いろいろと忙しい日々で、落ち着きません。日曜日、子供たちと散歩に出かけました。

少し大きめのネコ

乳離れしつつある子猫と、

小さい捨て猫

4匹の仔猫たちのうち二匹

住宅展示場から戻って、そういう場所は子供たちにとって結構楽しいところらしく、立派なモデルハウスに入って豪華なソファにそっくり返ったり、はしごを昇ってロフトに上がったり、普通の家の中にエレベータがー付いていたり。ちょっとなぁ、なんか違うな。この3分の一くらいの家だし、何考えてこんなモデルハウス展示するのかな、と、親の立場ではいささか落ち込む話。

タンタンがアゲハの幼虫を探しに行きたいといい出したので、つきあう事にしました。エリポンも一緒。砂場遊びに使う古いお椀をもって出かけました。先ず、ご近所の柚子の木を見に行きましたら、公園でいつも遊んでいる友だちが、お父さんと一緒に散歩中でした。私たちがアゲハの幼虫を探していると、どれどれ、と一緒に眺め始めました。葉の上に小さな黄色い卵は沢山あるのですが、残念ながら幼虫はごく小さいものだけ。ここは諦めて、夙川沿いのカラタチの木に向かう事にしました。子供たちは先ず飛び石沿いに川を渡って東岸のオアシスロードにでました。クスノキの下のお地蔵さんの所にやって来ると、先客がおり、小学生の女の子が子猫をあやしていました。ようやく乳離れしたくらいの大きさ。りりしい顔立ちのネコはそのうちに木登りを始めたり、結構茶目っ気があります。「かわいいねぇ」と、眺めていると、お地蔵さんの陰からまだ乳離れしていないような仔猫が4匹、ぞろぞろ、よろよろと出てきました。あれまぁ。これもまた可愛いのですが、親ネコが見当たらないという事は、捨て猫という事なのでしょう。またまた哀れ。去年の今ごろも同じような事がありました。

「かわいそうや」エリポンは云いますが、気の毒なネコの運命は私たちには変えられそうにありません。

翌日、エリポンとヨウカラ、そのお友達がお地蔵さんの所に行って、ネコをどうしたら良いか相談したのです。そして、野良猫にエサをやる近所のおばさんのところに連れていこう、という話になったらしい。

野良猫を連れてきた子供たちに気付いたおばさんは、逃げ遅れたエリポンを首謀者のように扱って、きつく叱ったのです。突然叱られて、どうしていいか分からなくなったエリポンを近所の人が助けてくれた。捨て猫事件は要するにそういう事だったのです。子供たちの気持ちは分かるけれど、あっちに捨てられているネコを、こっちに捨て直しただけだから。可愛い仔猫とはいえ、中途半端な同情は禁物。夕食時、そして風呂の中でかなり厳しく諭しました。

傍観者に出来る事は、見守る事。そっとしておくこと。それくらい。今の厳しい時期を乗り越えれば、ネコたちは自分たちで生きていく術を身に付けるでしょう。それにしても、可愛いネコです。連れ戻す気にはなりませんか?


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