このページのもくじ

  1. マルチョイ
  2. 読みづらい英文のレポート
  3. 理解してもらうためのStrict
  4. PowerBook絶不調とインテルチップ導入のうわさ

溜まったネタを消費すること。

マルチョイ

問題の出題形式。マルチプルチョイスの略。複数の独立した選択肢から、題意に適するものを選択する。

慎重に、適切な選択肢を用意することが出来れば、客観的な評価が可能。また、問題文の全てを理解している必要は無い。正解肢を選択できれば、理解不能な選択肢が複数有る場合でも、正解を導くことが出来る。また、正しい、誤っていると云う判断は、しばしば相対的なもので、必ずしも絶対的な基準に基づく必要はない。つまり、どちらかと云えば正しい(あるいは間違っている)という選択肢が可能なのだ。その場合、状況判断をする能力を問うことになる。

水無月ばけらのえび日記:2005-05-26「IT Pro がやっちゃった」経由で、HTMLクイズ。4者択一である。選択肢とその解説については、ばけら氏のページを参照していただくことにして、私の思考回路は以下の通り。

  1. 画像をリンクアンカーに指定することが出来る。私もやっているが、リンクを埋め込めると云う言葉遣いが正しいかどうか、自信が持てない。
  2. スクリプトについては、勉強したことがないので、さっぱり分からない。
  3. フレームも使うつもりが無いので知らない。
  4. HTML(ファイル)はHTML要素の前に、必ずDOCTYPE宣言が必要。これ常識。

と云う訳で、私の選択は4番。ばけら氏と同じってことで、一安心と思いきや、、、

【お詫びと訂正】記事掲載当初,選択肢4番は「HTMLは必ず<html>タグで始まり,</html>タグで終わる」でした。しかしHTMLの仕様上は,<html>と</html>タグは省略してよいことになっています。したがって,選択肢4番とその解説を差し替えました。以上お詫びして訂正します。

問題作成上の注意事項として、知識を問うための配慮が必要である。知識なしに正解を推定できるような選択肢は拙い。例えば、選択肢の文は長さをそろえるべきである。一つだけ短い(あるいは長い)文が紛れている場合、それが特別な意味を持つ場合が多い。また、一般的に、「必ず」「常に」とあったら、間違いを含む文である可能性がかなり高い。

と云うことで、4の選択肢は、情報入力用のフォームは,<form>タグと<input>タグの組み合わせで指定できる。と差し替えられ、私はフォームのことも、さっぱり分からないので、結局答えがなんなのか分からずじまいなのだが。

訂正、お詫びが必要な選択肢が混ざっていたら、要するに正解を導き出せないと出題者が認めた場合で、全員正解という扱いになるかもしれない。

読みづらい英文のレポート

英文レポートを読んで、コメントを書かなくてはならない。締め切りは明後日。

pdfファイルで原稿を受け取り、A4に印刷して読んでいる。きわめて読みづらい、読む気がしない理由は、どうやらフォントに「MS明朝」を使っているから。英文には、TIMESなどの英文用のフォントを使って下さい。お願いします。それから、見出しから何から、サイズもフェイスも全て単一のフォントで統一されている。

文字の間隔が変で、例えば、elucidateが、eluc idateのように見える。読み取るのに慣れが必要。勿論、コメントはあくまでレポートの内容に対するもので、印刷イメージは関係ない筈なのだが、読み手が受ける印象はレポートの内容に影響する。読んでもらうための努力やテクニックが必要だ。

理解してもらうためのStrict

 ある時気付いて、私はHTMLを勉強した。とりあえず必要最小限を理解し、覚えた積もりでいる。それに伴い、私のページの記述から要らないタグを外し、ごく限られた要素の中に自分の文章を当て嵌めていった。適切にマークアップすること、すなわち、見出しを付けて、段落に区切る作業は、表現したい内容を整理し、筋道を立てていく上で大変有効であると感じた。加えて、適切なマークアップとよく練られたスタイルシートは、筆者の意図を明示してくれるため、読者の理解を大いに助ける。何を言っているか分からない人は、普段見ているウエブページを、スタイルシートを使わずに(ブラウザデフォルトのスタイルシートを使って)閲覧してみると良い。訳が分からなくなるページはマークアップがでたらめである。

私がStrict HTMLに拘るのは、文章の意図が読者に伝わりやすいと思うからである。前述の英文レポートは、読みにくさが読者の理解を損ねる例である。伝えるために、読みやすさが重要なのだ。

テーブルを用いたレイアウトが宜しくないと云う話し。用紙に書き込むと云う発想から抜け出すことが必要である。定型の用紙は、それぞれの欄がマークアップに該当する。そして、テーブルはレイアウトを兼ねる。印刷イメージなら、それで良い。しかし、ウエブページで表現するなら、それぞれの枠が適切なマークアップに置き換えられるべきだ。印刷イメージとウエブブラウザの表示、それぞれの特性を理解して扱う必要がある。

