先日お知らせした、インコたちの産卵ですが、とうとう雛が孵りました。

ナミンチの肩に乗るインコたち

抱卵の合間

エサをついばむハクトと見守るありす

育児も慣れてきた頃

そのうちに、纏めて記事にするつもりですが、卵詰まりで入院した後、ハクトは結局4つの卵を産み、そのうちの3個から無事に雛が孵りました。一つは無精卵だったようです。

インコは一日おきに産卵します。中断後の最初の卵を産んだのが1月31日で、最初の雛の産声が巣箱から聞こえたのが2月22日のことです。そのあとは続けて雛が孵りました。産卵以降、ハクトはほとんど巣箱に籠もりきりで、卵を暖めて雛たちの世話をしていたようで、ハクトの姿を見るのは日に一二度です。なんだか、だんだん痩せていくように見えるハクトに比べて、ありすは一人、手持ちぶさたでウロウロしているという状況。時々巣箱に入っていたので、エサを運んでいたのかも知れません。でも、どうもセキセイインコは、抱卵、育児でオスの役割がよく分かりません。鳥の中でも、世話を全面的にメスに押しつけるものもいるようですし、ツバメは夫婦が助け合います。コウテイペンギンは南極の厳冬のなかオスが飲まず食わずで抱卵するそうです。ありす、おまえは何をやって居るんだい?

たまにハクトが巣箱から出てきて、エサをついばんでいると、ありすがちょっかい出して居るように見えます。カゴの扉を開けておくと、ハクトが巣箱に籠もって手持ちぶさたなありすが、カゴから出て外をほっつき歩いている。もうちょっと手伝えよな。トウサンはやきもき。いろいろとやって居るんだろうけど、どうもサボっているのが目に付いてしまう。オスは損な役回りです。

ハクトは、巣箱の中でフンを我慢しているらしいのです。毎朝、かごを開けると、ハクトが一瞬巣箱から出て来て、カゴからも飛び出して部屋の中を飛んで、金魚鉢のところで特大のフンをするのです。カゴに戻る一瞬の隙に、巣箱の中の雛たちを観察しました。小さな卵から出てきたばかりの雛は、それはもう小さくて、最初は産毛も生えていない、とてもお見せできるようなものではありませんでした。こんな小さな雛を、育児経験のないハクトが無事に育てることが出来るのだろうか、と心配していましたが、日々、雛たちの鳴き声は大きくなり、やがて羽毛が生え始めて、ようやく三週間。後は巣立ちさせるばかり。セキセイインコの飼い方の本によると、手乗りにしたければ、三週間で親から離すことということですので、最初の雛が生まれてから丁度三週間後、タンタンの卒園式の日に雛たちも巣立ちさせることにしました。

その日のなんと待ち遠しいことか。

雛たちが成長して、ハクトも少し余裕が出来たらしく、あるいは巣箱の中が窮屈になって来たのか、巣箱から出ている時間が長くなりました。そして、とうとう巣立ちの日がやって来ました。巣箱から出してよく観察すると、三羽とも親譲りのグレーウイング・イエローフェイスですが、そのうち二羽はありすと同じスカイブルーで、残る一羽はハクトと同じコバルトブルーです。

ハクトに代わって私たちが粟玉をふやかして、スプーンを使って食べさせるのですが、ちょっとコツが要ります。なんだか、長女が生まれて初めて母乳を飲ませたときのことを思い出しました。それから、カアサンは本当に赤ん坊の世話を焼くのが上手だな。

子どもたちに云わせると、トウサン・カアサンの初孫とのことです。


aboutus/diary/D07/030007/D031707