今日は風花が舞っていました。今シーズン初めてです。

クスノキの下

クスノキ

初冬の夙川公園

北海道なら雪に覆われていたり、根雪(春まで融けない雪)の話題になる頃ですが、こちらでは落ち葉の絨毯。まずサクラの葉が色づいて、それから紅葉と銀杏が続きます。北海道では冬に落ち葉を集めた覚えがあまりありません。落ち葉はしめった雪とセットで、根雪になる頃にはもう雪の下に隠れてしまうので、落ち葉を集める暇が無いのかもしれません。生活圏に並木道や公園が無かっただけかも知れません。

先日、コロを散歩に連れて行ったときに、夙川沿いの公園の掃除をしました。夙川公園は桜の名所として知られていますが、松下町の辺りは名前の通り、松の木が多くて風が吹くと松葉が沢山落ちます。サクラの落ち葉に加えて、沢山の松葉を熊手で集めました。次々と積もる落ち葉を集めて、また落ちて、集めて。なんだかとても非生産的な行為のように思えますが、掃除が終わった後の公園はとても気持ちがよいもので、白い砂の上に熊手の跡が鮮やかです。掃除して良かったという気持ちになります。

オアシスロードのサクラやケヤキなど、落葉樹が葉を落として、その落ち葉を集めたあと、見上げるとなんだか見通しの良い景色。複雑な形のケヤキの枝が空に模様を描いています。まるで、誰かがきれいに切り揃えたように小枝を空に広げています。寒々とした街路樹の梢から、日差しが地面に届いて、木の根本を照らす。私たちの歩く先も照らします。

普段なら、木漏れ日が美しいはずの並木道が、いまは、蜘蛛の巣のような梢の影と私たちの影法師が、お日様の反対側にくっきりと伸びています。

夙川沿いの並木にはクスノキのように常緑のものもあります。

古くから住んでいる人に伺った所では、ここいらの並木は街路樹として植えられたものもありますが、立派なものは昔この辺が鬱そうとしていた当時の名残なのだそうです。


aboutus/diary/D06/120006/122806