はじめに
我が家は現在、三人目、3女が幼稚園の年長組にいます。今まで、途中の転園の経験もあり、3人を都合4つの幼稚園に通わせてきました。4人目(長男、3歳)の幼稚園もそろそろ考えなくてはなりません。我が家の経験から、幼稚園の選び方についてまとめました。
親本位か、子供本位か
三つの選択をしなくてはなりません。
- まず、いつから行かせるか、あるいは行かせないか、
- 幼稚園か、保育所か
- どこを選ぶか
いつから行かせるかは、子供の性格や、成長の度合いに応じて考えるべきです。つまり、子供本位に考えます。普段の遊び相手に恵まれていないなら、幼稚園に通わせることで多くの友達が出来ることでしょう。身の回りのことが自分で出来るかどうか、友達とうまくやっていけるかどうか、多くはその子の発達の度合いが重要になってきます。
幼稚園に通わせるには、家族の誰か(多くは両親のいずれか、一般には母親)が朝見送り、昼頃に出迎えなくてはなりません。仕事の都合などでそれが叶わない場合、幼稚園は適用外で、保育所が選択肢となります。
我が家の子供たちは、全員幼稚園に通わせています。幼稚園の場合、親、あるいは家族の誰かが、朝9時頃に見送り、昼2時頃に出迎えが出来る場合で、なおかつ、昼過ぎから誰かが子供の相手を出来ることが条件です。対応は幼稚園により様々ですが、延長保育を利用できるところもあります。所謂共稼ぎで、夕方5時まで預けたい場合は保育所を選ぶことになると思います。つまり、この点に関しては、親の都合で、どちらにするかを選ぶことになります。
どこにするか、これに関しては、親が見定めて選ばざるを得ません。何をどう選ぶにしても、子供が自己主張するわけではありませんから、結局親の都合で選ぶことになります。子供のためを思っているつもりでも、結局は親の都合になるのです。なんだかんだ云っても、親の都合です。
最初の決断
- 通わせるかどうか
- 通わせるとしたら、二年保育か、三年保育か
通わせない、つまり、その間、親が面倒を見るというのもひとつの選択肢です。幼稚園選びは実に慎重であるべきです。それまで、親や家族に囲まれて育った子供が最初に接する社会が幼稚園です。納得出来るものが見つからなかった場合や、就学年齢まで親が面倒を見ることも積極的に選択するなら、決して悪いこととは思いません。
また、二年保育とした場合には、幼稚園選び自体に一年分の余裕が出来ます。気に入った幼稚園が見つけられないことは、消極的に二年保育を選ぶ理由のひとつになるでしょう。
三年保育を選ぶ理由
幼稚園に通わせると決めた場合、保育期間を二年にするか三年にするかを選ばなくてはなりません。
三年保育の場合、子供は三歳で幼稚園に通い始めることになりますが、この年頃では随分個人差が大きく、どちらが良いのか一概に云うことは難しいです。また生まれ月の関係もあります。
- 親の都合
- 出来るだけ早く団体生活を経験させたい(親の方針)
- 子供から目を離すのが心配
- 子供をもてあましている
- 少しでも早く、育児から解放されたい。
- 経済的な事情
- 子供の都合
- 生まれ月、成長の度合い。
- 幼稚園に興味を持っていること
- 近所に遊び相手が少ない
なぜ幼稚園に通わせるのか
- 小学校に通い始める前に、団体行動を経験させる大変良い機会である。
- 規則正しい生活を送らせる。
- 同じ年頃のこども達と接する機会を持たせる
- 専門家の教育を受けさせる機会として
- 周りが皆通わせている
- 育児のいくらかを幼稚園に肩代わりしてもらう
- 小学校入学までのつなぎとして
情報の集め方
- 第1段階(どこに何があるのか知ること)
- 市街地図を眺めて幼稚園をピックアップしたり、(実際の立地を確かめることができる)。
- 市役所の発行する市民生活ガイドなどを見る。
- 多くの幼稚園はホームページをもっています。
- 一番良いのは、すでに子供を幼稚園に通わせている近所の人から直接聞く方法です。
- 第二段階(実際に幼稚園の様子を見ること)
- 地図を頼りに、幼稚園に行ってみる。門の外側から眺めるだけでも、幼稚園の雰囲気や周辺の様子は十分にわかります。
- 不審者と思われないように気を付けましょう。
- 車で前を通るのと、周りを一周歩くのでは受ける印象が違うと思います。
- 多くの幼稚園は、宣伝のために、運動会などの幼稚園行事を一般に公開しています。情報を集めて出かけましょう。
- 幼稚園の説明会のスケジュールを調べ、実際に見に行きましょう。
- 手に入れたパンフレットやホームページの内容は最新のものでしょうか?