警察庁の「インターネット安全教室」開催の告知ページは、テーブルレイアウトである。テーブルレイアウトとしているのは、恐らくレイアウトするためではなく、元になった文書が表で括られているからだろう。私の環境でこのページを見ると、「警察庁」の庁の字が、一段ずれる。フォントサイズを一段小さくすると、一行に収まる。極めて下らないと思う。みっともない。

そのリンク先のページは、マークアップはともかく、内容がすごかった。NPO日本ネットワークセキュリティ協会(JNSA)と経済産業省が主催して、3年続いている「インターネット安全教室」と云う企画の告知ページ。毎年同じテキストの使い回しで、一部表現を変えるやり方が、やる気のない学生さんの複製レポートを見せられている気分。恥ずかしいと思う。

読みに行った他人のページが読みづらい場合、私は「スタイルシートを使用しない」設定で読むことにしている。適切なマークアップがなされていないと、却って読みづらくなったり、場合によっては判読不能に成るが、そういう時には、残念に思うだけだ。

PowerBook絶不調とインテルチップ導入のうわさ

 ビッグニュース。というか、真偽のほどはまだよく分からないのだが、アップルがマッキントッシュのCPUにインテル製チップを採用するとのこと。ほんまかいな。

遡ること10年ほど前、マックは68KチップからパワーPCに乗り換え。私はこの転換期、68Kチップを使った最後のマック(Quadra660AV)を手に入れ、と云うか掴まされて、随分苦労した。この時のことは余りよく覚えていないが、アップルはPowerPC専用のアプリケーションをネイティブと呼んで、PowerPCで68K用のアプリケーションを動かすためのエミュレータを用意したはずだ。速くなるはずのPowerPCにとって、エミュレータの処理が重荷となり、却って動作が遅くなるような状況があったのではなかったか。混乱の極み。幸いなことに、エミュレータが良くできていて、ソフトが動かないとか、そういった問題は余り無かったように記憶している。しかしながら、私にとって、68Kのババを掴まされた苦い思い出で、全く良い印象はない。その後10年間、PowerPCはG5まで正常進化を続けてきた訳で、OSXの登場はあったものの、アップルがそこそこの互換性を提供してきたことには満足していた。何より、新OSはすばらしい環境をユーザーに提供した訳で。

職場で使っているPowerBookが絶不調に見舞われている。以前と同様のメモリ廻りのトラブルであることは間違いない。基板のどこかが緩み、ちょっとした衝撃で回路が短絡していると思われる。購入して以来、ほぼ毎日持ち歩いている。チタニウム製のボディはしっかりしているように見えて外力に弱い。たわむのだ。毎朝、カバンから取り出し、起動ボタンを押すたびにメモリのトラブルを告げるブザー三連発が鳴る。キーボードを外し、メモリ付近を押したり引いたり。それで起動する時はよいが、ダメならひっくり返してケースを開き、ゴニョゴニョとやっているうちに起動する。毎朝の儀式。始業に30分余り。毎日ケースを開けることがパソコンにとって良いことであるはずもない。微妙なバランスが崩れれば、永久に立ち上がらなくなる可能性もある。なにより、出先で使ってこそのパワーブックである。持ち歩いた先で起動しないのではどうにもならない。

買うか。修理にいくら掛かるか、どのくらい時間が掛かるかも分からない。あと2年くらいは使うつもりで居たのだが、良いタイミングかもしれない。修理を諦めれば、修理代がディスカウントされる計算になる。丁度OSも新しくなったところだし、OS代もディスカウント分に入れられるだろう。女房に相談する。アカデミック割引・メモリ増設で、23万円くらい。女房の顔が曇る。今はその時ではないらしい。そして、インテルチップ乗り換えの噂。ウォールストリートジャーナルの記事らしいから、ほぼ確実と思った方がよいのかもしれない。これを信ずるなら、要するにG5ノートは金輪際登場しないと云うことだ。今買い換えると云うことは、またしても、最後のIBMチップを積むババを掴むことになるのかもしれない。懸念するのは、IBMチップ搭載のマッキントッシュがOSのアップデートから切り捨てられることだ。

建設的なアイディアは出てこない。まずは、噂の真相を確かめること。そして、チップの切り替えと云うことになるのなら、アップルが今後のOSをどうするのか。いつまでG4/G5をサポートするつもりなのかを、見極めなければならないだろう。これに関しては、慌てることはないということだ。一方、不調のPowerBookに関しては、とりあえず、持ち運ばない、と云う消極的な対応を取ることにした。毎朝の儀式、そして、もしかすると永久に立ち上がらないかもしれないと云う恐怖から回避できる可能性がある。これもしばらく様子見。しかし、仕事には必須であるから、結局は修理するか、買い換えるか、近々、判断することになるだろう。

情けないったらありゃしない。