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育児の機動力確保の必需品。上手に選ぼう
赤ん坊が生まれたら、乳母車が必要になります。乳母車は、新生児期、つまり、ひとりで座れない時期に使う寝かせるタイプ(A型)と、上手に座れるようになってからのB型があります。
我が家のことを思い出してみると、一人目が生まれるときは、妊娠8か月で、海外に引っ越し。そのころ英会話を習っていたアメリカ人のご婦人が、自分のところで使った乳母車を下さるということで、引っ越し荷物に入れて持っていきました。金属の骨組み、とにかく重たい。錆が出ていて、折り畳みがスムーズにいかない。等々、色々と問題があって、余り使いませんでした。米国で余り役に立たなかったのは、A型のほうです。A型を使わなければならないような赤ん坊はじっとしていますし、体重も軽いから、おかあさんがひとりで歩いて出かける時以外は、余り乳母車の必要性は感じません。こどもがひとりに親が二人いると、乳母車を使わなくても、どちらかがだっこしていれば済むことです。ロサンジェルスではどこに出かけるにも車でしたし、車に乗るときはチャイルドシート。ちょっとでるときはチャイルドシートごと持って歩くということになりますし、女房がひとりで赤ん坊を連れて出かけることがあまり無かったので、ベビーカーはほとんど使わずに済んだわけです。
日本では、毎日買い物にでるにも、やっぱり必要です。ただし、おかあさんひとりで乳母車を押して出かけるときには、バリアフリーがきわめて重要になります。乳母車はちょっとした段差でも乗り越えるのは楽じゃないですから。
帰国したときは、次女が生まれる直前で、日本製のA型乳母車を買いました。アプリカの製品。3万円以上、4万円未満だったと思います。メチャカルとかいっていましたが、やっぱり重たい。カアサンが片手でホイ、というわけにはいかないです。当時ナミンチが1歳10か月で、割に手の掛からない、良く歩く子だったのですが、やはりこういう状況ではベビーカーは必須です。日曜日にお出かけするときは、カアサンがリュックを背負い、トウサンはカメラを肩に掛け、その他の荷物はベビーカーの下についているかごに突っ込んで、出かけます。ノーマルではトウサンがベビーカーを押し、カアサンがナミンチの手を引くという状況。ナミンチをだっことなると、カアサンがベビーカー、トウサンがだっこです。電車に乗ったり、階段を上がらなければならないときは、ベビーカーを畳むのですが、トウサンでも畳んだベビーカーを片手で持ち歩くのはちょっと大変。
A型ベビーカーは原則的には寝かせて使う訳です。背もたれを立てることが出来ますが、立てて使うだけならB型がいいです。
寝かせて使う場合の問題点を指摘しておきます。安全面で重要なことです。ベルトがついているのです。またの間を通して、腰回りを止める訳です。これは、ズリ下がりの防止には有効ですが、ずり上がりには無力です。寝かせた状態で、段差を越えるときは注意が必要です。歩道に乗り上げたり、段差を降りたりするような場合です。あたま側が下がると、こどもがずり落ちます。ずり落ちると、止めるものは何もなく、こどもはあたまから転落することになります。私は二度、赤ん坊を落としています。皆さんも気をつけてください。というか、ちょっと改善策を考えた方がいいんじゃなかろうか?それとも、そんなバカなことをする父ちゃんは滅多にいないのか?
お値段も、そこそこ。しかし、本当に役に立つ期間はせいぜい数ヶ月。二人目の時に買ったのですが、4人目まで使って、その間に、何人かに貸してあげて、今は姪っ子の所に行っています。折り畳んでもかさばるし、次に使うまで人に貸してあげるのは、借りる側にもかす側にも有り難いことです。ロックレバーが壊れて修理に出しましたが、応対はなかなか良かったです。修理代も安かった。この先何人赤ん坊を育てるつもりかよく考えて、買うより借りる方がいいかもしれません。
赤ん坊が大きくなってきたら、B型のベビーカーを使うことになります。背もたれを倒すことが出来ないのですが、その分構造が単純で、軽くて小さく折り畳むことが出来ます。アプリカのHPを見ると7ヶ月からと書いてありますが、一人座りが出来るようになったら、こっちです。赤ん坊が成長するにつれて、目を覚ましている時間が長くなって、B型が使い良くなってきます。一人目の時はアメリカにいましたが、向こうでは、ストローラーといいます。知り合いの方が引っ越す時のムービングセールで譲っていただきました。2ドルだったと思います。オモチャっぽいのですが、実用上はこれで十分。むしろ、軽くて小さくたためるところが良かったと思います。
帰国直後にヨウカラが生まれ、さしあたってのA型ベビーカーは買ったのですが、B型は知り合いの方に譲っていただきました。少々がたが来ていましたが、実用上は十分。先日、買い物中に置き忘れでなくしてしまいましたが、大活躍してくれました。2台目はまた近所の方が譲ってくださいました。時間に余裕があるのなら、新品を買うよりは、余っているお宅を探して、譲っていただく方が合理的、安上がりだと思います。アプリカのHPで調べると、3万円以上の定価がついています。大抵のお宅に余っているはずです。
ベビーカーにどのような機能を求めるかは、育児の環境によって随分違ってくるはずです。最初の子供で、父親の十分な協力が得られる様な場合は、案外A型ベビーカーは使わないかもしれません。また、3世代同居で、育児を手伝ってくれる方が身近にいれば、赤ん坊をあちこちに連れ歩く必要が無いので、乳母車は余り使わないでしょう。二人目の育児で、上の子がまだ小さければ、ベビーカーは必須でしょう。車に積むことを考えると、サイズの制約もあるし、二人目、三人目となるとコストのことも気になります。買い物の時は、荷物を載せるカートの代わりとして、重宝します。
ベビーカーの値段は高すぎると思う。少子化時代を迎え、育児に対して贅沢な家庭が増えているのかしら?特に、A型は使う期間が限られるし、荒い使い方をすることはまれなので、他から廻してもらえるなら、そうした方がいいと思う。大切に使って、つぎに廻す、その繰り返しです。
何歳までベビーカーに乗せるかは、その家の育児の方針にも係わることだと思います。我が家は、次々に生まれて来たので、否応なしに、ベビーカー卒業になっていきました。小さな子供を歩かせるのは、時に危険を伴うし、親にとっても大変なことです。とことんつきあう覚悟が要ります。あんまり大きな子供をベビーカーに乗せているのは、ちょっと違和感というか、3歳過ぎたら、歩かせるっていうのが、私の個人的な基準です。
混んでいるエスカレータでの使用はきわめて危険なので、止めましょう。畳むか、エレベーターを利用するようにしましょう。周りの人も、ベビーカーでエスカレーターを利用している人が居たら、少し間隔を開けた方がいいです。 面倒でも、ベルトは必ず締めましょう。B型ベビーカーは意外と不安定で、赤ん坊が立ち上がると倒れる心配があります。何にせよ、親の目を常に届かせることが大切だと思います。