に、惚れることが出来るか?自問し、あやふやな気持ちの中で、時間を掛ければ答えは自ずと明らかになる。自分の気持ちを鋭い視線で冷静に見つめよ。導かれた答えを無条件で受け入れよ。

他人の恋心を真摯に,毅然としてもてあそび、自らの苦しみとして、そして糧とせよ。

最後に出会った相手に惚れたら、全てを投げ出し、全てを与える。

いちいちこんな、大げさに考える必要はないが、全ての人はそうしているはずなのだ。


150ぶっこわす

チチ@管理人 / 7月9日(月)

今日の「日刊スポーツ」の一面トップは、「小泉絶叫第一声」ということで、神戸、大阪の街頭演説が写真入りで報じられていました。よほど、他にニュースがなかったのかもしれません。

「大フィーバー(おいおい:チチ注)参院選遊説スタート」

「ジャニーズ、モー娘。じゃありません今や国民的アイドル”純一郎”」

との見出しいり。

街宣車を取り囲む群衆。前の方の人たちは、みな日の丸の小旗を振っている。

前の方の人たちは、当然、動員された人たちですから、日の丸をこのような目的に利用しようと言う魂胆に、私は少し嫌な気分になるわけです。

演説の中で、首相は、改革の妨げになれば、私が自民党をぶっ壊します。と、叫んだそうな。。。

出来るわけないじゃん。これは、選挙を前にして、自民党の一部(?)の人たちと、その支持者たる国民に対する恫喝じゃないか。

仮にも、「それがいい」というかなり多くの国民の支持を受けて、今までの自民党があるわけで、世論調査の支持率を武器に、公党を恫喝するこのやり方は、選挙による民主主義を真っ向から否定することになるかもよ。(ちょいと曖昧にぼかす管理人)

私には、大衆迎合的な発想に思える。「違う、本当にやるんだ」というなら、まず、何奴が抵抗勢力で、どうやってぶっつぶすのか、明らかにするべきだ。

内閣の支持率だけでは法律も予算も決められないぞ。

ブームに乗せられるのは国民だけで充分。首相までがブームに乗っているような発言を、大衆の面前でやるのは、ヒジョーにまずいと、私は感じます。

冷静になってね、純一郎君。

一曲送ります:

 大人たちが言い争ってる。
 原発や米や税金で争ってる。
 大人たちが言い争ってる。
 社会や文化、経済で争ってる。
 その間に、目的を持ったやつが、着々と準備をしてる。
 政治家はただ選挙で争ってる。
 宗教の奴らは神様で争ってる。
 科学者と来たら特許で争ってる。
 企業はひたすら利益を争ってる。
 その間に目的を持ったやつが着々と準備をしてる。 大人たちが、また争ってる。
 未来や過去や現在を争ってる
 いい年こいて、また争ってる
 力で、言葉で、思想で争ってる。
 その間に目的を持ったやつが着々と準備をしてる。
 その間に目的を持ったやつが着々と準備をしてる。

「争いの河」より タイマーズ(1989年)作詞:ジェリー

政治っぽい話題ばかりじゃつまらないね、ちょっと軌道修正します


149立候補予定者様へ

チチ@管理人 / 7月7日(土)

はぁ、、、涙のカリスマ、厚君まで!

もう何でもありか、、、参議院っちゅうのは

別に厚君だけじゃないけれど、、、

少し、市町村議会か、学級会か、町内会で修行を積んでからの方がいいんではないかという気がしないでもないぞ。立候補予定者の皆さんに一曲送ります

もしも、ぼくが偉くなったなら、偉くない人の邪魔をしたりしないさ
もしも、ぼくが偉くなったなら、偉くない人を馬鹿にしたりしないさ
もしも、ぼくが偉くなったなら、偉い人だけでつるんだりしないさ
もしも、ぼくが偉くなったなら、偉くない人たちや、さえない人たちを忘れないさ

「偉い人」 タイマーズ 1989年 作詞:ジェリー


142選挙も近いので-2、CM批評

チチ@管理人 / 7月4日(木)

選挙も近いので、テレビは各党のCMを盛んに流しはじめたようです。

目に付いたところにちょっとゴタクなりのコメントを加えていきます。もちろん、公平を期するわけではありません。どこかを応援しようというつもりもありませんが。網羅しようと息巻いているわけでもありません。あくまで目に付いたものを、、、ということでご勘弁を、、、

