ヨウカラ作のえほんおやこニュース・ギャラリ:子供たちの作品紹介
トウサンの原案を、ヨウカラがえほんにしました。見つけた宝箱に秘められた悲しいお話しです。
1
さんびゃくねんまえ、大きなおしろがあった。そこにはりっぱな王子さまがすんでいよた。
あるひ、王さまが、いったんだ。
「おまえは、20さいになったんだ。けっこんしていいとしだ。けっこんしたら小さなしろをやる。」
おうじさまはうれしくて、の外をみた。
王子さまはもうすきなひとがいたからね。
王子さまのすきなひとは、となりの家にすんでいる女の人。
王子さまはいつもまどから女の人をながめていた。
2
あるひ、王子さまは女の人にあげるためにかみかざりをつくった。
ルビーのゆびわそして、宝石のうでわそれにネックレスもつくって、小さなはこに入れた。そして、ぬのにくるんでおいた。
次の日、あさになると、王子さまはぬのにくるんだそれをもって、そして、はしっておしろのかいだんを下りたよ。
おりて、おりて、そして、とうとうおしろの外にでた。
3
女の人のいえにいくと、まどから、家の中をみてみたよ。でも、だれもいなかった。
あったのは、くちべにと、はなが1本、どれすがおいてあった。
「まさか」
王子さまはドアの方にまわってみた。あの女の人は、白いウエディングドレスをきて、おとこの人とあるいてた。
けっこんしきだった。
王子さまはなきながら、はしって、かいだんをのぼった。
4
そして、ようふくだんすでしくしくないた。
なんにもしらないけらいは、「おうじさまどうしたんですか」
「なんにもないよ。それよりこれをすててきてくれ」
おうじさまは、プレゼントをけらいにわたした。
けらいは、ふねにのってあるしまにいった。 そして、しまにぷれぜんとをおいた。
それからそこが、たからじまになったんだって。
ヨウカラは、「冒険を重ねて最後に宝物を見つけるはなし」を作ろうとしていました。宝島の地図を考えて、登場人物を並べて、様々な事件を乗り越えて一攫千金のお話しに、子供は興味を持ちます。そこで、ちょっとしたアドバイスは、宝を見つけたところから、話をはじめたらどうか、ということでした。その宝物がどうしてそこに埋められていたのか、それをエピソードにして、話を作ってみたら?というアドバイスです。
ヨウカラは、「たからじま」をモチーフにして、いくつかのお話しを考えています。これはその最初の作品です。