このページのもくじ

  1. Firefox 1.0.4は緊急だそうで
  2. MS明朝10.5の謎
  3. 構造化PowerPointの勧め
  4. Tiger対応について

このところ、三週間ほど続く実技講習会の真っ最中。

Firefox 1.0.4は緊急だそうで

http://www.mozilla-japan.org/products/firefox/によりますと、

緊急のセキュリティアップデートを公開

2005/05/13
いくつかの重大なセキュリティ脆弱性を修正した Firefox 1.0.4 の日本語版をリリースいたしました。すべてのユーザにアップグレードを推奨します。Mozilla Suite についても、同様の脆弱性を修正した Mozilla 1.7.8 の日本語版を近日中にリリースいたします。

とのことです。

また、IPA(情報処理推進機構 セキュリティセンター)によると。

Mozilla Foundation の Firefox に複数の脆弱性
Mozilla Foundation は Firefox の次の3件の脆弱性に対応したFirefox 1.0.4をリリースしました。
  1. 非 DOM プロパティの上書きを通じた特権の拡大
  2. “内包された”「javascript:」形式の URL によってセキュリティチェックがバイパスされる
  3. 「javascript:」形式の iconURL を通じたコードの実行
[関連情報]
Mozilla

ということですので、利用者は、アップデート怠りなく。

私の環境では、特に問題なく使えています。

MS明朝10.5の謎

久しぶりに、職場で書類作成。テンプレートをダウンロードし、三ページ分のワード書類に記入していく。シンプルな書類なのだが、入力する為のテンプレートとして、一切の配慮がなされていないため、内容は他愛ないものであるが、いざ入力しようとするとかなり手強い。

表で括ること自体に何の意味もない。書類に枠を入れるだけである。せめて、表をページごとに分割して、それぞれのページに振り分けてあればよいのだが、使うプリンタの設定で、ページの区切りが変わってくる。ページの最後に来るはずのセルが次のページにはみ出てしまう。セルの高さを調節し、何とかテンプレート通りのレイアウトにしようと努力したが、いじるほどにおかしな事になる。結局、秘書さんのウインドウズで書類を作り直してもらった。この場合の有効な対処法として、

といった配慮が必要らしい。かつて、書類のテンプレートは印刷イメージで提供されていた。テンプレートをコピーし、別に印刷した文書を切り貼りしたり、書類の内容をレイアウトして、テンプレートコピーに収まるように直接印刷していた。ワードファイルで提供されることによって、便利になったようで、結局は無駄な努力を強いられる現実。というか、こういうのはパソコン利用の弊害である。ほんの少しの配慮があればよいのだ。テンプレートがいい加減だと、それを利用する多くのユーザーが「被害」を被る。

ところで、こういったテンプレートに、必ずと言っていいほど出てくる、「MS明朝10.5」というフォント設定の謎が解けた。職場のウインドウズユーザーに尋ねたところによると、ウインドウズ版ワードのデフォルトのフォントサイズ設定が、10.5なのだ。どうして、そういう半端な数字になるのか、私には全く理解しかねるが、彼が言うには、11では大きすぎるし、10では小さすぎる。10.5が丁度良いという。そういうものなのか。

構造化パワーポイントの勧め

どうして、ワードデフォルトのフォントサイズが10.5なのか、誰にも答えは出せないだろう。マックのワードのメニューには10.5などという半端なフォントサイズは見あたらない(直接キーボードから入力すれば、設定は出来る)。私は全く馬鹿げていると思うが、デフォルトでそういった設定になっていることに、多くの人が何の疑問も抱かない。

話は変わるが、仕事でパワーポイントをよく使う。私は、アップル謹製のKeynoteというソフトも併用しているが、基本は似たようなもので、用途はプレゼンテーションの資料作りである。自分で資料を作り、講演に使う以外に、人のプレゼンテーションを見たり、同僚の資料にコメントしたりする機会も多い。

若干日本語の処理に問題を感じるが、パワーポイントはプレゼンテーションソフトとして大変良くできている。しかし、私が目にする多くのパワーポイントファイルは、折角作った資料を二次利用する配慮がなされていないために、利用価値が著しく低められている。これもちょっとした工夫というか、パワーポイントファイル作製の基礎(とりあえず、「構造化」という言葉を充てておく)を理解すれば、ファイルの利用価値は飛躍的に膨らむ。

宜しくないパワーポイントファイルの特徴を簡単に指摘しておく。

要するに、「白紙」新規スライドを次々に追加し、テキストボックスやパワーポイントオブジェクトを並べてスライドを作製していくやり方が宜しくない。こうやって出来上がるパワーポイントを「標準表示」でみると、アウトライン部分がのっぺらぼうである。それぞれのコマが独立して存在しているため、スライド全体の統一性を維持することは事実上不可能。ちょっとした変更を行うのに、絶望的な努力を強いられることになる。

パワーポイントファイルを構造化する手順を簡単に紹介しておく。ご存じの方は、ばかばかしいと思われるかもしれない。

手順としては、

  1. まず、一枚目(一般には表紙)のタイトルをアウトラインから入力し、全てのコマに(仮で構わないから)タイトルを用意し、アウトライン部分にタイトルを入力していく。アウトライン部分にカーソルを入れて、仮のタイトルを入力し、リターンキーで確定すると、自動的にタイトルを入れたスライドが必要なコマ数作られていく。
  2. 次に、それぞれのコマの内容に応じて、書式メニューから「レイアウト」を選択する。デフォルトでは一コマ目はタイトルスライド、ふたコマ目以降は箇条書きスライドとなるはずである。内容を吟味し、そのコマに応じたレイアウトを「レイアウトメニュー」から選択する。テキストを表示させたいのであれば「箇条書き」を、図を表示させたいのであれば「画像」を選択する。以下同様に、全てのコマに、そのコマに適切なレイアウトを選択する。
  3. テキストを入力したいのなら、スライド表示の「箇条書き」部分をクリックし、テキストを入力する。画像は別に用意しておき、画像アイコンをダブルクリックして、作成済みのファイルを指定する。
  4. 背景色やフォントなど、スライド全体のデザインは、書式メニュー>「スライドのデザイン」で選ぶ。
  5. 細かなデザインの調整は、表示>マスタ>スライドマスタを選択し、フォントサイズ、背景画像などを変更可能で、こうした変更は、全てのコマに自動的に適応される。

こうして作り上げたパワーポイントファイルは、デザインが統一されており、「スライドのデザイン」を変更することで、スライド全体の変更を一括しておこなうことが出来る、という訳で、一度これをやると、もう、レイアウト欄がのっぺらぼうなパワーポイントファイルなど、使う気が失せることでしょう。

Tiger対応について

Sonnet社CPUアップグレードカードの対応状況について。希望はありそうです。

淡い地の色に、手書き風のフォントが、最近のパワーポイントプレゼンテーションのトレンドのようです。幾らか追記するかもしれません。