大晦日はカアサンの発案で、京都を散策することにしました。

清水寺本堂

清水の舞台に上がった

知恩院の三門

知恩院の石段

それまでに、大掃除など全て片付けて、朝から出掛けて年越しそばも外食で済ませてしまおうという計画です。西宮に引っ越してきてからもう9年ほどになりますが、一度も家族で京都を訪ねたことがありません。というか、家族揃って出掛けること自体がずいぶんと久しぶりです。ナミは高校受験を控えていますので、学業成就のお守りを手に入れようという「ついで」もあります。私はたまに仕事で京都に行くことがありますが、観光目的となると、カアサンと結婚する前に遡ります。寺院を訪ねるとなると、高校の修学旅行以来かもしれません。要するに、良くわかっていないと言うことです。清水寺と言い出したのはカアサンで、高校のときに親友と初詣に行ったというような理由らしい。地図を見ると、京都の繁華街から歩いて行けそうです。私は、有名な「清水の舞台」を見たことがありません。ナミは社会見学で行ったそうです。とにかく出掛けることにしました。

JRさくら夙川駅が出来て以来、ずいぶんと便利になったのですが、家族6人で移動するとなると、コストは大きな要因です。阪急の方がかなり料金が安いということで、阪急夙川から京都河原町まで乗ることにしました。ちょっと前には、我が家はいつも先頭車両に乗っていましたが、もうその様なことを気にする必要もなくなりました。オアシスロードを歩く子どもたちもしっかりとした足取りで、楽になったなぁというのが実感です。中学生のふたりはカアサンと背の高さは変わらなくなってきました。

天気予報は雪ということで、子どもたちは期待していたようですが、結局,穏やかな日差しの一日。四条河原町から東に歩いて,一年坂、二年坂、三年坂と通り抜けて清水寺へ。タンタンは途中ずっとツバメの巣を探しながら楽しそうに歩いていました。大晦日の午前中でしたが、さすが国際観光都市だけあって、賑わっていました。この円高のなか、外国人も多かったように思います。

参拝料を払って境内へ。清水の舞台は絶景です。あちこちにNHKの中継の準備が目立ちました。行く年来る年の舞台になるようです。清水の舞台には、例の「今年の漢字」が飾られていました。墨跡鮮やかなのですが、ご存じの通り「変」です。そりゃ変だと思う。夢も希望もないような漢字で、ちょっと止めて欲しかった気がします。今年を漢字一文字で表現すると「変」。えっちらおっちらと舞台まで上がってきて、今年の漢字は「変」です、って、そりゃ無いよ,という気分になりました。そういう1年だったのかも知れません。ナミのために学業成就のお守りを買いました。奥の院まで足を伸ばすと、清水寺全体が見渡せます。その後坂を下りて、音羽の滝の行列に並びました。私は写真を撮るために列から外れましたが、何故かエリも並びませんでした。行列よりも滝の方(水辺)に興味があったようです。みんなが柄杓を伸ばすのを嬉しそうに眺めていました。

清水寺を後にして、坂を下りて、和風のたたずまいを楽しみつつお土産を買ったり、試食をしたりしながら円山公園を通り抜けて知恩院へ。巨大な門や本堂にびっくりしながら,しばらく坊さんの唱える念仏を聴いて、帰途につきました。

久しぶりに家族揃ってのお出かけで、なかなか楽しい一日でした。結局年越しそばは夙川のダイエーで手に入れて、我が家でのんびりと食べることになりました。この1年、本当に余裕が無くて家族をほったらかしていたなぁと、反省しつつ、家族と余暇を過ごすことの大切さを改めて考えました。


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