先日来の不調を引きずっていたパワーブック。OSを更新後、起動はますます困難になったように思う。ここは根本的な解決が必要だろう。
パスワードが通らないというのはシャレにならない。今回もそうだが、起動時のトラブルはパソコンのリセットを要求することが多く、結局、システムのそのほかの部分にダメージが広がる可能性が高い。そして、本当にパスワードが通らなくなったら一大事である。そうなる前に根本的な対策を立てる必要があるだろう。
OSXのインストールには3種類ある。
先日、私がやったのは一番目。アップグレードの場合、アプリケーションやユーザーデータは当然そのまま残る。パスワードなども持ち越されるから、システムを書き換えたり、置き換えたり、付け足したりするだけで、土台は再利用されるに違いない。それにまつわる不調も持ち越される。アーカイブしてインストールは、現行のシステムを別フォルダに移して残し、新バージョンをインストールする。ディスクスペースがその分必要になるし、ディスクユーティリティの「復元」を利用出来るようになって存在意義は薄れたのではないか。
現にアップグレードインストールで不調は持ち越されており、パワーブックを復調させるためには一旦フォーマットし直して、穴ぼこが開いた土台を更地にし、その上でシステムを新規インストールする必要があるだろう。但し、新規インストールには相当な苦痛を伴う。すなわち、ソフトウエアのインストールやら、パッチを当てる作業、初期設定、ライセンス認証など全てやり直しとなる。安直には、「復元」コマンドでバックアップを戻してやる方法が考えられるが、結局エラーも一緒に復元する可能性が高い。
しかし、トラブルそのものの深刻さから、やらざるを得ないと決意を固め、内蔵HDDドライブそのもののトラブルも疑い、最近値段が安くなったことも知っていた(80GBで12000円程度)ので、どうせ新規インストールの苦労を味わうなら、ドライブそのものを新調しようかと思案し、実行に移す直前、先月号のMacFan誌の特集記事が目に入った。
MacFan誌2005年12月号特集、「ノートン先生不在のTigerを救え!」68-69ページ:根本的に修復するテクニック編。要するに「新規インストール」のあとの環境構築に、OSXの「環境移行アシスタント」を利用し、あらかじめ「復元」で確保しておいたバックアップのユーザー情報を吸い上げるという手法。コストはかからないし、取りあえずやってみる価値がありそうである。如何にまとめた手順は、その記事を参考にして、実際に私がやったことをまとめた。それ以外にも、2005-12号はpdfやHDVに関する記事など、資料としての価値が高い。
パワーブック本体に加えて
括弧内は目安となる時間である。あくまで自己責任でやっていただきたい。
再起動のあと、ソフトウエアアップデートを起動し、OSに関するアップデータをいれる必要がある。シマンテックのいくつかのファイルが転送できなかったと思うが、はっきりとは覚えていない。
おおむね、意図通りに環境移行が出来た。改めてシステムインストールDVDから起動し、パスワードのリセットを行っておいた。その後は問題なく動いているので、やって良かったということ。