- 風評について
- 情報としては大変有用ですが、解釈には十分に注意する必要があります。
- たいていの場合、バイアスが掛かっている。(つまり、偏見に基づく誤解が含まれます)
- 多くの親は自分の子供が通っている幼稚園を標準的と考え、それ以外の幼稚園の話を誤って理解する場合が多いのです。
- 例:熱心に教育してくれる、という話を聞いた、(教育=受験勉強)、と思っている人は、小学校受験に熱心な幼稚園、と、間違った評判を伝える。
- 自分の目で確かめることが大変重要です。できれば、夫婦で、つまり複数の目で確認すること。
幼稚園を選ぶ基準
- 地理的な条件
- 通わせ易さは重要です。近所にあること。通園手段。近所のこども達が通っているかどうか。
- 立地
- 周辺の交通量。コンビニや繁華街の近くはさけた方が良いかも。
- 親に掛かる負担
- お弁当の有無、制服の有無。PTAなど、様々な行事。お任せ下さい、という方針のところもあれば、ご参加下さい、というところもある。
- 制服とお弁当
- 制服はない方が良いです。制服姿がかわいいとか、感傷に浸れるのは、入園式と卒園式だけ。制服の着用ルールが緩いところ、もしくは、制服が全くない方がよいと思います。
- お弁当はあった方が良いです。もちろん作ってもたせるのは大変ですが。
- 保育方針
- きわめて重要。子供の個性も考慮する必要がある。説明会で聞くことは、かなり抽象的、漠然としていることが多い。幼稚園で何をするか、卒園生などに聞いてみるのがよい。
- 好み
- なんだかんだ云って、結局は親の好みになる。
- 設備など
- 敷地の広さ、運動場の広さ、建物の新しさ。プールがあるか?芝生は?
- 備品など
- 絵本が沢山あるでしょうか。動物の飼育をしているでしょうか。
- キャラクター
- 壁一面にアンパンマンだったり、、、
- 安全に対する目配り
- 最近は、保育時間中に、門をしっかり施錠するところがほとんどです。説明会で、そこら辺の配慮について確認した方が良いです。
- 教諭
- 若い方が良い訳でもなく、経験豊富は重要だが、余りご年配でも少々心配。卒園生の親から評判を聞くと良いかもしれないが、こればかりは実際に通わせてみないとわからない部分。
- 歴史と伝統
- たかが幼稚園。関係ないのでは?我が家に歴史と伝統がない場合はかえって邪魔になる。
- コスト
- おおむね横並び。公立はもちろん安いが。
- 行事
- どこも似たようなもの。色々と工夫しています。ディズニーランドに修学旅行なんて云う話も聞いたことがあるが、、、
- 経営母体
- スポンサーが付いているところは、その影響を色々と受けていることを覚悟の上で。
重要な点(まとめ)
- 幼稚園教育は、その後の子供たちの成長に大変大きな影響を与えます。真剣に、慎重に選ぶべきです。
- 幼稚園の保育方針は、結局、園長の個性で決まると思う。幼稚園探しは、じつは、魅力的な園長を捜すことに他ならない。
- なんだかんだ云って、選ぶのは結局親です。だからこそ、真剣に選ぶ必要があります。
- なんだかんだ云って、通わせるのも結局は親です。親の都合で選ぶのはやむを得ません。「親の負担が少ないこと」は、幼稚園選びの理由として実に正当なことです。
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