ダイアリ:いっしゅんの一コマ@おやこニュース
8歳になった息子の誕生日に寄せて。
申し訳ないというか、残念だが、このごろトウサンは随分忙しいので、なかなかキャッチボールの相手をしてあげられない。彼とキャッチボールするのは、私にとってもなかなか楽しいのだ。どんどん上手になるし、強い球を放るようになった。野球は楽しいスポーツだ。君が熱中するのもよく分かる。
二年前、6歳の誕生日に、グローブをプレゼントした。こんなに熱中してくれるとは思わなかった。近所に公園があって、相手をしてくれる友人が居て、道具もある。チームプレーとしての野球に接する機会がないのが残念だ。今のところ、彼にとって野球は個人プレーだ。ゲーム展開は彼の想像の中で決まっているようだ。
トウサンとキャッチボールをするとき、彼はソフトボールのピッチャー役だ。トウサンを座らせて、彼は見事なウインドミル投法で強い球を投げ込んでくる。少し距離を置いて貰わないと、恐い位の速球が来る。随分コントロールも付いてきた。彼は自分でボールカウントをかぞえて、想像のランナーを出して、三振を取って、ゲームを作る。こちらも一生懸命ゲームに参加する。彼のセルフジャッジは比較的公平だ。際どい球は、トウサンに尋ねる。「今のはストライク?」
フォアボールでランナーが溜まり、時々三振を取って、ゲームは進んでいく。大抵、試合は途中で終わってしまう。多分、そんな調子で友達ともやっているのだろう。途中で終わったゲームの続きは、家に入ってから部屋の中で裏紙にスコアを書き込んでいる。
3年生になったら、野球チームに入っても良いと言ってある。きっと来年の春にはどこかのチームにはいるだろう。3年生からというのは余り根拠はない。彼は小柄だし、果たして、どれくらい野球に興味を持ってくれるか、プレー出来るようになるか様子を見たいと思った。鈴木一朗が小学3年生から少年野球チームに入ったと言う話を引いて、彼を我慢させた。彼は来年の春から、チームプレーとしての野球を学ぶだろう。思っていたのと少し違うと思うかも知れない。
誕生日に、野球盤をプレゼントした。裏紙にスコアを付けるよりは、リアルな仮想ゲームを楽しめるだろう。但し、野球盤はひとりでやるのは難しい。先日、近所にプロ野球選手が引っ越して来た。もうじきシーズンオフになるから、もしかすると、色々と教えてもらえるかも知れない。近所に小さな野球少年が居ることをプロ野球選手もよく知っている。