見るほどに色々な発見がある。それが動物園ってもんです。

ニホンザル

ニホンザル

シロサイ

遠目に見たシロサイ

旭山動物園ならではの見どころも多々ありますが、そればかりではありません。私が子どもの頃の旭山動物園は、柵の前にへばりついて、動物たちのしぐさを眺めるところでした。なにも、珍獣を眺めることばかりが動物園の楽しみではありません。動物の赤ん坊たちは可愛いですが、どうせすぐに大きくなります。

何の変哲も無いようなお馴染みのやつらを、じっくりと、出来れば色々な角度から眺める。なんと贅沢で楽しい経験。近ごろの旭山は、角度と距離に工夫を凝らしています。発想としては、見やすい展示よりむしろ、人々が檻の中に入り込むということ。

何しろ大変な人気で、近所の人が何人も、わざわざ北海道まで出かけて行くほど。旭川出身で、実家があるというと羨ましがられるのです。時代は変わりました。その素晴らしい動物園で、ナミンチは理科の自由研究のネタを仕入れようとしています。動物たちの手足に着目しようということです。まだ詳しいことをお知らせできる段階ではありませんが、実は、二年前から暖めていたネタなのです。とにかく、デジカメを携えて、ナミンチと私は動物たちの手足の写真を撮りまくりました。

ごらんに入れる二つの画像ですが、一コマ目はニホンザルの手。なんと指紋がくっきりと写っています。爪もあります。ニホンザルはぶら下がるよりも走り回ってよじ登るサルです。そこら辺が手の構造と密接に関わるのです。一方で、同じサルでもクモザルは手足の指がたいへん華奢ですが、動き回るさまを見ているとそれをサポートするたくましい尻尾が体重を支える上で重要な役割をしていることに気がつくというわけです。

二コマ目は昼寝中のシロサイの後ろ姿です。後ろ足、お尻の辺りからにょきっと伸びて後ろに曲がっているところが膝、真っすぐ下に脛が伸びて、かかとの部分は宙に浮いています。足に見えるところはつま先で、奇蹄目に属するサイは指が三本。直立する人間と足の構造の違いは一目瞭然。

まぁ、こんな調子で大量の手足の画像を眺めつつ、ナミンチは宿題をまとめようと四苦八苦しています。来年も同じテーマでいけそうなくらい、沢山の手足が集まりました。


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