ビデオ・カメラはご遠慮下さい

土曜日はヨウカラの幼稚園の運動会である。案内を見ると、運動会は午前中だけで、お弁当なし。カメラ、ビデオの持ち込みは禁止 、おまけに一言、小学生の入場はご遠慮下さいと来た、、、、

当日は、じいちゃん・ばあちゃんも都合で来られず、とうさん1人でヨウカラに付いていく。ナミンチはお家でエリポンのお相手という、重要なかあさんのお手伝いをすることになった。

ヨウカラは幼稚園の年中組である。 年中にしては体が大きい方であるが、もとから何となくのんびりした子であった。ナミンチが一等賞にこだわるのに対して、ヨウカラは口では言うけれど、そのために何か努力をするところをあまり見たことがない。いわゆる、運動神経についてはよく分からない。自転車も乗れるようになったし、スイミングにも元気に通っていた。ただ、いつものんびりしている。ヨウカラがかけっこで誰かに勝とうとして必死になる姿を想像できない。

競い合わない運動会

幼稚園に到着。いつも通りの時間である。ヨウカラは保育室へ、とうさんはグランドへ向かう。この幼稚園は園庭の広さがウリであるが、なぜかグランドは狭い。狭いため、グランドには父兄の席(各クラスごとに場所が指定されている)があるだけで、子供たちは教室の方で控えている。従って、父兄が応援するのみで園児同士の応援はない。最初に全員で体操をして、運動会の歌を歌う。その歌の中には赤勝て、白勝てと言う一節があるが、実際には得点掲示があるわけではなく、どっちが勝ちと言うわけでもない。こどもたちは、ただ走り、親の声援を受け、そして教室に戻る。自分のやったことの結果が知らされない。いったい、何のために運動会をしているのかよく分からない。ヨウカラの出場した種目は、かけっこ、お遊戯(忍者でござる)としっぽ取り。かけっこは18メートル、園庭をただまっすぐ走る。最初は3人ずつスタートしていたのが、ヨウカラの時には5人ずつになっていたのは時間の都合からか?別に誰が一等賞でもない。ただ走るだけ。ヨウカラは、楽しそうに走っていたが、5人中5番目。狭いコースを5人で走ったので、スタートで後ろに付くと18メートルでは回復不能である。前を走る子の後ろについてゴールした。お遊戯の方は、風呂敷をマントに見立てて、先生のかけ声で「ナントカの術」をやる。音楽くらい入れればいいのに。しっぽ取りは、父兄がはちまきをしっぽのようにズボンに挟んで逃げる、よそのクラスの子がしっぽを取ろうとする。取ったしっぽの多い方が勝ちと言う寸法。私は本気で逃げた。子供相手にムキになって逃げた。子供はその程度の能力があると思う。わざと取らせるような態度は子供たちに失礼だと思った。

前の幼稚園との比較になるのはやむを得なかろう。前の幼稚園というのは、所沢でナミンチが通っていた幼稚園である。運動会に、大勢の部外者を招き、幼稚園の宣伝の場としていた。 年長組は縄跳びリレーをする。みんな見事に縄跳びで駆け足する。ナミンチは年中の時にそれが出来るように熱心に縄跳びの練習をしていた。で、年長になったときはみんな駆け足縄跳びが出来るようになっていた。

子供は、例え幼稚園児でも、馬鹿にしたものではなく、無限の可能性を持っている。理想を掲げて練習させると、かなりのことは出来るようになる。ナミンチは運動会前に、お遊戯や、かけっこや様々な練習を家でしていた。考えてみると、ヨウカラは運動会の種目の練習を家では全くしていない。競技全体は見ていて、余り練習の要らないようなものばっかりだった。幼稚園にはもう少し、しっかりやって欲しい。物足りない。子供の可能性をもっとのばしていただきたい。ここの幼稚園は家から近くで便利なんだけれど、、、、