昨年から続いている柔道教室通い。二年生になったタンタンがいよいよ対外試合にデビューです。

タンタン柔道着

練習中のタンタン(昨年)

タンタン試合場にて

初めての試合

市立体育館の武道場で市民大会です。家族揃って応援に行きました。何しろ、柔道の試合など見るのは初めてというお姉ちゃん達。タンタンが出場するのは二年生の部の個人戦トーナメントです。

タンタンは小柄な方ですし、チームメートの中でも特に強いわけではありませんが、この頃練習中の乱取りで何度か勝って、楽しさも分かり始めたようです。本人は試合を結構楽しみにしていたようです。

午前中に団体戦が行われ、引き続き個人戦が組まれていました。トーナメント表が張り出され、みるとタンタンは二年生の部、一回戦の最後の方です。相手の名前をみますと、強豪チームの所属のようです。団体戦が始まり、タンタンが一回戦で当たる予定の選手の見当が付きました。柔道選手は柔道着の背中に所属と名前が貼り付けてありますから。タンタンの倍くらい体重がありそうです。しかも、強豪チームです。ウォーミングアップを見ていても、何だかやっていることが私たちのチームと違っています。要するに、とても2年生とは思えないような印象です。もしかすると、この事実をタンタンに伝えない方がよいのではないか、という気がしました。まぁ、試合の時に分かるはずです。

タンタンの対戦相手は、強豪チームの先鋒として団体戦の決勝に勝ち進みました。試合数をこなせば、疲労が蓄積して、タンタンにはいくらか有利になるかも知れないと思いましたが、どうやらそのような心配は要らなかったようです。

いよいよ自分の順番になり、赤帯を巻いて試合場に登場したタンタン。先週の練習の時に、試合場での作法はみっちりとたたき込まれました。気をつけで一礼。開始線の手前でもう一度礼をして、左足から踏み出して、後は審判の指示に従う。強そうな相手に、タンタンはちょっとびっくりしたようです。組み付きましたが直ぐに振り回され、押さえ込まれました。最初のピンチは審判の「待て」に救われたのですが、「待て」のあとは、また開始線のところからやり直し。次に組んだときはあっという間に投げ飛ばされて一本負け。二度目の「始め」の審判のかけ声が掛かったときには、一度振り回されてのしかかられたタンタンは相手の体重と力の強さにすっかり恐れおののいて居るように見えました。お姉ちゃん達の応援は耳に届いていたでしょうか。

試合の作法に加えて、先生からもう一つ云われていたのは、「畳の上で泣くな」ということ。一本を取られた後、タンタンは開始線に戻り、一礼をして試合場から退場しました。負けて悔しい。泣きたい気分をじっと我慢していたようです。タンタンを投げ飛ばした子はその後勝ち進んで個人戦に優勝しました。試合が終わって、武道場から出るときにその子がタンタンに話しかけてくれたそうです。次の試合でも顔を合わせることになるかも知れません。

かなりショックを受けたようですが、家に帰ってきたタンタンは、意外に元気で、次の試合のことを考えていたようです。帰り道、友だちと別れてから大泣きして、そして気持ちが吹っ切れたのでしょう。負けて悔しがる気持ちが大切です。


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