パソコン使いながらテレビを観る(2007-03-21)

テレビ放送は相変わらず続いている。NHKは相変わらず受信料を取ろうとしている。民放の放送時間のほとんどは下らない番組だ。

受信料支払いを義務化することと引き替えに、受信料を値下げすることを政府が検討していたらしい。私は、長期の前払いや口座からの引き落としで、受信料を何割か安くしたらよいと思っていた。受信料の支払いを拒否する人から受信料を徴収するためにNHKの職員が雇用され、押し問答する。結局払わない。払わない人の家を回るために雇用する職員の給与は払っている人の受信料から捻出される。これは酷い矛盾だ。受信料徴収のコストはどれくらいなんだろう。大変気になる。多くの民放番組に比べて、NHKの番組には優れたものが多い。私は受信料を支払うことにしている。衛星受信料を含めて払っている。

いま、テレビ放送は変化の時期を迎えている。5年後にどうなっているのか、皆目見当が付かない。2011年に地上波放送は停波される予定とのこと。地上デジタル放送への移行があと4年ということだ。うちのテレビもあと4年で壊れるに違いない。壊れたらどうしたらよいか。

家を建てるときに、テレビアンテナをどうするかで悩んだ。地上波と衛星放送のパラボラなど一式建てるとブースターなど込みで5万円程度掛かると云われ、引いた。アンテナ建てるのにごまんえんだって?それが嫌なら、ケーブルテレビを利用するまで。以前住んでいたマンションでもケーブルテレビの契約をしていた。少し工事費はかかったが、アンテナ建てるより安上がりだ。マンションでは共同のパラボラアンテナがあって、衛星放送の電波がアンテナコンセントに通じていた。新居でケーブルテレビを繋いで、普通の地上波番組は壁面のアンテナコンセントに流れるが、ケーブルテレビ局がサービスとして提供しているCS番組はケーブルテレビチューナー経由でないと見られない。なんとNHKBSがCS番組と同じ扱いである。つまり、CSの裏番組となるNHKBSの番組が見られない。また、留守番録画の予約が面倒だ。私はBSの受信料を別にNHKに払っているのに、何だってケーブルチューナー経由で見ねばならないのか。ベイコミュニケーションはNHKBSを勝手に商品リストに加えて、商売している。これは大変腹立たしい。

私とNHKBSの関わりはずいぶん古い。マジックジョンソンがHIV感染を公表する前の絶頂期、ラリーバードとの対決をBSで見た。湾岸戦争や、ソビエト連邦の崩壊、ベルリンの壁が崩れたのも、全てNHKBSで目撃した。かつてのNHKBS信じられないような魅力的な放送だった。私は引っ越しのたびに、何をさしおいてもまずBSのパラボラを設置していたのだ。こんなことになると知っていたら、ごまんえんアンテナを建てるべきだった。つうか、愛用のパラボラを引っ越しの際に廃棄しちまった。

マンション住まいの頃は私の居室がなかったので、いつもテレビのある居間で私は作業していた。良くテレビを観た。大抵は深夜帯の番組だが。新居では、私の居室にはテレビがないから、テレビを観る機会は極端に減った。強いて云うと、風呂場にテレビがあるから、入浴中のみ。観たい番組はHDDプレーヤーで録画して観たらよいのだが、録画したところで観ているヒマはほとんど無い。東芝製RDのインターフェイスやら操作性にも少々うんざりしている。そういえばVRXというソフトをインストールしてある。東芝RDに録画した番組をLAN経由でマックのハードディスクにコピーすることが出来る。コピーが終われば、マックで録画した番組を見ることが出来る。設定は少々複雑だが、パソコンのIP(システム環境設定>ネットワーク>ネットワークの状況、で確認する)とRDのIP(これもRDの設定で確認できる)を入れて、Service 開始ボタンをクリック。あとはRD側でコピー先にパソコンを選んでやればよい。難点は、コピーにはかなり時間が掛かること。我が家はギガビットLANであるけれども、RDの方が100BASE-Tである。おそらく、著作権保護だかなんだか知らないけれど、わざと時間が掛かるようにしているのだと思う。もう一つの難点は、息子が私の部屋に入ってきて、テレビを見せろとせがむこと。デュアルモニタにすれば問題はなさそうだけれども、20インチiMacのモニタでは、テレビ画面を表示させながら他の作業をするのはちょっときつい。

居室でテレビが観られるようにと思いチューナー付きキャプチャボックスを検討中。LANの横にテレビチューナー用のコンセントも付けてある。どうせなら地上デジタル放送を受信できるものを選ぼうと思ったら、これが無いのね。どういうわけか。いろいろと事情がありそうだな。

2011年の停波まで、少なくともあと4年は使えるわけだし、4年後に何がどうなっているかわかんないし。パソコンを楽しく使うためには、取りあえず今楽しければそれで良い、という発想が大切かも知れない。8ミリビデオデッキが動くうちに、思い出のビデオをデジタル変換しておかなくてはならないし、キャプチャボックスは手に入れるつもりです。