コロがもうじき一歳の誕生日を迎えます。

おすわりするコロ

ナミンチ姉さんの言うことを聞く

散歩中

夙川沿いを散歩中

コロが我が家にやってきたのは、昨年の11月です。誕生日はタンタンと二日違い。正確に日付が分かるのは、コロには血統書が付いているからです。我が家の家族で血統書が付いているのはコロだけです。コロは北海道生まれで、お店で見かけたときは、妹と一緒にいたのです。妹の方が可愛かったのですが、私たちは一回り体の大きかった雄犬を選びました。コロの妹は「コロカ」と勝手な名前が付けられて、時々子どもたちの話題になります。

血統書と云うのは、柴犬であると云う証明書のようなものです。私はイヌを飼うのは初めてですので、その価値についてはよく分かっていません。柴犬という種類も、町中でよく見かける犬という以上の知識はありませんでした。柴犬を選んだ理由は、日本の、ごく普通のイヌと思ったからです。野生っぽい、普通のイヌが我が家には相応しいと思ったのです。

コロと暮らし始めてから、柴犬についてちょっと調べました。現存する6種類の日本犬のうち、最も小型、なおかつ数が多い。(日本犬というのは、秋田、甲斐、紀州、四国、北海道、柴の6種類)そして、なんと、天然記念物に指定されているのです。大切にしなくてはなりません。

コロが我が家にやってきた当時は、小さな熊のぬいぐるみのようで、愛らしかったのです。今は立派な若犬に育ちましたが、何となく違和感。図書館で、岩合光昭さんの「日本の犬」と云う写真集を借りて見ましたが、何かちょっと違う。カアサンはコロのことを「子ブタキツネワラビー」などと呼んでいました。たしかに、立ち耳に巻き尾、柴犬の特徴はあって、散歩に連れて行くと、脚が長いと誉められる。何か、ちょっと違うと云う違和感。

夏休み後、げっそりと痩せて、すっかり毛が抜けてしまったコロを見ると、がりがりに痩せてドングリ眼のキツネ顔。柴犬と云えば、裏白、タヌキ顔の細い目で、ちょっとずんぐりのイメージがあります。なんだか毛の色も赤毛と云うより、カンガルー色。柴犬ではないんじゃないか、と云う疑惑はますます膨らんでいきました。

ある日、ヨウカラがコロを散歩に連れて行きますと、そこで出会った別の柴犬の飼い主のおじさんがコロを見て、これはジョーモンシバだ、と教えてくれたというのです。ジョーモンって、あの縄文?で、ちょっと検索すると、コロにそっくりな柴犬の画像が出てきたのです。なるほど、コロはジョーモンシバだったわけね。キツネ顔で足が長い、それで、胡麻毛。子ブタキツネワラビーというのはジョーモンシバの特徴というわけです。

一応、名誉回復に成功したコロでした。柴犬にもいろいろと個性があるのです。一歳の誕生日おめでとう。


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