まず、真っ先に目に付いた「自由党」から。

前回、党首が殴られながらもまっすぐ歩き続けるCMが話題になった所です。今回も2匹目のドジョウを狙っていることは明白です。こういう作り方をすると、前回と比較されてしまうのはやむを得ないところです。

さて、前回殴られるだけだった党首が、今回は戦います。そして、やっつけて更に前に進んでいく、という筋立てですが、たとえ弱そうな相手とはいえども、やっつけることはないんじゃないかなぁ。ちょっと暴力的すぎる。どうせなら、家来にして連れて行くくらいの寛容さが必要でしょう。

それに、いくら何でも「旧体制」ロボットは弱すぎます。おんぼろだし。

どうせ戦うなら、もう少し強そうな相手と戦わせた方がいいと思います。あれでは弱いものいじめのように見えなくもありません。

評価は(C)です。Cの根拠は、今のところ書いている私にもわかりません。

党の政策とか、主張を評価しているのではなく、あくまで(CMの出来)の評価です。

つづきます・・・・


└143返信:選挙も近いので-2、CM批評(番外編)

チチ@管理人 / 7月4日(木)

選挙も近いので、テレビは各党のCMを盛んに流しはじめたようです。

目に付いたところにちょっとゴタクなりのコメントを加えていきます(笑)。もちろん、公平を期するわけではありません。どこかを応援しようというつもりもありませんが。網羅しようと息巻いているわけでもありません(爆)。あくまで目に付いたものを、、、ということでご勘弁を、、、

まず、真っ先に目に付いた「自由党」から。

前回、党首が殴られながらもまっすぐ歩き続けるCMが話題になった所です。今回も2匹目のドジョウを狙っていることは明白です(笑)。こういう作り方をすると、前回と比較されてしまうのはやむを得ないところです。

さて、前回殴られるだけだった党首が、今回は戦います。そして、やっつけて更に前に進んでいく、という筋立てですが、たとえ弱そうな相手とはいえども、やっつけることはないんじゃないかなぁ。ちょっと暴力的すぎる。どうせなら、家来にして連れて行くくらいの寛容さが必要でしょう。(爆)

それに、いくら何でも「旧体制」ロボットは弱すぎます。おんぼろだし。

どうせ戦うなら、もう少し強そうな相手と戦わせた方がいいと思います(笑)。あれでは弱いものいじめのように見えなくもありません。(爆)

評価は(C)です。Cの根拠は、今のところ書いている私にもわかりません。(自爆)

党の政策とか、主張を評価しているのではなく、あくまで(CMの出来)の評価です。

つづきます・・・・


└144返信:選挙も近いので-2、CM批評(番外編)

チチ@管理人 / 7月4日(木)

ちょいと、試してみました。下手だねぇ、だめだこりゃ(自爆)


└146CM批評、アゲイン

チチ@管理人 / 7月7日(土)

読売朝刊に、各党のCM批評が特集されています(7月7日付)

こちらの方が、数日早かったね。

さて、ちらりと見た、ニッポンアゲイン(公明党)。まだ余りじっくりとは見ていないが、、

党首の髪型が、どうもアブラぎっているとか、口元をゆるませていても、目元は決して笑っていないとか、そういうことは抜きにして、、、

アゲインかぁ、、、どうにも後ろ向きのスローガンに感じてしまう。

夢よもう一度、と取れなくもない。そうだとしたら、この人たちはいつ頃の日本をもう一度取り戻したいのだろうか。まさか江戸時代じゃないだろうし、、、、

戦前でもなければ、高度経済成長で公害をまき散らしていた頃?狂乱のバブル時代?それとも、森ちゃんにもう一度インチキしてもらおう、っていうんでも無いだろうし、、、、

ただ、なんとなく「アゲイン」なのかしら、、、私は、この先の未来が今までよりはるかに良いものになってくれることを期待して、候補者と党を選びたいと思うのだけれど。

プロのコピーライターが考えたのかなぁ、、、何か、シロウト臭いキャッチコピーです。ゴジラが暴れるCMの一部を、CMの発表会のニュースで見ましたけど。

評価は、きちんとCMを見てからにします。


141テクノロジーの亡霊

チチ@管理人 / 7月4日(水)

ホンダが今ほど立派でなかった頃、宗一郎は「レースは走る実験室」と名言を残し、彼らは世界のレースシーンに討って出た。世界的なエネルギー危機と、押し寄せる排出ガス規制対策の前に、世界を征服したホンダのチャレンジは頓挫し、結果、日本のレース界は、長い長い暗黒時代を迎えていた。1977年、ホンダは世界GPに復帰を宣言し、プロジェクトは2年後に具体的な一台のマシンを世に送りだした。

