ザリガニを迎え入れる

今まで、ペットを飼うことを許可していなかったのは、どうせ、子供たちは世話を途中で投げ出すだろうと思ったから。ただでさえ、家族が多いのに、その上にペットの世話までは、かなわない。どこかに出かけるときの世話はどうするの?タンタンがめちゃくちゃやったり、エリポンが、、と思うと、なかなか踏み切れなかったのです。
夏休み前に、ナミンチが、「学校のザリガニを夏休みの間に世話をする人を募集しているんだけれど、いいか?」というので、果たして子供たちが何処まで出来るのかやってみよう。「いいよ、預かっておいで」ということで、ナミンチは手をあげて、5人でじゃんけん、勝ち抜いて、ザリガニのつがいを家に持って帰ってきました。大きなオスと、小さなメス。メスは左のハサミが取れていて、ちょっと可哀想です。何となく、元気もないけれど、気が強い様です。

小学校で

↑小学校の参観日の時に撮影したザリガニの水槽。アメリカザリガニが脱皮中です

ザリガニはプラスチックの水槽に入っていて、そこには砂利が敷いてあります。水を3〜5センチくらいの深さになるように入れて、植木鉢おいておきます。ザリガニの世話は、毎日必要です。エサをやります。エサは、しらすぼし、市販のザリガニのエサ、かにかま、ちくわ、魚の切り身、ソーセージなど、結構贅沢。それから水を換えてやらなくてはなりません。まず、ザリガニを別の容器に移して、水槽の水を捨てます。砂利を流さないように気を付けます。それから水道の水で、砂利を良く洗い、新しく水を入れて、植木鉢やザリガニを戻します。

こういった世話を、子供たちは交替で毎日やり遂げました。帰省中は、実家のおじいちゃんや、キミねえさんに面倒を見てもらいました。

つがい

オス

メス

↑わが家でのザリガニの勇姿

ザリガニは夜行性です。昼間はのんびりと、植木鉢の影に隠れていることが多いです。メスの方が小さい上に、ハサミが片側取れていて、何となく元気がないような感じです。特に、昼間は死んだように体を横にして、腹を見せています。呼吸をしているらしいです。
それを見たカアサンが、何度も、

「ひゃ〜、しっ、死んでる〜〜〜!!」

と叫びました。もちろんザリガニが死んでいるかと思ったのです。わが家は冷房を使わないから夏は網戸で窓を開けっ放し。大きな声は近所に響きます。耳にしたご近所さんはどう思われたでしょうか。

また、ザリガニは夜中に突然元気になって、植木鉢の上によじ登り、賑やかにハサミを振りかざしてデモンストレーションを始めます。夜中にHPの更新作業をしていると突然、がさごそと動き出すわけです。慣れるまでは、いちいちびくびくさせられました。

それから、ザリガニは臭いのです。毎日水を換えていても、強烈な臭い。 ザリガニたちは、先日無事に、小学校に連れ戻されました。隻腕のメスが、どうも元気がなかったので、無事に返せるかと、心配していたのですが、子供たちが力を合わせて世話をした甲斐があったというところです。

子供たちが、ザリガニの世話に意外なほど熱心だったことに少々驚かされました。