 NR500である。

NRは、New Racerを意味する。

当時、オートバイのグランプリは、スズキ、ヤマハの2ストマシンが席巻していた。そこに復帰するにあたり、ホンダの選択は4ストエンジンだったというわけだ。

エンジンのパワーはレースを勝つ上で必須条件。パワーを稼ぐには回転数を上げなくてはならない。4ストエンジンはホンダのお家芸とはいえ、同じ排気量と気筒数(500cc、4気筒)で軽量、ハイパワーの2ストマシンに挑むのは、いかにホンダといえ、長年のブランクを考え併せるまでもなく、無謀という他はない。ホンダなら何とかするかもしれないという、期待があったことも確かであるが。

当時、GPのことなど何も知らなかった私であるが、雑誌に小さく載ったそのマシンのかっこうよさに、しびれた。しかも、ライバルたちと全く異なる方法で、世界に挑むという。私のホンダびいきはこのとき決まったといっていいだろう。

つづく、、、


└145テクノロジーの亡霊(2)

チチ@管理人 / 7月6日(金)

そのマシンは何から何まで今までと違っていた。タイヤはもちろん二つあるが、ふた回りほど小さい。エンジンを冷やすラジエターは空気抵抗を考慮してボディの両サイドに1つずつ。マシンの骨組みとなるフレームは、従来の鉄パイプではなく、モノコックフレームである。そのフレームの陰に隠れていえるエンジンは、、、

2ストローク全盛の時代に、ホンダは敢えて4ストロークで挑んだ。以前のホンダは、時計のように精密と云われた4ストロークマルチエンジンを作り出していた。多気筒化により高回転まで廻るエンジンは、ライバルを圧するパワーと、ホンダミュージックと称えられた甘美なサウンドを絞り出した。しかし、4気筒までと云うのがレギュレーションで決められている。

技術者たちは、このレギュレーションを克服するために、未だにだれも試みたことがないアイディアに挑戦した。V型8気筒エンジンの、隣り合った2気筒ずつをつなぎ合わせて、楕円形ピストンの4気筒としたのだ。

丸くないピストンのエンジンがまともに動くのだろうか?

とにかく、シーズンは始まり、NRは注目のもと、走りはじめ、そして壊れ続けた。改良が重ねられ、マシンは次第にコンベンショナルな形に収まっていったが、楕円形ピストンだけは諦めなかった。楕円ピストンによる擬8気筒エンジンは、二万回転を越えて廻り続け、ライバルの2ストロークエンジンに遜色ないパワーを稼ぎ出すようになっていった。

ホンダはこのマシンのために、天才・フレディスペンサーと、片山敬済を起用した。マシンは熟成され、勝つ力を付けてきたと言われた。事実、日本国内の鈴鹿200キロレースで、NRにとって唯一の勝利を故木山賢悟が挙げている。しかし、それがNRにとっては本当に唯一の勝利となってしまった。エンジンの熟成は、天才のライディングに追いつかず、マシンはゴールを見ることなく音を上げた。ホンダは、フレディをチャンピオンにするために、新たな2ストロークマシンNS500を開発し、NRのチャレンジは幕を降ろした。

技術者たちが、何のために情熱を燃やしたのかはわからない。可能性を信じていたのか、それさえもわからない。彼らの情熱の結晶は、4つの楕円のマグネシウムの固まりに変わり果て、国内レース1勝というリザルトを残して、昇華した、、かに思えた。

この不幸なグランプリマシンの亡霊は、その後もホンダの中を漂い続けた。スペンサーはNS500でチャンピオンを獲得し、既にNRの舞台は永久に閉ざされた、とだれもが思っていた。

しかし、ホンダは毎年のように、NRの進化型を発表し続けた。生きる場所を失ったにもかかわらず、NRはまだ生きていると誇示しているかのようだった。まるで、亡霊を慰めるかのように、、、本当に走れる状態かどうかは別として、あれだけベールに包まれていた楕円ピストンの隅から隅まで、公開され、雑誌のグラビアを飾り、NRのために開発された多くの技術が、その後のホンダの新車に、見え隠れした。現実に、ホンダのスポーツバイクはV型4気筒のVFシリーズと直列4気筒のCBシリーズの二本立てとなったのだ。

もう少しつづく

(なんか、プロジェクトXみたいだねぇ、読んでくれてありがとう。つづくけど)


└147テクノロジーの亡霊(3)

チチ@管理人 / 7月7日(土)

NRは、今頃、あの世でのんびりしているはずである。

最後の花道を飾る舞台が用意されたのである。排気量を500ccから750ccにスケールアップされて、耐久レーサーとして復活したのだ。

オートバイのルマン24時間耐久レースに出場し、予選2位の成績を残している。そしてその後の市販化、、、

楕円ピストンのオートバイは、市販車としてバイク好きに解放され、ぎすぎすとした勝負の世界を離れて余生をのんびりと過ごすことが許されたのである。520万円という、史上例を見ない高価なオートバイではあったが、、、

たかがバイク、しかしながら競い合う以上は勝たねばならない。

技術は勝利のために磨かれ、勝利によってのみ正当化される。技術を生み出すのは人間である。勝負という歴然とした世界で弄ばれたのは、技術者たちと、その分身である一台のバイクなのだ。

本当に勝利を信じていたのか?それだけを、彼らに確かめたい。

(参考資料:私のうろ覚え)


└148テクノロジーの亡霊(追補)

チチ@管理人 / 7月7日(土)

技術者たちのかなわなかった壮大な夢を亡霊と呼ぶならば、、、、

まず、空冷F-1が挙げられると思います。

◆RA302と名付けられたマシンは、本田宗一郎の信念、つまり、エンジンを冷やすのは結局空気なのだ。というかたくなな発想を具現化したもので、中村良夫氏(初代本田F-1チーム監督)の著作などを見ると、現場の技術者が、いかに宗一郎の頑固さに苦労していたかが伺えます。技術者たちにとって、不本意ながら開発したマシンは、唯一出走したレースで、ドライバーを死亡させる事故を起こし、ホンダの第一期F-1挑戦の幕を引く直接の原因となったのであります。

その後開発されたファミリーセダン(ホンダ1300)は空冷エンジンを積んでおり、RA302が化けて出たものだと思います。しかも、これはホンダの屋台骨を揺るがす失敗作となり、化けて出るどころか、タタリだったのかもしれません。

◆マクラーレンホンダMP4/4

アイルトンセナに最初のチャンピオンシップをもたらし、史上もっとも成功を収めたF-1であるが、レギュレーションの変更により、一年でお払い箱。どこかに亡霊が漂っているに違いない、、、こんな亡霊なら是非出てきてもらいたいね。


140バーガー65円、チーズバーガー85円

チチ@管理人 / 7月2日(月)

20世紀が終わってしまった話を、今更と思うが、、、、

20世紀の最後の10年、いや、最後の5年、つまり、1996年から2000年にかけて、社会にもっとも影響を与えた発明として、私は、メールを送れる携帯電話を挙げたい。つまり、アイモードっていうことになるのかな?(実は、持っていないので余りよく分かんない)こいつは、多くの人たちの生活習慣を一変させた。携帯電話自体は、ずいぶん前からあるアイディアだし、それが安くなって一般に普及したのは別段驚くことじゃない。あのメールである。

ほんの少しのヒマがあれば、携帯の液晶画面に向かっている。自転車に乗りながら、バスを待ちながら、、、赤ん坊にお乳を呑ませながら、、、多分、若いカップルはラブホの枕元に携帯をおいているに違いない。

電車の中でも、あまり縁のなさそうなおっさん、おばちゃんたちが、携帯のマニュアルを読みふけっている。

こりゃすごいや。あんたが一番。表彰します。

では、2番目は、、、

これは平日半額のマックを挙げたい。もう、時代が変わってしまったのだ。バーガーは一個65円。元が取れているんだろうと思う。凄いぜ、マクドナルド。それなのに、レジに並ぶとなぜか450円くらいは払ってしまっている、まるでマジックのような価格設定。

平日半額で、ミスタードーナッツを始めとしたドーナッツ屋はすべて存在価値を失ったと言っていいだろう。バーガー65円の時代に、ドーナッツに130円も支払うのは、よほどおめでたい、ドーナッツマニアだけだ。

ドーナツは、1ダース400円程度にすべし。それで十分じゃないか。あとは、おいしいコーヒーや、ちょっとしたデザートで荒稼ぎしなさい。

売れるぞ、きっと。

ドーナツにはそれくらいのお値段がお似合いなのだ。もし、1ダース400円になったら、わが家の毎週日曜の朝食はドーナッツになること間違いなしである。

商売する気があるのなら、今からでも遅くはない。マックに勝負を挑むべし。凝ったドーナツは要らない。オールドファッションと、ハニーディップ、ツイスト、この三つがあれば十分だ。